GIMME DANGER

2017.10.03.

Posted on 10.03.17

観てきました!

 

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ジム・ジャームッシュによるThe Stoogesのドキュメンタリー映画『GIMME DANGER』

 

The Stoogesと言えば今もロック界に君臨するイギー・ポップが中心人物ですが、この映画はあくまでThe Stoogesの期間の活動に限ってフォーカスした映画になっています。

 

The Stoogesの音楽は、当時(60’s後半)は「下品で退廃的」と評論家から酷評されてたみたいです。

(僕はこのコメントみた時にめちゃくちゃカッコイイ褒め言葉だと思いましたが…)

ですが、今や『最高のバンド』の一つに挙げられるくらいにその評価は一変しました。

 

当時のThe Stoogesのライブは、バンドが曲の演奏を開始してもイギーは全然歌い出さずに変なダンスをしたり観客席に飛び込んだりしてたのですが、その間ギター,ベース,ドラムの他のメンバーはずっと下を向いて動かずにただただイントロを繰り返し演奏して待ってたそうです。

もう、想像しただけでカッコ良すぎ!

 

同じロックでもタイプはまた全然違いますが、80’s後半にUKで「シューゲイザー」というジャンルが台頭してきますが、このジャンルの語源「Shoegazer」(靴を見つめる人)は、靴を見つめるように下を向いたまま演奏している光景から名付けられました。

The Stoogesの場合は、もっと五月蝿い演奏の中でヴォーカルのイギーだけが躍動しています。

同じくらいの時代にドイツにCANというバンドがいましたが、CANが日本人ヴォーカルとしてダモ鈴木を迎えた70年頃のスタイルの方がThe Stoogesと少し似た感じがします。

 

後になって時代が理解し得なかったと評価される理由は大きく2種類あると思います。

その時代の標準と比べて洗練され過ぎてるか、それとも堕落し過ぎているかです。

CANは(当時から人気でしたが)時代よりもかなり洗練されてたと思いますが、The Stoogesは時代の上を飛び越えてたのではなく下からくぐり抜けていくような感じでしょうか。

ただ、同じ時代にもパフォーマンスが面白おかしいバンドややたらと攻撃的でうるさいバンドは他にもたくさんいたと思いますが、The Stoogesは下品なことをやりながらもその奥に確かな知性があったと思います。

そこが現在にあってもイギー・ポップがバンドマンから支持されている要因なのでしょう。

 

歌詞はボブ・ディランの真逆を行くように、少なくシンプルに。

イギー以外のメンバーは、演奏中極力動かない。

 

など、バンドとしての魅せ方にも非凡なセンスが感じられます。

 

現代となって、その当時の下品さが「最高」という評価に変わるのですから、時代とともに人々の感受性は成長して行ってるのかも知れません。

 

単なるジム・ジャームッシュ好きなら、この映画はオススメできませんが、イギー・ポップ及びThe Stooges好きにはとてもオススメな映画です。

イギーはジム・ジャームッシュの過去の作品にも出演してたり仲が良いので、自身のドキュメンタリーを撮るならとジャームッシュを指名したのだと思いますが、個人的にはThe Stoogesの歌詞のようにもっとシンプルな作りでも良かったのではないかと思いました。(偉そうなこと言って本当にすみません)

ジャームッシュの他の映画の方が断然センスが光ってます。

 

ご興味のある方は、ぜひ映画館へ足を運んでください!

 

 

 

 

ディオールと私

2015.03.18.

Posted on 03.18.15

観てきました!

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2012年の4月にクリスチャン・ディオールのデザイナーに就任したラフ・シモンズが、ファースト・コレクションとなる同年7月に開催されたディオールのオートクチュール・コレクションまでの3ヶ月間のドキュメンタリー作品。

 

先に言っておきますが、こういった類のファッションデザイナーにフォーカスしたドキュメンタリー映画は他にもいろいろと見てきましたが、今回の映画はその中でもナンバー1なくらい物凄く良かったです。

 

なぜ、そんなに良かったのか?

それは、ラフ・シモンズがクリエーターに近いデザイナーで、もともと天性のファッションデザイナーのタイプではないから、その苦悩に共感を覚えやすかったからだと思います。

 

(まだここからかなり長い文章を書く気満々なので、この映画を観ようと思ってる方はぜひ先に劇場で観てください。)

 

ファッションデザイナーには、大きく分けて2タイプ存在すると思っています。

ひとつは、ゼロから生み出すことのできるデザイナー。ディオールにおけるラフの前任だったジョン・ガリアーノなんかまさにデザイナータイプです。

頭の中に浮き上がったイメージをスケッチに落とし込み、そのスケッチをもとにクチュリエたちが実際に洋服にしていきます。このタイプは、デザイナーとして天賦の才があると言えます。その数も稀少。ですので、性格も自信に満ち溢れたタイプが多いように感じます。

 

