布マスク2枚

2020.04.02.

Posted on 04.02.20

日本でも新型コロナの感染が拡大しています。

国民は不安を抱え、自分なんかも例外ではないですが、感染拡大によってこれから営業できなくなったり、会社員の方でも出勤停止になった際の日々の生活や収入面での保証なども含めた国家の対策について、政府がどういった対策を取ってくれるのかを注視していました。

 

安倍首相は、新型コロナ感染拡大を受け、「かつてない規模で、前例のない、思い切った、力強い、大胆で、強大な、きめ細かな」対策を政府を挙げて行うと力強く発言されてたので、きっと凄く思い切った対策を打ち出してくれるのだろうなと期待しておりましたが、一向に発表されず、昨日ようやく発表された対策が「1住所につき布マスク2枚を配布する」というもの。

 

ヌノマスクニマイ!

 

近代日本最大の危機において、GDP世界3位の日本が満を辞して出した精一杯の救済措置がヌノマスクニマイ!(しかも6人家族でも2枚!)

 

千鳥の漫才かと思いました。。

 

「かつてない規模の財政出動で国民の皆さまを安心させます!(ドヤ顔で)1住所につき、布マスク2枚支給します!」

「ヌノマスク・ニマイッ!?」

 

美しき国、ニッポン!

Short Bang

2020.03.26.

Posted on 03.26.20

IMG_8275

OBSCURE SOUND

2020.03.04.

Posted on 03.04.20

音楽の秘境は、時として現実の景色よりも美しい…

 

IMG_8123

物々交換

2020.03.01.

Posted on 03.01.20

買おうと思っていたGrimesの新作LPをお客様が重複買いされたとお聞きしたので、カットとの物々交換(差額はいただきました)という形で譲り受けました。

 

IMG_8138

 

 

 

古いようでいて、AIが主流となる近未来では最先端のビジネスモデルとなるかも知れません。

 

そのLPが、現在お腹にイーロン・マスクの子を宿らせたGrimesの作品というのも、何かの暗示なのかも知れません。

 

信じるか信じないかは、あなた次第です!

 

 

ミッドサマー

2020.02.26.

Posted on 02.26.20

観てきました!

今、最も注目を集めている映画監督はポン・ジュノですが、最もアツいのはこの映画の監督,アリ・アスター。

 

そのアリ・アスター監督の長編2作目となる新作

『ミッドサマー』

 

20200224064258

 

 

【ストーリー】

5人の大学生たちが訪れたスウェーデンの奥地で、90年に一度の祝祭が始まる

白夜の太陽の下、花は咲き乱れ、人々は陽気に歌い踊る・・・しかし、全ては悪夢の始まりだった

明るいことが、こんなにおそろしい…

.

 

 

アリ・アスター監督の映画は、長編デビュー作となった前作『ヘレディタリー/継承』も観ましたが、前作に続き今作でもホラー映画の常識を覆されました。

と言うか、僕はサスペンス映画は大好きですが、普段ただのホラー映画なら全く観ないです。

アリ・アスター監督の作品は、そういう方にもオススメです!

 

 

映画の舞台となる北欧スウェーデンの奥地の自然に囲まれた村(実際はハンガリー・ブダペスト郊外の山間部で撮影)は、こんな素敵な場所なら一度訪れてみたいと思うほどにユーフォリックに包まれています。

そんな素晴らしい場所で行われる90年に一度の夏至祭は、残酷なほど常規を逸しているものでした。

 

 

この映画には“北欧神話”,“ルーン文字”,“ヴァイキング”など、意味を知っていればこの映画の深みが増していくような伏線が多く存在します。

そういう演出は、力量のある映画監督ほど、上手にストーリーの節々に入れ込むことができます。

僕も観賞後は、ネットで映画マニアな方々の考察を色々と拝読させていただきましたが、本当に凄い人の考察は読んでてシビれます。

それらの難解な要素も組み込みつつ、実は“失恋リベンジ映画”なようにも思わせる作りになっているから本当に面白いです。

「元カレのことがマジでムカついて腹立たしいし本気でブサイク」という現在絶賛失恋中の方にもオススメできるかも知れません。

 

 

そして、僕は今マスク以上に、この映画のパンフレットが欲しいです。

 

ご興味のある方は、ぜひご覧になってみてください!

