Long Hair
2023.04.07.
Posted on 04.07.23
Posted on 04.07.23
Posted on 04.07.23
Posted on 04.06.23
Posted on 04.06.23
Posted on 04.06.23
Posted on 04.05.23
Posted on 04.05.23
こちらも出遅れ気味のご紹介になるgap PRESS MENの2023-24 A/W パリコレ特集号です。
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DRIES VAN NOTTEN
先日ご紹介したミラノ特集号で、最近はモード界でも理知的なメゾンよりわかりやすさやウケを重視したブランドが増えてきたということを嘆きましたが、ドリスのクリエイションへの姿勢はSNS時代以前も以後もそして今現在も何ら大きく変わりません。
それだけでも洋服を買って応援したい気持ちになりますし、そんなことを考慮せずともコレクションも毎回素晴らしいものです。
お願いだから変にバズらないでね、と日頃から切に願っています。
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CELINE
前回のコレクションでは一部のファンから「ラストコレクションのフラグではないか」と心配の声が挙がっていましたが、それ以降も今のところそんな公式アナウンスはなく、とりあえずエディ・スリマンは今のところはまだまだCELINEでやる気があるのかも知れません。
CELINEの前任デザイナー, フィービー・ファイロはCELINEの歴史においての一番の功労者と言っても良い人物だと思います。
そのフィービーも今年の秋くらいに自身のブランドのデビューコレクションを発表するとされています。
洒脱的なファッションを好むフィービーのファンは、エディ期になってCELINEの顧客を去ったという方も多いかと思いますが、作り出すスタイルは違いますがエディはエディで素晴らしいデザイナーなのは間違いないです。
エディもフィービーも、今の時代になって少なくなってきたモードの本質を提案できるデザイナーなので、まだまだモード界を牽引してほしいです。
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SAINT LAURENT
そのエディ・スリマンがCELINEに就任する前にメゾンの大改革を行なったのがSAINT LAURENTです。
エディがサンローランに就任する前はブランド名はイヴ・サンローランで、ロゴもYSLの文字を縦に並べたものでした。このロゴはカサンドラと呼ばれていました。
エディがサンローランを去った後に就任した現デザイナー, アンソニー・ヴァカレロは、エディ以前のYSLではなくSAINT LAURENTを継承していくのに相応しいデザイナーでした。
今シーズンのコレクションが行われた会場は、ケリングの会長,フランソワ・アンリ・ピノー
の所有する新たな美術館,ブルス・ドゥ・コメルスでした。
〈ブルス・ドゥ・コメルス〉は、18世紀には穀物取引場、19世紀末からは商品取引所となっていましたが、21世紀に入ってからは施設としての役目を終えていました。
そんな歴史的建造物に新たな息吹を吹き込むべく、施設の大改修のオファーを受けたのが建築家の安藤忠雄さんでした。
安藤さんは、立派な天井画などのもともとあった西洋の歴史的な装飾に満ちた様式美は極力残し、円筒形の建物の空間の真ん中に鉄筋コンクリートの円筒を収めてみせました。
歴史とモダンが共存した、素晴らしいデザインです。
今のヴァカレロによるサンローランは、まさにそういうことをやろうとしているのだと思いますし、今シーズン発表した洋服も、会場となったブルス・ドゥ・コメルスも、全てが一体となって素晴らしいコレクションでした。
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このあたりでパリコレの雑感も終わりにします。
本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!
Posted on 04.05.23
Posted on 04.05.23
Posted on 04.04.23
Posted on 04.04.23
Posted on 04.04.23
Posted on 04.02.23
Posted on 04.02.23
gap PRESSの発売日を失念しておりまして、慌てて購入しました。
まずはMILANO / LONDON / NY号からご紹介いたします。
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PRADA
ヌーヴェルヴァーグを代表する監督の一人, ジャック・リヴェットのデビュー作に『パリはわれらのもの』というのがありますが、今のミラノコレクションは「ミラノはプラダのもの」という感じの勢いです。
ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズのタッグは予想以上の創造性を発揮しています。
“Let’s talk about clothes”をテーマとした今季は、ミニマルに削ぎ落とされたデザインの中にもプラダの歴史もしっかりと感じるコレクションでした。
素晴らしいです。
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GUCCI
アレッサンドロ・ミケーレが去ったグッチは今季デザインチームのみでコレクションを発表しました。
近年のグッチの購入層の中にはアレッサンドロ・ミケーレの熱狂的なファンも多かったと聞きましたが、“ミケーレ色”の抜けた今季のグッチはこれはこれでウケそうな感じもします。
来季からはナポリ出身のサバト・デ・サルノがデザイナーを務めることが発表されていますが、またどんなコレクションになるのか楽しみです。
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JAN-JAN VAN ESSCHE
フレンツェで開催されたピッティ・ウオモの今シーズンの招待デザイナーは、Martine Roseと、アントワープのブランド, Jan-Jan Van Esscheでした。
Jan-Jan Van Esscheのような玄人好みされるブランドを今の時代にゲストデザイナーに迎えるなんて、ピッティも粋なことするんだなと思いました。
(Martine Roseで保険かけてる感はありますけども)
時代に流されないとても格好良いセレクトショップをされてるお客様がいらっしゃるのですが、その方はJan-Jan Van Esscheとも長く付き合いがあるらしく、今回のピッティでのショーにもヤン・ヤン本人から招待されてて、先日ご来店いただいた時にショーやピッティの様子も教えてくださいました。
今の時代、モードという本来はマス層から共感を得られるようなことをやっていてはいけない聖域においてもSNSなどでのウケを意識したイメージ戦略を重視するブランドも多く見受けられるようになりました。
今回のピッティのJan-Jan Van Essche選出は、そんなモード界に「襟を正しましょう」とメッセージを送っているようにも感じました。
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という感じのコレクション雑感でした。
またパリ版は別でご紹介させていただきます。
本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!
Posted on 04.02.23