もうひとつがクリエータータイプ。ラフ・シモンズがまさにそんな感じです。

(ラフの場合は)ファッションにおけるアーカイヴや、建築, アートなどからもインスピレーションを働かせて、今までに存在したものからまた新しい発想の洋服を作るタイプ。

 

インダストリアルや家具のデザインを専攻していたラフはファッションスケッチを描かない代わりに作りたいもののイメージやアイデアをアシスタントたちに伝え、スケッチを描かせます。

この段階で、デザイナータイプに比べてかなりのハンデキャップがありそうなものですが、その分、ラフは斬新な発想力と繊細すぎるほどのこだわりでカバーしています。

クリエータータイプの多くは、マーケティング面につながるようなデザインをしがちな中、ラフのそれは一線を画しているといえます。

 

 

クリスチャン・ディオールの一番の特徴はフェミニン。女性らしさです。

ラフの前任であったジョン・ガリアーノも、ロマンティックなフェミニンさが持ち味のデザイナーで、ディオールにとてもマッチしていたと思います。

そんな伝統のメゾンにおいて、ミニマルなデザインを好むラフの就任は意外性のある人選でした。

ディオール就任の直前まで務めたジル・サンダーとクリスチャン・ディオールとでは、ほぼ対極にあるブランドと言っていいくらい違います。

 

そんなメゾンに就任して、しかも3ヶ月後にはラフにとっても初めてとなるオートクチュール・コレクションを発表しなければならないという重圧が重くのしかかってきます。

 

ラフ・シモンズという人は、1mmの狂いも許さないほどの神経質で目立つのも苦手なタイプ、メゾンで働くクチュリエとのコミュニケーションも上手くとれるほうではないですが、そんな彼を10年来の右腕であるピーター・ムニエが完璧なまでにフォローしています。多分、クリエイティヴ系以外の仕事ならピーターの方が部下に慕われる上司として理想的な存在だと思いますが、そんなほぼ完璧なピーターでもクリエーション能力だけはラフに敵わないのです。だからピーターはラフを尊敬していますし、この一点の突出した能力だけでモードの世界ではラフ・シモンズの方が上に立つ人間に相応しいのです。

しかし同時にラフの今日の評価は、ピーターなしではあり得ないのも事実です。

 

この映画は、モードがなぜ素晴らしいのかを自分たちのような一般人にもわかりやすく伝えてくれている映画です。

モードとは、デザイナーやメゾンのクチュリエなどのスタッフ、それに関わる全ての人が限界を超えたところに挑み続けた結晶が作品として生み出されています。

「カワイイ」とか一言で終わらせるような表面的なものではなく、それらの洋服は感動を呼ぶのです。

 

少なくとも自分は、この映画のラストでも流れるラフ・シモンズ初めてのディオールのオートクチュールのコレクションをその当時実際見た時は、その素晴らしさに感動しました。

 

こんなこと言うのも良くないですが、ディオールとかのラグジュアリーブランドで買い物をしてる人達を「ただのブランド好き」だけ(もちろんそんな人もたくさんいます)だと思ってる人にこそ、この映画を観てほしいです。

もう絶対にそんな風に思えなくなるはずです!

(ハイブランドに興味はあるけどイマイチなぜそんなに高価なのかわかってない方もぜひ観てみてください、もっとオシャレになれるはずです)

 

ファッション映画の枠を超えた素晴らしいドキュメンタリー映画だと思います。

 

みなさま、ぜひご覧になってみてください!

 

Posted on 10.28.14

観てきました!

カナダの若き才能、グザヴィエ・ドランによる『トム・アット・ザ・ファーム』

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前作『わたしはロランス』の日本公開で、日本の映画ファンにも一気に注目度が増した若干25才の新鋭グザヴィエ・ドラン。

 

今作でも監督、主演、編集…とマルチにこなしています。

 

前作までは「かなわぬ愛」がテーマの3部作でしたが、168分にも及んだ前作『わたしはロランス』でそのテーマとしてはとりあえず頂点まで登り詰めたと言うことでしょうか。

今作は、また違った方向性を示した作品でした。

 

世の中には様々な個性を持った映画監督がいますが、自分の印象ではグザヴィエ・ドランはまさに“感性の人”です。本人がゲイというのも見てて納得なほど、色彩美やカメラワークなどの感覚的なインスピレーションは独特で非常に優れてる印象を受けます。

 

おそらく、ただオシャレな映像という点では『わたしはロランス』の方が上回ると思いますが、今作では、その独特の感性はガラリと方向性を変え、閉鎖的で不気味な世界を創り上げています。

 

あらすじは、

恋人のギョームがこの世を去り、葬儀に参列するために、彼の田舎に足を運んだトム(グザヴィエ・ドラン)。しかし、ギョームの母はトムのことを知らず、一方ギョームの兄フランシス(ピエール=イヴ・カルディナル)はトムとギョームの関係を他言しないようにと強く言い聞かされる。フランシスに脅されるうちに、トムはフランシスに死んだ恋人の姿を重ね合わせるようになり……