 

Posted on 02.14.20

今日は別々のお客様が二人連続でナタリー・ポートマンの同じ画像を持って来てくださって髪型のオーダーをいただきました。

 

IMG_7982

 

 

 

ちょうど最初のお客様のカウンセリングで髪型のオーダーをいただいた直後のタイミングで次のお客様からも同じ髪型をオーダーされたので、二人目のお客様にこのプリントを渡された時は、ついに僕も何かに感染してしまって体調がおかしくなったのかと思いました。

 

こんな偶然あるんですね。

ナタリー・ポートマンだったのが、なんだか嬉しかったです。

 

これが田中みな実とかだったら、ロキソニンを2錠ガブ飲みしないといけないところでした。

 

と書くと、田中みな実の画像を俄然見せづらくなった方もいらっしゃると思いますが、田中みな実みたいにしてモテたいんだという方はコッソリと画像を見せてくださったら、喜んで作らせていただきます。そこはプロなんで。

 

ちなみに、チョコレートはまだ一つも貰っていません。

milano street style

2020.02.12.

Posted on 02.12.20

milan-fashion-week-mfw-street-style-ss20-day-4-5-by-tyler-joe-027-1569423431

 

 

milan-fashion-week-mfw-street-style-ss20-day-4-5-by-tyler-joe-153-1569423496

 

 

milan-fashion-week-mfw-street-style-ss20-day-2-by-tyler-joe-067-1568990020

 

 

 

 

milan-fashion-week-mfw-street-style-ss20-by-tyler-joe-028-1568897204

 

 

milan-fashion-week-mfw-street-style-ss20-day-4-5-by-tyler-joe-005-1569423419

 

 

milan-fashion-week-mfw-street-style-ss20-day-4-5-by-tyler-joe-090-1569423471

 

 

milan-fashion-week-mfw-street-style-ss20-day-3-by-tyler-joe-070-1569097930

 

 

milan-fashion-week-mfw-street-style-ss20-day-2-by-tyler-joe-008-1568989977

 

 

milan-fashion-week-mfw-street-style-ss20-by-tyler-joe-048-1568897212

 

 

milan-fashion-week-mfw-street-style-ss20-by-tyler-joe-037-1568897211

 

 

milan-fashion-week-mfw-street-style-ss20-day-2-by-tyler-joe-115-1568990042

 

 

milan-fashion-week-mfw-street-style-ss20-day-2-by-tyler-joe-039-1568989996

BALOON STUDIO vol.1

2020.02.11.

Posted on 02.11.20

今回は、スタイリスト(ファッション)のお客様が主催するファッション&音楽イベントのご紹介をさせていただきます。

 

IMG_7960

 

 

 

2020 A/W パリメンズコレクションと 2020 S/S の東京コレクションから読み解く、メンズファッションの傾向と解説をモデルやバイヤー等のゲストを迎えてインタビュー形式で行うトークセッションと、“CRUB CIRCUS OSAKA”週末のイベント“FULLHOUSE”クルーのDJ RYOTAによる音楽セッションから成るカッティングエッジなイベントです。

 

主催者の板倉さんは、ファッションを始めとしてカルチャー全般に物凄くお詳しいです。

いつもカットしながらファッションなどのお話をさせていただいてるのですが、自分もそれなりにコアにファッションを見てきてる方だと思っていますが、モードファッションに関する板倉さんの知識は自分なんかと比べ物にならないくらい半端ないです。

何が一番凄いなと感心するかと言うと、ラグジュアリーブランドの歴史やこれまでの歩みなどクラシックな部分など、今のモード界では古いとされてきてるような考え方にも共感できるようなファッションへの敬意を持ちながらも、最新のファッションや今の変わりゆくモード界のことも肯定的に捉えて時代にアジャストし続け、更にその中から新鮮さを見出すことができるという点です。

今のモード界において、そういったハイブリットな思考回路が備わっている人は、そうそう多くないと思います。

 

 

板倉さんから直接、今回のイベントに対する想いを聞かせてもらったのですが、理由の一つに「頑張ってモードな服を買っても、気合を入れてそれを着て行こうと思えるところやそういう機会があまりに少ない」というのがあるとのことです。

本当に素晴らしい考えだと思います。

 

実際、モードに魅了されて高いお金払ってお気に入りの服を買っても、「周りにはあまり共感してくれる人は少ない」という声は当店に来てくれるような若いメンズのお客様からもよく聞きます。

そういう人達だって、本当は「それカッコイイね、どこの?」みたいな会話をしたいと思う子は多い筈です。

 

板倉さんは、もともと関西の生まれではないですが、今関西で仕事させてもらってるから、(本人の口からは言わないですが)何か関西に恩返ししたいという想いもあるのだと思います。

