VOGUE ITALIA N.882

2024.03.21.

Posted on 03.21.24

イタリアンヴォーグの最新号が届きました。

 

 

表紙はカナダ人の女優, Taylor Russellです。

僕は、全然知らない女優でしたが。。

こういう無造作にカットされている左右がアシンメトリーな質感の髪型は面白いなと思います。

大事そうに抱いているコートは、DIORのものです。

 

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そしていつも通り洗練されたアヴァンギャルドが素晴らしいポートフォリオの数々

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年に素晴らしい才能で長年編集長を務めてきたフランカ・ソッツァーニを亡くしてから、天下のイタリアンヴォーグもちょっと軌道がブレそうになって怪しい時もありましたが、今号を見てもやはりさすがだなと思いますし、あのまま商業主義に陥らなかったことを嬉しく思います。

 

イタリアンヴォーグを買い続けているのは、モードの勉強の為というのが一番ですが、こんなモードが大衆化してしまっている時代においても、ずっとモードの本質を追求している姿勢を応援したいからという気持ちも大きいです。

 

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方はぜひ手にとってご覧になってください。

Posted on 03.21.24

パリのアーティスト, Helen Island によるデビューアルバム『Last Liasse』

 

 

懐古的な雰囲気の中にも新鮮さを感じるシンセポップです。

 

どこか退廃的で繊細なサウンド。

とても良い世界観です。

 

 

Medium Bob

2024.03.21.

Posted on 03.21.24

gap PRESS MEN vol.74

2024.03.20.

Posted on 03.20.24

gap PRESSの最新号は、2024-2025 A/W PARIS特集号です。

 

 

 

いつもは、ミラノ特集号が先に発売されるので、なんか少し変な感じがします。

 

表紙の素晴らしいルックは、DRIES VAN NOTTENのもの。

昨日のニュースで、今年の6月をもって創業者のドリス・ヴァン・ノッテンが退任することが発表されたのは衝撃的でした。

思えば、2018年にプーチグループの傘下に入った時から、何かが変わっていっているような気がしました。

 

DRIES VAN NOTTENは、近年モード界が資本主義に走り、売れる為なら魂さえも差し出すようなメゾンが続出する中で、黄金期のアントワープ出身デザイナーらしく“ファッションを愛する者の、ファッションを愛する者による、ファッションを愛する者たちの為のコレクション”を発表し続けました。

 

個人的にも大好きなデザイナーでした。

ドリスの洋服は、僕のワードローブの中でも一番割合の多いブランドです。

これまでのドリスの功績に、ファッションを通じて自分の人生に与えてくれた豊さに、今一度感謝し心からの敬意を表したいと思います。

今まで、本当にありがとうございました。

そして、お疲れ様でした!

 

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DRIES VAN NOTTEN

 

素晴らしい映画監督であるエリック・ロメールやマノエル・ド・オリヴェイラは歳を重ねるごとに益々若々しい作品を発表していましたが、ドリス(ドリスの方が2人が作品を発表していた年齢よりまだまだ若いですが)もまさにそんな感じです。

 

今、モード界では“クワイエット・ラグジュアリー”やら“ジェントル・ラグジュアリー”やら言うてますが、そんなトレンドに振り回されてコロコロやることを変えるデザイナーよりも長い期間をかけて自身のスタイルを真摯に追求しているドリスのようなデザイナーの方が余程素晴らしいですし優れていると思います。

 

今は物価高や円安もあって、自分自身、インポートの洋服の購入頻度は減っていましたが、ドリスが退任するというのなら残りのコレクションからなるべく欲しいものは買っておきたいなと思う今日この頃です。

ドリス自身のラストコレクションとなる来シーズンも、とても残念ではありますが集大成としてどんなものを見せてくれるのか、今から楽しみでもあります。

 

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LOEWE

 

ロエベは世間ではバッグとかばっかり売れているのだと思いますが、J.W.アンダーソンの真骨頂はやはり洋服にこそ現れています。

今回は、コラージュアーティストのリチャード・ホーキンスとのコラボレーション。

 

逆三角形のように上に広がるニットや、本来ウエストマークとして使うベルトを首に巻いてリボン結びにしたり。

J.W.アンダーソンのアイデアはいつも本当に面白いです。

 

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RICK OWENS

 

 

リックの服作りは、面白いというよりももはや芸術の域です。

見てください、このデカダンスなムード漂うフューチャリスティックなミュータント感。

こんなブーツが爆発的に売れるわけがないのはリック自身もわかっている筈です。

“売れること”よりも“自身のスタイルを追求すること”とは、こういうことを指します。

それでいてリックは売れてもいる。

成功しているデザイナーブランドの最たる例だと思います。

 

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LEMAIRE

 

クリストフ・ルメールのクリエイションは、“クワイエット・ラグジュアリー”とは一線を画します。

これは“ニュー・ベーシック”

彼はいかなる時も、常にそれをアップデートさせることを考えているように思います。

ルメールも自身のスタイルを追求し続けているデザイナーの一人です。

 

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という感じのコレクション雑感でした。

ブレないデザイナーが好きなので、やはりそのようなデザイナーをピックアップしてご紹介させていただきました。

 

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方はぜひ待ち時間などにご覧くださいませ!

hang all snaps

2024.03.17.

Posted on 03.17.24

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ash Grey Hair

2024.03.17.

Posted on 03.17.24

Posted on 03.17.24

Bangs with Gaps

2024.03.16.

Posted on 03.16.24

set up yourself

2024.03.15.

Posted on 03.15.24

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Mens Hair

2024.03.15.

Posted on 03.15.24

check fun club

2024.03.13.

Posted on 03.13.24

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日のお休みは、ジャン=リュック・ゴダール監督の遺作『ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争』を観てきました。

 

 

本作の原題は、『決して存在することのない「奇妙な戦争」の予告編』

“奇妙な戦争”は、生前のゴダールが企画していた構想でしたが、その映画は完成することはなくゴダールは安楽死を選びました。

長編映画の完成を諦めたゴダールでしたが、その代わりに約20分の短編映画となる本作を遺しました。

そして、それが私達が決して観ることのできない映画の予告編だなんて、、

ゴダール、最後までカマしてくれます。

 

 

冒頭、アーサー・ペンの『奇跡の人』の抜粋写真に、手書きで「映画『奇妙な戦争』の予告編」と書かれたコラージュの静止画から映画は始まります。

しかし、無音で続くその静止画は長い時間次のカットに進みません。

僕は心の中で笑けてきました。

 

ファスト映画とか“タイパ”とか言う言葉まで生まれるような、日々時間に追われて忙しすぎる現代に向けて、ゴダールはたった一枚の静止画だけで痛烈な批判をしています。

もう、言葉さえも必要ない。

 

その後も、自身が一度破壊した映画の枠組みをさらに解体して、さらに自由に再構築したような斬新過ぎる構成のオンパレードで、これは計算し尽くされた超難解なものなのか、それともその大部分は人生の最終盤を迎えたゴダールの気まぐれによるものなのか、浅学の僕には解りかねました。。

 

でも、最後のゴダールの勇姿を映画館で観ることができて良かったです。

まだ観れていないゴダール作品も多いので、それらを観ることもこれからの楽しみです。

 

まだゴダールを観たことがないという方は、まずは彼の処女作『勝手にしやがれ』を観てみてください!

Long Hair

2024.03.13.

Posted on 03.13.24