というもの。

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本作は、カナダ・ケベック州在住の劇作家ミシェル・マルク・ブシャールの同名戯曲の映画化で、ケベックの雄大な田園地帯を舞台に一瞬たりとも目を離すことのできないテンションで描き切る、息の詰まるような愛のサイコ・サスペンス。

 

内容はガラリと変わっても、相変わらず素晴らしいカメラワークや音楽使い、そして、なんと言ってもその変化の矛先となったどこかキューブリックの『シャイニング』を彷彿とさせる「不気味さ」や「緊張感」といったムードを演出する才能は、やはりこの人は天才だなと感じました。

 

ご興味のある方は、ぜひテアトルへ!

FRANCES HA

2014.10.07.

Posted on 10.07.14

観てきました!

ノア・バームバック監督の最新作『フランシス・ハ』

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なので、みなさん気になっているであろうタイトル『フランシス・ハ』の意味が僕にはもう理解ります。

自分は先月、この映画の前売りを買った際に“非モテエコバッグ”なるものをもらったのですが、それも映画を見て関連性がわかりました。

(こちらは全然大したことじゃないです。というか僕の非モテザイフぶりに店員さんはビックリしてたのではないでしょうか)

 

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映画はヌーベルバーグへのオマージュか、全編モノクロです。

あらすじは、ニューヨークのブルックリンを舞台に、バレエダンサーを目指す27才の不器用な主人公,フランシスが、彼女を取り巻く個性的な友人たちを巻き込みながら自分探しをする日々を生き生きと映し出したものです。

 

自分は男なので、女性の方のほうが共感をできる箇所が多い分さらに面白さが増すのだと思いますが、

モダンなストーリーに少しオールダーな選曲が抜群で、コンパクトにまとめられた(90分弱)時間に映像のスマートさもよくマッチしており、十分に楽しめました!

 

最初は、主人公のことをだいぶイタいやつだなと思って観ておりましたが、背伸びしないでありのままの自分を受け入れることで、人生とはガラリと変わるのだなと思いました。

 

アラサー世代の「これから先の人生」について真剣に考えなくてはいけない人達には、いろいろと考えさせられる映画でもある思います。

 

ラストには、デヴィッド・ボウイのモダン・ラヴでエンドロールを迎えました。

これもとてもよい曲です。

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David Bowie – Modern Love

YVES SAINT LAURENT

2014.09.09.

Posted on 09.09.14

早速、観てきました!

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“モードの帝王”と謳われたデザイナー,イヴ・サンローランの伝記映画『YVES SAINT LAURENT』

 

本作は、サンローランのディオール時代~自身のメゾンの最盛期を中心に構成されています。

 

僕は、この映画をとても楽しみにしていたのですが、その理由は最も好きなデザイナーがイヴ・サンローランだからです。

 

イヴ・サンローランという人は、ファッションのデザイナーの中でも最も芸術性に優れたデザイナーの一人です。

 

彼のデザインする洋服は、気品に満ちています。否、サンローラン本人が気品に満ちあふれているのです。

この映画でサンローラン役を演じたピエール・ニネは、見た目も本人にソックリですが、それ以上に彼の仕草や繊細な立ち振る舞いがサンローラン本人を彷彿とさせます。

彼なしにこの映画の成功はなかったと思える程に、その演技は素晴らしかったです。

そして、この映画のもうひとつの不可欠な要素が、イヴ・サンローラン財団の全面協力のもと使用された過去のアーカイヴ作品群です。

 

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当時の様子を再現したコレクションのシーンは、YSLの衣装提供によって目を見張るほどの美しさをもたらしています。

 

冒頭にも書きましたが、イヴ・サンローランの洋服の魅力は、パリジャンよりも(サンローランはアルジェリア人)“パリ・シック”であり、何よりもエレガントで気品に溢れているところです。

それはサンローラン自身の魅力でもあり、何よりもこの才能は天性のものであり、決して他人に真似できるものではないのです。

目立つことを好まない姿も、彼の大きな魅力のひとつでしょう。

 

現在、サンローランのデザイナーを務めているエディ・スリマンも素晴らしいデザイナーですが、イヴ・サンローランの気品はやはりイヴ・サンローラン本人にしか作りえません。

メゾンが、イヴ・サンローランのオートクチュール部門を彼の引退と共に閉鎖したのは、そういった理由からです。

 

映画では、サンローランの仕事ぶりというよりは、プライベートな部分に重きを置いて作られています。

それ故に、生涯のパートナーであるピエール・ベルジェとの関係性がわかりやすく描かれています。

ガラス細工のように繊細で不安定な心を持つイヴ・サンローランと、そんな彼を経済的にも精神的にも支えたピエール・ベルジェ。

服をデザインすること以外は何も出来ない(小切手を切ることもやっと)サンローランのそれ以外のことをベルジェは一手に引き受けました。

ベルジェなしにサンローランのここまでの成功はあり得ませんでした。

そんなベルジェ役を演じたギョーム・ガリエンヌの演技もまた見事でした。

 