 

大阪は90年代の頃はアメ村や南船場,堀江を中心に独自のカルチャーをたくさん産み出していました。

それは、東京の人から見ても興味深く映っていたと思います。

今の大阪は東京の下位互換をしているだけです。

 

関西は特に既得権益とコネクションを持ったベテラン達が各業界に居座ってて、新しい感覚を持った人達が活躍できるような場所もなかなか無いのだと思います。

 

そんな中で自分で努力して道を開いて、今度は関西のシーン全体を盛り上げようとしているのが本当に素晴らしいです。

本来は、そういうことは関西出身の人間がやるべきことだと思うのですが…

 

モードなファッションが好きで好きで堪らないという方ほど、ぜひ行ってみてください!

 

.

2/18 tue.

19:00~

at.LINE UP-STORE

〈ENTRANCE FEE 〉 ¥1000(ワンドリンク込)

Posted on 11.21.19

先日のお休みに、十三にある第七藝術劇場にて、今のメディアや政治が抱える問題を浮き彫りにしていくドキュメンタリー映画『i-新聞記者ドキュメント』を観てきました。

 

182930_01

 

 

 

今年の参院選前に公開された映画『新聞記者』は、あくまでフィクション映画として今の日本の政治や報道に対して警笛を鳴らしていましたが、今回の映画はさらに突っ込んだドキュメンタリーとして伝えています。

 

内容的にあまり興味を示さない方も多いかと思いますが、「やりすぎ都市伝説」みたいな番組が好きな方にも結構オススメできます。

この映画の内容は、良いのか悪いのか都市伝説ではなく今の日本の“真実”ですが…

 

 

本作は、東京新聞の記者、望月衣塑子さんに密着したドキュメンタリー映画として構成されています。

望月さんと言えば、新聞記者やメディアが現政権に対して直接質問できる場である菅官房長官の定例会見において、他の媒体が政権に忖度して当たり障りのない質問を繰り返す中、一人、政権が突かれたくないような質問をストレートにぶつけてくれる、日本の報道に携わる人の中で本当に少なくなったジャーナリズムに溢れた記者です。

 

現政権による社会のあり方は、長い物に巻かれた方が圧倒的に徳です。

そして、今の日本の強い権力を持つ人達の多くは、モラルよりも私利私欲が大好きです。

だから僕たちのような一般的な国民のそれぞれが今の政権の動きを厳しい目でチェックしていないと、更に権力者にとって都合の良いほうに世の中は動いていきます。

多分、安倍首相始め現政権のお偉い方は、今までの行動を見ても内心、国民のことをバカで騙しやすいと思っていると思います。

だから今までの森友学園や加計学園の問題をはじめ、普通に考えて悪質な事件でも周囲に責任を取らせたり、それだけにはとどまらず担当者に責任を押し付けて自殺に追い込むことまでして、今まで切り抜けてきました。

そんなことがあって良いわけがありません。

その都度、政権は、権力に靡くメディアなどの自身の取り巻きの忖度によって、ダメージを最小限に抑えることができ、多くの国民の目を欺いてきました。

当然、政権は指示を出さずとも自身に有利な行動をとってくれるメディアや団体、人物を優遇します。

その優遇にも国民の税金が流れていきます。

そういうことがまかり通せてきた一番の原因は、投票率にも現れているように多くの国民が政治に興味を示していないという現状です。

 

無党派層(特定の政党を指示していない人達)が増えているのは、少子高齢化で危機的状況に向かっていく日本においてはむしろ良いことになりうると思っています。

保守とリベラルで極端な言い争いを続けるだけで進展性のない今の政治が良くないのは明らかですが、そういう現状を作ってしまっているのも我々国民です。国民それぞれも右・左両極端か無関心という3通りに分かれてきているのも大きな問題だと思います。

大切なのは、無党派層の人達を中心とする今政治に関心を持っていない国民それぞれが政治に関心を持ち、現政権や政治家の活動が正しいものであるか、自分たちの生活をよくしてくれる為のものであるか、を厳しく監視し続けることだと思います。

国のことは政治家に任せて、国民は好きなことしてても世の中が良くなるのであれば、何も心配することはないですが、現状はその逆です。

国民には納税の義務があるし消費税も上がったばかりで、多くの人が決して安くないお金を税金として自分のお給料から払っているのですから、自分たちの税金が何に使われてるか、よくない使われ方をしていないかにもっと興味を持つべきだと思います。

 

