※ Yuppie(ヤッピー) …  Young Urban People の略。厳密には、20′sから30′sで都会に住み、弁護士などの専門職に就いてるアッパーミドルクラスを指す言葉。もっと範囲を広げて比較的裕福なミドルクラス全般を指す場合も。

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今年も早いもので8月も終わりますね。

夏とは、暑さを感じてる時は早く秋になって欲しいと思うけど、いざ夏の終わりが近づくと、名残惜しいようななんとなく寂しい気持ちになってしまうものですね。

そしてパラノイド・アンドロイド。

(このタイトルから村上春樹の“世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド”を連想できた方は天才!)

レディオヘッドの不屈の名作。

ビートルズの“ハピネス・イズ・ア・ウォームガン”(異なった複数曲を1曲にまとめた実験作)がモチーフになっており、3部構成となっている。

また、トム・ヨーク以外のメンバーで曲のほとんどを完成させた数少ない曲の一つで、トムはほとんど完成している曲に歌詞をつけたぐらいである。

歌詞は、トム・ヨークらしくアイロニカルで厭世的で、この曲の収録アルバム“OK コンピュータ”全体にトムが感じる、救いようのない混沌とした世界が描かれている。

この曲の終盤、第3部で曲は一気にスローなバラードとなり、

“Rain down, rain down”(雨よ、降れ)という歌詞が脅迫的に何度も繰り返される。

(※ここからは勝手な見解ですのであしからず)

これは、“Rain down”(雨が降る。この場合の雨は『黒い雨』つまり戦火のことを指すとみられ、それを“on me”,自分に降り掛かってくれ、といった意味)と同音の“Reign down”(君臨する。神がいるなら降りてきてくれ、といった意味)を掛けているとみられ、「神」に助けを求めるが、

その後の歌詞“The yuppies networking”(ヤッピー達のネットワーク)や“The panic, the vomit”(パニック、吐き気)などで表される混沌の情景は変わらず、

最後はシニカルに“God loves his children, God loves his children, yeah!!!”(神は神の子を愛す)で救われぬまま幕をおろす…そして歪んだギターリフがもう一度蘇る、歪んだ世界が。

最後の“yeah”がなんとも皮肉めいていて、トム・ヨークらしくて、気に入っています。

やっぱロックっていいですね。

イェイ!

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Paranoid Android by Radiohead