サンローランが心から笑うのは、年に2回でした。

春と秋のコレクションが終わった直後だけ。

また次の日から新たなクリエーションの苦悩に悩まされ続けるのです。

しかし、無情にもその苦悩が大きくなるほどに、サンローランの洋服はさらに輝きを増し、そして、更なる苦しみが彼を襲うのです。

 

 

自分は自分で思うに、ファッションでオシャレをするのが好きというよりは、ファッションが創り出すその芸術性そのものに惹かれているのだと思います。

そして、イヴ・サンローラン本人こそ、メゾンが産み出した究極の芸術品だと僕は思ってます。

 

ファッションが好きな方だけではなく、芸術がお好きな方も、絶対に観た方が良い映画だと思いました。

Posted on 06.10.14

観てきました!

奇才 ウェス・アンダーソンによる最新作『グランド・ブダペスト・ホテル』

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とても面白い映画でした!

 

月曜日のお昼に観に行ったのですが、あんなに席が埋まってる映画を観るのは久々でした。

年齢層も高めで、50代~60代の方が多かったです。

ウェス・アンダーソン観に来るなんて、都会のおじさんとおばさんはオシャレな方が多いですねぇ。

しかし、若い世代の方が圧倒的に少なかったのは意外でした。面白いのに…

 

内容は、仮想の国 ズブロッカ共和国にあるホテル「グランド・ブダペスト」を舞台としたシュールで喜劇的な作品。

ポップでスタイリッシュ、そしてレトロとモダンが共存した映画は、ウェス・アンダーソンの真骨頂です。

 

鮮やかな色彩の紙芝居のような構図、抜群のタイミングで挿入される音楽、小気味よいテンポで進んでいくストーリー、コミカルな演技、シュールなジョーク…

あっという間の100分間でした!

 

オススメですので、みなさまぜひ観てみてください!

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2014.05.13.

Posted on 05.13.14

観てきました!

フランス版VOGUE 元編集長Carine Roitfeld(カリーヌ・ロワトフェルド)のドキュメンタリー映画

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VOGUEの編集長ではアメリカ版のアナ・ウィンターが有名ですが、本作の主役カリーヌはアナのような独裁的なカリスマ編集長とはまた生き方が違います。

 

ファッション界,その中でもエディトリアルにおいてVOGUEの編集長(その中でもファッション主要都市の編集長は特に)というのは最高位に位置するキャリアだと思います。

 

カリーヌは、そのキャリアから自ら退くことを選択しました。

自ら“それ”を超えるクオリティーのモード誌を創りたいという、59歳の年齢とは信じられない溢れ出る情熱の為に…

 

(VOGUEを退任して立ち上げた新雑誌CR)

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VOGUEなどを運営する会社コンデナスト・パブリケーションズのファッション界における影響力は凄まじく、新雑誌を立ち上げるカリーヌに協力しようとするカメラマンやモデルに「彼女と仕事をしないように」働きかけ、彼女が頼りにしていた人物が次々といなくなっていきます。

そんな状況の中、彼女が独立する当初から資金面を含め全面的に協力したのが『V Magazine』の編集長でもあるStephen Gan(スティーヴン・ガン)でした。

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彼ほど、商業性とクリエイティヴを高い次元で共存させることのできる人物はそうそういません。

まだ新雑誌が完成途上の段階で、既に当初の予算の2倍にまでコストが膨れ上がってた時でも、彼はカリーヌに「これはお金がかかるからダメだ」というようなことは言いませんでした。

その真意を「彼女の創造性のその翼を捥ぐようなことだけはしたくはなかった」と劇中で話しています。

 

他にも、彼女(お互いに)がスターダムにのし上がる過程において最も重要だった人物トム・フォードの他、カール・ラガーフェルドやリカルド・ティッシなど“決して権力に屈することのない”協力者のもと、新雑誌『CR』は完成されました。

 

カリーヌが新雑誌『CR』のコンセプトに掲げたのが、ダンスと生命。

胎児のポートフォリオが表紙を飾っています。

ちょうどこの頃、カリーヌに孫ができたことがこのテーマに大きく影響を与えたと語っています。

このあたりの感覚も“氷の女王”アナ・ウィンターと大きく違うところです。

 

自分もいつかはこれぐらい撮影に対して拘りを追求できるようになりたい、と強く思いました。

 

ご興味の湧いた方は、ぜひ観に行ってみてください!

 

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2014.01.15.

Posted on 01.15.14

伝説のバンド“Joy Division”のイアン・カーティスの半生を描いた伝記映画。

 

イアンの栄光と苦悩が描かれており、ファンの方はマストです!