今、ちょうど安倍政権は「桜を見る会」において税金を個人的な政治活動に流用した疑惑で足元がグラついていますが、安倍さんにとっても、今まで隠蔽や偽装してきたもっと重大な闇に比べると、こんなことでここまで自身への風向きが変わるとは思っていなかったと思います。

増税によって国民にはさらに負担がかかっているのに、災害や社会保障よりも遥かに重要性の低いところへの予算もさりげなく上げようとしてたのだから、多くの国民感情に触れたのだと思います。

現政権は、野党やこの映画の主人公である望月さんに何か言われることよりも、国民の多くに関心を持たれること,懐疑的な目を向けられることの方をずっと恐れていると思います。

選挙権を持っているのは、自分たち国民なのですから。

 

もちろん、将来、今の野党が与党になるようなことがあれば、その政権に厳しい目を向けるべきです。

保守かリベラルかを選ぶ必要なんて全くなくて、ただ国民が政治に関心を持つだけで、世の中は少しずつ良い方向に向かっていくと思います。

国民が変われば、メディアや司法も変わっていく筈です。

政治記者や報道機関で働きたいと思ってその道を選んだ人の多くは、本来、上に言われた通りに情報操作するのではなく起こったことや隠されていることを正しく国民に伝えたいというジャーナリズム精神に溢れた人達ばかりだと思うので。

 

 

国会の桜を見る会問題の内閣側の答弁を見てみてください。

サンドウィッチマンの伊達さんの「カロリーゼロ理論」かってくらい、無茶苦茶な理由で野党の追求をかわしています。

伊達さんは、安倍首相のモノマネもやっているので、ぜひ安倍首相の物真似とカロリーゼロ理論を組み合わせてみてほしいです。

僕は多分、腹抱えて笑うと思います。

 

 

僕も人間なので、それも上のような設定で大爆笑してしまうくらい低俗な人間ですので、お金は多くあるほどに嬉しいし安心しますが、自分の私利私欲の為に誰かが損をしたり嫌な思いをするのなら、贅沢な暮らしができずとも自分の身の丈にあった生活の中で小さな楽しさや嬉しさを見つけて真っ当に生きていく方がずっと良いです。

 

そんなことをこの映画を観ながら思いました。

 

ご興味のある方は、ぜひ映画館まで足を運んでみてください!

OMMA – 1905

2019.11.17.

Posted on 11.17.19

モスクワ出身の女性アーティストOlga MaximovaによるプロジェクトOMMAの新作『1905』

 

a2187530321_10

 

 

 

もう彼女の音楽性はこのアートワークの姿勢に現れています。

 

今の世の中、社会や人種の平等性といったテーマやサスティナビリティなど、現代においての課題は社会全体へと同意を求めており、その中において「モラルのある行動」が正しくとれるように、というよりは決して地雷を踏まないようにする為だけにでも、一定以上の教養力のある人でもかなりの緊張感とストレスを必要とする時代です。

一方で比較的個人が目立たないような場面では、例えば電車に高齢者や妊婦さんが乗ってきても、席を譲る行動を取る人の多くはまだ元気な高齢者かもうすぐ高齢者の仲間入りをするくらいの年齢の方たちで、若者たちのほとんどは何知らぬ顔で座席でスマホをいじるだけ。

マジで終わってます。

 

オルガの音楽は、それらの見たくないものや日々蓄積されるストレスから解放してくれるような、エスケープ・ミュージックです。

まだ元気な若者~中年者達、特に10代~30代の若者は、電車の混雑時には勇気を出して席を譲る一声をかけてみましょう!

些細なことでも、人の為にたつことができた時は、想像以上に気持ちが嬉しくなるものです。

今の日本は残念ながら、自分を正当化する為だけに、その善意の一声にも敵意を持った粗探しをする人も少なくない時代ですが…

 

 

 

Lia Rochas-Pàris

2019.11.09.

Posted on 11.09.19

当店のインテリアデザインも手掛けてくださったDESIGN ROOM 702さんの手掛けるギャラリー,GALLEY DE ROOM 702の新しい展覧会の案内が届きました!

 

フランス,パリ生まれののアーティスト、Lia Rochas-Pàrisの個展『Ma Ma Ma』

 

IMG_7205

 

 

彼女が考える“間(ま)”をコンセプトに、コラージュ・デッサン・彫刻に限らずペンキ、革、織物、樹脂など様々なテクスチュアを使用し、精密な技術に鉱物学などのテーマが折り込まれた、洗練された作品展となっています。

 

パンフレットも素敵です。

数に限りがございますが、ご興味のある方にはお渡しさせていただいております。

 

ご興味のある方は、ぜひ展覧会にも足を運んでみてください!