 

全編モノクロで映像も秀逸!!!

 

たまにお店でも流してます!

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THE BLING RING

2013.12.18.

Posted on 12.18.13

観てきました!!!

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ソフィア・コッポラ監督の最新作『ブリングリング』

 

略したらブリリアント・グリーンと一緒みたいになりそうですがちょっとちゃいますね。

ブリング・リング、「ブリリン」です。(たぶん誰もこう略してないのであしからず)

 

この映画は、2008年10月から2009 年8月にかけて実際に起きたハリウッドセレブの豪邸をティーンエイジャーの窃盗団が襲った事件がもとになっており、雑誌“Vanity Fair”の「容疑者はルブタンを履いていた」という記事でも紹介されました。

 

舞台は、ハリウッド・スターが数多く住むロサンゼルス郊外のカラバサス。

スター達の生活に憧れる5人の少年少女たちはインターネットを駆使してセレブの住所を調べあげ、次々に侵入してシャネルやルブタンなど煌びやかなブランド品やジュエリーを盗み出します。

 

ロケ地として実際のパリス・ヒルトン邸が公開されており、息をのむ華やかな内装やおびただしい数のハイブランドのアイテムは見応えタップリ!

 

「ハリー・ポッター」シリーズで優等生役を演じていた(僕は観てませんが…)エマ・ワトソン演じるニッキーをはじめ、スタイリッシュに変貌を遂げていく窃盗団のファッションも見てて楽しいです。

 

映画のいたるところに監督ソフィア・コッポラのセンスが遺憾なく発揮されております。

ソフィア・コッポラ監督の作品は最初非常に好きだったのですが、個人的に『マリー・アントワネット』がちょっと、チョットチョットだったもので、その余波を受けて『SOMEWHERE』もあえて観ずにいたのですが、今作をきっかけに観てみようと思います。

それでも個人的には、初期の『ヴァージン・スーサイズ』や『ロスト・イン・トランスレーション』が最も好きです。

 

音楽もアゼリア・バンクスやM.I.A.,カニエ・ウエストなどのヒップな音楽の中に、CAN(ドイツのバンド)のような音楽好きをニヤケさせるようなちょっとスパイスを効かせた選曲もあり、ベリーグッド!!!

 

エンディングには、この映画の内容を物語るかのようなフランク・オーシャンの“スーパー・リッチ・キッズ”が流れ、さすがソフィア・コッポラというところでした。

 

その日は帰ってから久々にアゼリア・バンクスの“212”を大きめの音で聴きました。

やっぱカッコイイですね、アゼリア・バンクス。そして、ソフィア・コッポラ。

 

みなさまもぜひご覧になってみてください!

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Azealia Banks(ft. Lazy Jay)- 212

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Frank Ocean – Super Rich Kids (Ft. Earl Sweatshirt)

観てきました!

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シャネルやフェンディのデザイナーを長年務めるモード界の帝王カール・ラガーフェルドのドキュメンタリー映画。

 

「シャネルは、眠れる森の美女だった。美女どころかイビキをかいていたよ」

 

創業者ココ・シャネル亡き後、不振が続いていたシャネルのデザイナーとして就任した当初のシャネルに対するカール・ラガーフェルドの率直な印象である。

 

そんなシャネルを見事に蘇らせた人物こそ、この映画の主人公カール・ラガーフェルドである。

 

監督・脚本は、ジェーン・バーキンらが出演した「これが私の肉体」を手がけたロドルフ・マルコーニ。

2年間に渡りラガーフェルドに密着したといいます。

 

日本においては2013年の公開ですが、作品自体は2007年の制作。

英題は、『LAGERFELD CONFIDENTIAL』

 

自分自身、ラガーフェルドは非常に興味深い人物のひとりですので観に行ったのですが、正直、映画としてはイマイチな内容に思えました。

ラガーフェルドに2年間も密着したのなら、もっと素晴らしい映画にできたのではないかというのが率直な意見です。

映画ではないですが、同じくドキュメンタリー作品の『サイン・シャネル』の方が全然面白かった。

古いドキュメンタリー映画をわざわざ今公開する意図がもうひとつわかりませんでした。

 

テキスタイルメーカー(織物および織物を用いた原料を服の素材として作る仕事)がラグジュアリーブランドに直接素材を提案する時、オンリーワンの新作と無難なトレンド商品を併せて持っていきます。多くのデザイナーは、その両方から自分のスタイルに合った商品をバランスよく選びますが、他にないものしか選ばないデザイナーも数人いるらしいです。

その代表的な人物が、新しくルイ・ヴィトンのデザイナーに就任したニコラ・ゲスキエール,トレンドの中心に君臨するブランド セリーヌのフィービー・ファイロ,そして、カール・ラガーフェルドです。彼らは、“無難”は絶対に選ばない。

 

自分は、剛直ながらも自身のスタイルを貫いてなおもファッション界に君臨するラガーフェルドのそういった姿をもっとこの映画を通じて観たかったなと思いました。

 

でも、完全な駄作というわけではないでしょうし、カール・ラガーフェルドという人物に深く興味を惹かれる方は、とりあえず程度に観ておいて良いのではないでしょうか?

 

自分は、ヒントになった部分や金言が少なからずありました。

 

日本版としてDVDになるか微妙なところだと思うので、ご興味のある方はお早めにどうぞ!

観てきました!

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最近、観たい映画がスカイビルのとこでしかやってないやつばかりなので、人生最大の頻度で梅田に出没しています。

元来、田舎者なので、人の多さには一向に慣れないですが…

歯をくいしばって出かけています。

 

話は戻って『ニューヨーク・バーグドルフ ~魔法のデパート~』であります。

 

この映画は、今年で創業112年を迎えるニューヨーク5番街にある“世界一のデパート”と呼ばれる 【バーグドルフ・グッドマン】の人気の秘密に迫ったドキュメンタリー映画です。

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「このデパートに自身の手掛けた服が並ぶことがデザイナーたちの最高のステータス」と言われるくらい拘りのあるブランドセレクト、有名セレクトショップのバイヤーからも一目置かれる存在であるデパートの超敏腕バイヤー,リンダ・ファーゴ、そして他の百貨店を圧倒するそのウィンドウ・ディスプレイ…

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“Artists And Models”(アーティストとモデル達)

Suit by Valentino,Coat by CÉLINE

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“The Brass Menagerie”(真鍮の珍獣達)

 

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“Teacher’s Pets”(先生のお気に入り)

Dress by Marchesa

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“Testing The Waters”(テイスティング・ザ・ウォーター)

Dress by Alexander Mcqueen

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“Breaking The Ice”(ブレーキング・ザ・アイス)

Dress by J.Mendel

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Dress by Oscar De La Renta

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まさに息を呑む美しさです…

 

ランバンのアルベール・エルバスやクリスチャン・ルブタン,マーク・ジェイコブスといった世界的なデザイナーのインタビューも面白いです。

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こんなにこだわりのある百貨店は初めてみました。

そして、ここまで出来る百貨店はそう多くはないでしょう。

 

とても素敵な映画ですので、行こうか迷ってる方・ご興味が出た方はぜひ観に行かれてください!

 

 

Posted on 10.30.13

観てきました!

梅田のガーデンシネマにて。

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『世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅』

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この映画は、「世界一美しい本を作る」と称されるドイツの小さな出版社、シュタイデル社のドキュメンタリー映画。

そして、写真の男こそ、本作りに情熱を注ぐ一人の男、ゲルハルト・シュタイデルである。

 

彼は、シャネルのデザイナー・カール・ラガーフェルド, ノーベル賞受賞作家のギュンター・グラス, アメリカを代表する写真家ロバート・フランクetc…たくさんの天才から愛され、信頼されています。

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数年先までプロジェクトの予定が詰まっているといわれるシュタイデル社。

その経営者・シュタイデルは、忙しいにも関わらず、自ら世界各国のアーティストを訪ね、打合せを重ねる。

ニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、カタール……トランク1つに溢れんばかりの本を詰め込んで、シュタイデルは世界を巡る。ときには、一日10件の約束がある日もあるという。

 

「旅は好きじゃないが、会って打合せをするのが一番。2、3ヶ月かかる仕事が4日間で終わる」

と映画のなかでシュタイデルは語る。

 

彼は、ベストセラーには興味がない。

 

『量より質』なのである。

 

シュタイデルが会社を大きくし過ぎないのは、本創りにこだわりを持ち続けたいから。

 

本のサイズも規定のフォーマットは存在せず、全てオーダーメイド。

 

「ページをめくる音やインクの香り、全てが本の要素」

 

情熱とたしかなクオリティがあれば、小さな出版社でも世界で活躍できることをシュタイデルは体現しています。

 

畑は違いますが、自分も技術者として、これだけ情熱とこだわりを持って仕事をしている姿をみて、とても刺激をもらいましたし、勇気が出ました。

 

V:oltaも目指すところはシュタイデルのような組織です。

 

今は足元にも及ばないですが、情熱と姿勢は同じベクトルのものだと信じて、これからも精進して参ります!

 

とても素晴らしい映画でしたので、ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。

 

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Posted on 05.28.13

観て来ました!


“The New York Times”の伝説のカメラマン,ビル・カニンガムのドキュメンタリー映画。


海外では、2010年に上映された映画ですが、3年経ってようやく日本でも上映されました!