 

http://www.dr702.com/gallery.html

 

 

WXAXRXP DJS

2019.11.05.

Posted on 11.05.19

先日の日曜日の夜、3連休中のバリバリに忙しかった週末の営業後、老体に鞭打って、夜の11時スタートという僕にとっては“未知との遭遇”みたいな時間帯のイベントに行ってきました!

 

WXAXRXP_DJS_draft_04

 

 

 

Aphex Twin、Autechre、Boards of Canada、Flying Lotusなど、特に電子音楽系を中心とする錚々たるアーティストを世に送り出してきたイギリスが誇る偉大なレーベル〈WARP RECORDS〉の30周年を祝すべく企画された本イベント『WXAXRXP DJS(ワープサーティーディージェイズ)』

 

 

僕も高校生の頃、テクノやハウスに出会ってから今現在まで、WARP RECORDSには本当にお世話になっています。

今回のイベントはそのWARP RECORDSからOneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、以下O.P.N.), Squarepusher(スクエアプッシャー),BIBIO(ビビオ)の3アーティストのDJセットを一度に観れる機会ということで、体力に一抹の不安を抱えながらも「これは観たい」と思い、行ってきました。

特にO.P.N.とSquarepusherがどういう曲を流すのかに興味がありました。

 

当日、日曜日の予約はありがたいことに、途中、耳から火が吹くんじゃないかというくらい忙しく、営業が終わった状態で1994年の有馬記念で2周目の向正面を過ぎた辺りのツインターボくらいしか余力が残されてなかったのですが、イベントのタイムテーブルを確認すると、イベントは11時スタートですがWARP勢で最初に登場するO.P.N.が12時スタートということだったので、一旦、家に帰って束の間の仮眠を取って、仮眠したことで身体が欲を出して更なる休息を求めてくるのを、大横綱・貴乃花が最後に優勝した1月場所の優勝決定戦の時のような気合を入れて、アメ村のサンホールに向かいました。

 

多くの方もご存知の通り、僕は友達が少なく人付き合いも「超」がつく程苦手なので、元い、僕は人付き合いが苦手で友達も「超」がつく程少ないので、当然ながら一人で行ったのですが、会場に着くとV:oltaに来てくださってるお客さんも結構いて、アウェイ感が薄らいで少し救われた気分になりました。声をかけてくださった皆様、本当にありがとうございました!

(逆に、お店で「WARPのイベント一人で行くんです」と聞いてて、ほんのり頼りにしていたお客様達は誰一人発見できませんでした…)

 

そうこうしている内にO.P.N.が登場しました。

もちろん、どんな顔して踊ればいいのか全くわからない僕は後方に陣取ってO.P.N.のDJを興味深く聴いていたのですが、思いっきり予想を裏切られました!

O.P.N.ことダニエル・ロパティンは、作品を聴いていても単なる感性だけで音作ってるのではなく、その深い知識を基に自身の考えを音楽にして表現するという大変知的な人物で、画家ヒエロニムス・ボスの考えに共感したり、“MYRIAD”のP.V.ではスタンリー・キューブリックの作品『2001年宇宙の旅』に出てきた「モノリス」のような物体を(もちろん深い意味や考えに基づいて)登場させたり、きっとストイックなプレイをするんだろうと期待していた自分には「おい、ロパティン。大阪くんだりに来てもモテたいのか」と思うようなプレイで、ロパティンの賢過ぎる頭が故に逆に「わざとやってるんちゃうかな?」と勘ぐってしまうくらいイケイケでした笑

プレイ中、空いてる左手でしきりに“フレミングの法則”みたいな形を作って、まさか覚えたてなのかなと思うくらい何度も観客に見せびらかしてアピールしていました。

観ている途中、僕は仮眠したのではなくそのまま寝てしまって今も夢を見ている最中なのかな、と錯覚を覚えました。

ちょっと大袈裟に書いてしまいましたが、まあそこまで悪いものでも無かったです。

ロパティンも観れて良かったです。

 

 

そして、次に登場したのはSquarepusher。

Squarepusherは、ドラムンベースに革命を与えた、まさに僕がテクノを聴き始めた頃の90年代のWARPを体現するアーティストの一人です。

そのDJプレイも全くブレることなく、本当に圧巻!

これをこの時代に観れて良かった、来て良かったと思えるDJでした。

 

こんな感じのプレイを夜中の3時頃にやっていました。

夜中に食べる激辛の四川麻婆みたいでした。

 

 

そして、最後に登場したBIBIO。

僕の体力ゲージは既に瀕死のiphoneと同等レベルに達していたので、Squarepusherで十分満足できたし、この時点で帰ろうかとも思ったのですが、逆にSquarepusherのプレイに昔のSF映画の名作を観た後みたいな高揚感を覚えて目も冴えてきたので、せっかくだしBIBIOも最後まで観てから帰ろうと思いました。

BIBIOのDJは、激辛麻婆の後に出された杏仁豆腐のように優しかったです。

オシャレな女子受けも一番高そうな感じでした。

 

それぞれのDJはパリの老舗セレクトショップに例えると、O.P.N.がColette(無くなっちゃいましたが)、SquarepusherがL’ECLAIREUR、BIBIOがMerciってところでしょうか。

ちょっと適当ですけど。

O.P.N.は本来、もっとニヒルな感じですが…

 

 

明けの月曜日の休日は、買い替え寸前のパソコンのように身体が重たかったです。

こんな時間帯のイベントにしょっちゅう行ける人の体力は尊敬に値します。

 

 

WARP RECORDS、30周年おめでとうございます!

これからもカッティングエッジな作品のリリースを楽しみにしております。

M.V.D

2019.10.24.

Posted on 10.24.19

表題のM.V.D.を見て、みなさま何だと想像しましたでしょうか?

 

またくだらんことなのだろうと思ったそこのあなた!

大正解です。

 

勝手に略してあるこの言葉は何かというと“Most Valuable Designer”

つまり、コレクションブランドにおいて何かと入れ替わりが激しい昨今、各ブランド(シグネチャーデザイナーを除く)に起用されたデザイナーのうち最も素晴らしい仕事をしたと思う人物を独断と偏見で選びました。

どうぞご興味のある人だけご覧ください。

 

.

【ウィメンズ】

HERMÈS  – マルタン・マルジェラ

Louis Vuitton – マーク・ジェイコブス

CHANEL – カール・ラガーフェルド

Dior – ジョン・ガリアーノ

Chloé – フィービー・ファイロ

Givenchy – アレキサンダー・マックイーン

BALENCIAGA – ニコラ・ジェスキエール

Céline – フィービー・ファイロ

LANVIN – アルベール・エルバス

LOEWE – J.W.アンダーソン

VALENTINO – ピエールパオロ・ピッチョーリ & マリア・グラツィア・キウリ

BALMAN – クリストフ・デカルナン

SAINT LAURENT – エディ・スリマン

CARVEN – ギヨーム・アンリ

KENZO – キャロル・リム & ウンベルト・レオン

GUCCI – アレッサンドロ・ミケーレ

Jil Sander – ラフ・シモンズ

MOSCHINO – ジェレミー・スコット

BURBERRY – クイリストファー・ベイリー

 

 

【メンズ】

Louis Vuitton – キム・ジョーンズ

DIOR HOMME – エディ・スリマン

BALENCIAGA – ニコラ・ジェスキエール

Givenchy – リカルド・ティッシ

LANVIN – ルカ・オッセンドライバー

LOEWE – J.W.アンダーソン

BERLUTI – クリス・ヴァン・アッシュ

VALNTINO – ピエールパオロ・ピッチョーリ&マリア・グラツィア・キウリ

BALMAN – オリヴィエ・ルスタン

SAINT LAURENT – ステファノ・ピラーティ

KENZO – キャロル・リム & ウンベルト・レオン

GUCCI – アレッサンドロ・ミケーレ

Jil Sander – ラフ・シモンズ

BURBERRY – クイリストファー・ベイリー

 

 

_

 

また「ここは違うでしょ!」みたいな意見は、カットしに来てくださった時にでも議論しましょう!