ビルは、VOGUEアメリカ編集長アナ・ウィンターをして「私たちはビルのために毎日、服を着るのよ」と言わしめるほどの人物。



ニューヨークの ストリートでファッションを撮り続けて50年。

齢80歳を超えてなお現役で活躍し続けているビル・カニンガム。

愛用のカメラは、ニコン。


ニューヨーク中を自転車で駆け抜けて“ニューヨークの今”を切り取っている彼の生活は、彼が被写体にする人物とは対照的でとても質素なもの。


カーネギー・ホールの階上にある古いスタジオが彼の住処。

風呂もトイレも共同の狭い部屋の中には、写真が収納してあるキャビネットがズラリと並んでいる。

同じ階には、アンディ・ウォーホルなどのポートレイトで有名な写真家,エディッタ・シャーマンも居を構えている。


撮影のカメラが彼女の部屋に入った時、彼女は「これ(ウォーホルのポートレイト)は写さないで」と注意する。

そしたらビルは「何言ってるんだ。写させてやれよ、ウォーホルだぞ!」と言う。


二人はお互いの形でアンディ・ウォーホルをリスペクトしているのである。


彼の代名詞とも言えるブルーの上着は、清掃作業員のユニフォームらしい。

「カメラで生地が擦れるから、丈夫で良いんだ。」と言う。

雨ガッパなんて、破れたところをダクトテープで貼付けて補修して着続けている。


食にも興味がなく、「コーヒーは安いほど良い」と言う。


しかしファッションとなれば、某メゾンがパリコレで発表した新作の服でも、過去にあったものの真似をしたデザインならすぐさま見抜いてしまうほどに、ファッションを理解している。


自分は着飾らないのに、である。


そんな人は見たことがない。


普通、ファッションに魅了されているような人なら「自分も(そういう服を)着たい」と思う。

ランウェイのフロント・ローに座るような人物なら尚更である。


しかし、彼は『そんな感覚』を超越している。

自分のファッションをあれこれ考える時間があるなら、その分、街へ繰り出してスナップを撮りたいと考えるのだろう。


ビルは、「セレブだから」とか「ファッション界のビッグネームだから」といった安易な考えでシャッターを切らない。

たとえアナ・ウィンターが通ろうとも、彼の中で“撮るに値しないファッション”であったなら悠然とカメラを下ろすのである。


このあたりもただのパパラッチとは全然違う。


逆に“美しい”ものを見つけて、慌ただしくシャッターを切るビルの表情は、動物園に初めて連れてきてもらった少年のように純粋で無邪気である。



会場の壁にヒビが入ってしまいそうなくらい張りつめたパリコレの舞台で、ビルの存在がどれほど多くのデザイナーの緊張を緩和したことか…ビルの仕事ぶりをみていると、そんなことが頭をよぎりました。


ビル本人が語る言葉はどれも印象深いものでした。


ファッションについてのインタビューで、彼はこう語ってました。

「ファッションというものに否定的な声もあります。『混乱を極め問題が山積みの社会の中で、ファッションが何の役に立つ?』と。しかし、要するにファッションとは『人々が社会の中で、日々を生き抜く為の鎧』なんだ。それを手放せば文明を捨てたも同然だ。僕は、そう思う。」


フランス文化省から芸術文化勲章オフィシエを受勲された時のスピーチでは、こう語っています。

「美を追い求めるものは、必ず美を見出す」


と、言葉を並べるのは簡単ですが、自分は実際これらの言葉が発せられた時のビルの表情や、その言葉の背景にあるものをぜひこの映画を通じて多くの人に感じてもらいたいと思います。


『ビル・カニンガム&ニューヨーク』は、ファッション映画としてだけではなく、“映画”として素晴らしいと感じました。


大阪でこの上映しているのは、イーマの上にある梅田ブルク7のみ。

平日ということもあってか、自分が観た時間に映画を観に来てたのは15人くらいとガラガラでした。


せっかくこんなに素晴らしい映画が日本でも公開されてるのに、もっと多くの人が入るのがこの映画にはふさわしいと思います。



映画のラストでは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコの“アイル・ビー・ユア・ミラー”という曲が流れます。


自分なんかは、この曲が好きなので、イントロがかかった瞬間にニコのアンニュイなヴォーカルが待ち遠しくなるのですが、イントロ部分のループでジラされてなかなか歌が始まりません。

ヴォーカルが入ると同時にエンド・ロールが流れました。


ちなみに“ヴェルヴェット・アンダーグラウンド”(以下、ヴェルヴェッツ)は、アンディ・ウォーホルに見出されたアーティストで、そういった意味でもこの映画と関連性を持たせてると思うのですが、アンディがヴェルヴェッツを発掘した当時、既にバンドは完成されたものでしたが、アンディは自身がプロディースしていたアーティストであるニコを半ば強引にヴェルヴェッツの作品に参加させました。

1967年にリリースされたヴェルヴェッツの1st アルバム『Velvet Underground & Nico』で、彼女がメイン・ヴォーカルを務めたのは結局3曲のみ。

その後ヴェルヴェッツとニコは、二度と組むことはありませんでした。

(まるでビル・カニンガムとW.W.Dみたいです)


“I’ll Be Your Mirror”は、個人的に好きな曲です。


そして、この曲はこんなフレーズで歌い出されます。


‘I’ll be your mirror, Reflect what you are, in case you don’t know~’

(僕が君を写し出そう、君は自分の美しさを知らないといけないから)


ビルにピッタリな曲です。


ファッション好きの方はもちろん、そうじゃない方にもこの映画をオススメします。

みなさま、ぜひご覧になってみてください。


きっと素晴らしい感動を得れると思います。


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The Velvet Underground & Nico – I’ll be your Mirror

†Black Swan†

2010.12.11.