 

こうやってみると、トレンドの中心から遠ざかってたようなブランドを一躍モードの中心にまで押し上げたデザイナーの顔ぶれは錚々たるものです。

 

少し前に、WWDが「モードって何?」という特集を組んでて、sacaiの阿部さん、ユナイテッドアローズの栗野さん、ヴォーグ ジャパン編集長の渡辺さんなど日本のモード界の中心にいる人達がそれに答えてたのですが、番外編としてロバート秋山扮する架空のファッションデザイナー,ヨウコフチガミさんもそのインタビューに答えてて、最初はお得意の「パリ、バリ、パリ、バリ…」から始まり、究極のファッションでは「裸」を推奨しており「皮膚は究極のオートクチュール」とか名言(迷言?)も入れつつずっとフザケた感じのインタビューが進んでて、「モードとは?」という質問でも「電化製品の切り替えシステムのこと」と訳のわからない断言をしてたのですが、「ファッション業界は電化製品に例えると何モード?」という問いかけに対して「扇風機の首振りモード」(笑)と答えてたのですが、その意味を問われると「今のファッションブランドは色んな人に首を振りすぎている気がする。誰にでも媚びへつらう感じで魅力がない。ファンを信じて風を当て続けなきゃ。そういうブランドにこそ、ずっとついてきてくれる人がいるんだと思う。」と急に核心をついたようなコメントをしてて、これだけ面白い冗談でキャラを演じながらも今のモード界の問題点を的確に捉えてるんだなと感心いたしました。

 

IMG_7084

 

 

 

 

そして、これは何もファッション界だけに言えることじゃなくて、スマホが普及してSNSが世間に浸透した現在、多くの人は共感や新しいトレンドを求め、作り手もそれに合わせてこだわりの追求よりも次々に発信するスピード感の方に重きを置くようになってきていると思います。

モード界のトップブランドでも他のブランドで人気が出たアイテムを模したようなものを最近は平気で真似しています。

モードというのは、自分たち一般人の間では少し前の時代までは「マス受けなものでは満足できない」「デザイナーに魅了されて、もうこのブランドしか着たくない」などといった、ごく限られた人達の為にだけあるようなものでした。

だから各ブランドやデザイナーのこだわりも「他には真似できない特異点」のようなものをそれぞれにもっと追求してたように思いました。

今は、バレンシアガやマルジェラといったようなブランドでも、多くの人が知ってて「デザイナーとか歴史とかは詳しく知らないけど人気のブランドだからそれを持ちたい」と思う人もすごく増えたと思います。

そうなってくると、ずっとそれらのブランドの世界観や変わらないスタイルに憧れて、値段が高かろうが、誰にも気付かれなかろうが、ずっとそのブランドのファンで頑張って買ってたようなような人達は、気持ちが離れていく人も少なくないと思います。

 

V:oltaは、ヘアサロンですが、もともとファッションだけに限らずそういうニッチな感覚を持った人達に「自分の髪の毛を切ってほしいと思うのはここなんだ」と思っていただけるように、このSNS時代にも関わらずお客様の施術後写真も『撮らず、載せず、拡散せず』をモットーに頑張っております!

 

これからも軸はぶらさずに、モードを髪型を通じてもっと表現できるように精進していきたいです。

応援してくださってる顧客の皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

 

 

IMG_7085

 

 

Posted on 09.24.19

普段、月曜日が休みの僕は、美術館と定休日が被ってるので、なかなか鑑賞したい展示があっても行けるタイミングが限られてしまうのですが、先週と今週は月曜日が両方とも祝日だったので、このチャンスにクリムトをダブルテイクアウトしてやろうと考えて、そして実行しました。

 

まずは先週、はるばる愛知県は豊田市まで出向いて『クリムト展 ウィーンと日本1900』へ行ってきました!

IMG_6683

 

 

IMG_6686

 

 

 

まず、僕はグスタフ・クリムトの集客力を舐めてました…

入り口でチケットを買うのに大名行列のような列に並び、展示会場も大蛇の如き人の列が出口まで切れ目なく続いてました。

 

クリムトはオーストリア=ハンガリー帝国の首都だった19世紀末のウィーンにおいて分離派として活躍した画家です。

 

後で書きますが、大阪の国立国際美術館で開催されている『ウィーン・モダン展』でもクリムトの作品を観ることができますが、こちらの豊田市美術館の『クリムト展』の方が“ユディト!”や“女の三世代”をはじめとする主力クラスの作品をたくさん鑑賞することができます。

.

“ユディト!”

Gustav_Klimt_039

 

.

“女の三世代”

die-drei-labensalter-full

 

 

展覧会のタイトルにも「ウィーンと日本」とありますが、クリムトの作品は日本文化からも大きく影響を受けています。

それには当時の時代背景があって、この頃ウィーンで開催された万国博覧会に日本が初めて正式に参加したことにより、日本の浮世絵や工芸品が世界にも知れ渡るきっかけになり、特にウィーンをはじめとするヨーロッパの画家たちには大きな衝撃と影響を与えました。

モネやゴッホも日本文化に大きな影響を受けています。

だからクリムトの作品も日本人の琴線に触れやすいのだと思います。

 

名古屋からでも更に1時間くらいかかり関西からは少し距離がありますが、豊田市美術館にも初めて行けましたし展示も素晴らしかったので、行って良かったです。

 

作品集も買ってきたので、ご興味のある方は、ぜひ待ち時間などにご覧ください。

 

klimt_fp_gb_3d_44819_1812041749_id_1123154

 

 

 

.