Posted on 12.11.10

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【Black Swan】

from : Darren Aronofsky

cast : Natalie Portman, Vincent Cassel, Mila Kunis …

ニューヨーク・シティ・バレエ団のバレリーナで、踊ることに全てを捧げるニナ(ナタリー・ポートマン)。ある日、芸術監督のトーマス・リーロイ(ヴァンサン・カッセル)がプリマ・バレリーナのベス(ウィノナ・ライダー)を新シーズンの「白鳥の湖」から降板させることを決める。

このとき、ニナは後任のプリマの第一候補だったが、新人ダンサーのリリー(ミラ・クニス)もまた有力な候補の一人だった。人の若きバレリーナは敵対心から、ねじれた友情を発展させていくのだが…

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ブラックスワンとは、ピョートル・チャイコフスキーによるバレエ音楽『白鳥の湖』における登場人物。

ストーリーは版によって異なるが、おおまかには以下のとおりである。

序奏 : オデット(姫)が花畑で花を摘んでいると悪魔ロッドバルトが現れ白鳥に変えてしまう。

第1幕 : ~王宮の前庭~

今日はジークフリート王子の21歳の誕生日。お城の前庭には王子の友人が集まり祝福の踊りを踊っている。そこへ王子の母が現われ、明日の王宮の舞踏会で花嫁を選ぶように言われる。まだ結婚したくない王子は物思いにふけり友人達と共に白鳥が住む湖へ狩りに向かう。

第2幕 : ~静かな湖のほとり~

白鳥たちが泳いでいるところへ月の光が出ると、たちまち娘たちの姿に変わっていった。その中でひときわ美しいオデット姫に王子は惹きつけられる。彼女は夜だけ人間の姿に戻ることができ、この呪いを解くただ一つの方法は、まだ誰も愛したことのない男性に愛を誓ってもらうこと。それを知った王子は明日の舞踏会に来るようオデットに言う。

第3幕 : ~王宮の舞踏会~

世界各国の踊りが繰り広げられているところへ、悪魔の娘オディール(コクチョウ・Black Swan)が現われる。王子は彼女を花嫁として選ぶが、それは悪魔が魔法を使ってオデットのように似せていた者であり、その様子を見ていたオデットは、王子の偽りを白鳥達に伝えるため湖へ走り去る。悪魔に騙されたことに気づいた王子は嘆き、急いでオデットのもとへ向かう。

第4幕 : ~もとの湖のほとり~

破られた愛の誓いを嘆くオデットに王子は許しを請う。そこへ現われた悪魔に王子はかなわぬまでもと跳びかかった。激しい戦いの末、王子は悪魔を討ち破るが、白鳥たちの呪いは解けない。絶望した王子とオデットは湖に身を投げて来世で結ばれる。

メッセレル版以降、オデットの呪いが解けてハッピーエンドで終わる演出も出てきたが、原典とは異なる。

さて、この映画ではいかに?

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Black Swan ~previous notice~

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Thom York – Black Swan

Posted on 11.16.10

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1992年にルーマニアのブカレストであった最高で最強のLIVE DVDです。

マイケルが亡くなってから1年以上が経ちましたが、たまに観たくなるのは“This is It”より本作。

黄昏時を迎えた“This is It”よりもLiveのクオリティは間違いなくこちらのほうが優れてると思います。

DVDで観てても鳥肌が立つぐらいです。

ゴルチエの金色のフェンシングスーツに身をつつんだマイケルが、地下から舞台へ飛び出してきて、暫くの静止後に「JAM」を歌い踊るオープニングに始まり、息もつかせぬ怒濤のパフォーマンス!

中でもオススメは、ベタベタですが“Smooth Criminal”と“billie jean”!

好きな曲というのもあるのですが、パフォーマンスも素晴らしい!

特にbillie jeanの終盤、ドラムの伴奏とスポットライトの中、アドリブにも見えるダンスが秀逸です。

あと、これは余談ですが…

マイケルの歌詞で一番のお気に入りは“Human Nature”に出てくる、

『If  this town, Is just an apple, Then let le take a bite』

「この街(ニューヨークのこと)がただのリンゴだって言うのなら、一口かじらせておくれよ」

ってとこです。

オシャレっすよね。

僕も i pod でもかじろかしら…

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Michael Jackson – Smooth Criminal

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Michael Jackson- billie jean