そして、今週行った国立国際美術館の『ウィーン・モダン展』

 

IMG_6769

 

 

こちらでは上の写真でも大きく使われている“エミーリエ・フレーゲの肖像”や“パラス・アテナ”,“愛”などのクリムト作品をはじめ、クリムトの弟子でもある表現主義の画家エゴン・シーレなどの画家の作品の他、当時のウィーン世紀末文化におけるドレス,装飾品、イスやテーブル、建築物など、当時の芸術文化が網羅された内容の展覧会で、こちらもとても面白かったです!

『ウィーン・モダン』とタイトルにありますが、本当にめっちゃモダンでオシャレでした。

クリムトに代表されるような煌びやかで装飾的なものもあれば、最後に展示されてた建築物の壁はその逆で装飾を極力排した漆喰をただ塗っただけの質素なもの、と、互いに違う価値観を持つ芸術家たちがそれぞれに切磋琢磨して競い合ってた時代だったんだなというのがよくわかりました。

そういう関係性が成り立っている時は、いつの時代もハッとするような面白いものが生み出されています。

 

 

こちらの展覧会ではJosef Hoffmannのアートブックとシーレの“ひまわり”のポスターを買ってきました!

 

IMG_6792

 

 

IMG_6793

 

 

IMG_6794

 

 

IMG_6795

 

 

 

.

シーレの“ひまわり”はスタッフルームに貼りました。

 

image5

 

 

ひょろっと細長い感じで気に入っています。

 

豊田美術館は、関西在住の方はなかなか行きにくいと思いますが、逆に国立国際美術館は行きやすいと思いますので、ご興味のある方はぜひ行ってみてください!

 

僕は運よく2週で両方行けたので、ボーリングで言うところの4番ピンと10番ピンが残ったスプリットをスペア取れたみたいな気持ちでとても晴れ晴れしています。

 

「目覚めよ、ウィーン!」

 

Posted on 09.08.19

〜僕の大好きなギャ〜プ・プレス♪ とカラオケ嫌いの僕の頭に変な替え歌が突然流れ出すのには訳があって、長年愛読していたコレクション誌のGap Pressがメンズコレクション発表後しばらく経っても一向に発売されず、毎日のようにネットで発売情報をチェックしてましたが、9月に入りさすがに遅いと痺れを切らしてgap japanに直接問い合わせたところ、今回のメンズコレクションの発行は見送ったとのこと。

「え゛っ?」

電話応対してくださった方はすかさず「ウィメンズは通常通り発売いたしますので~」とフォローを入れてくださいましたが、いやいや、それで「ホッ、それは安心♡」とはならないですから〜!

お店に置いとけるメンズコレクション誌ないし〜、アプリじゃ見にくいし〜、いい年こいてウィメンズ着てたら松尾伴内みたいになるしぃ〜…

 

 

ファッションニュースが無くなった時も寂しかったですが、gapがあるからまだ大丈夫という気持ちも正直ありました。

gap COLLECTIONも擁するgap japanは、日本のコレクション誌において最高峰であり最後の砦でもありましたが、今回の決断は断腸の思いだったと思います(今回のメンズコレクションはgap COLLECTIONも発行を見送り)。

 

.

IMG_6486   IMG_6485

 

この画像は、左側が今年の秋冬号の掲載順、右側が今秋冬の掲載順です。

gap独自の目線で、そのシーズンでコレクションのデキの良かったブランドを順に掲載しています。

 

.

2019 S/S LANVIN

IMG_6487

 

LANVINは、現CELINEデザイナー,エディ・スリマンのディオール・オム時代のアシスタント・デザイナーだったルカ・オッセンドライバーが務めて尚いですが、素晴らしいクリエイションを連発していた5年前頃に比べると近年は低迷気味で、ストリート旋風がメンズモード界に吹き荒れたくらいからはトレンドセッターの位置からは完全に外れていましたが、そういうブランドでもコレクションの出来をフラットに判断してこうしてトップ評価を付けたりできるのは、見ている方としてもとても面白かったです。

 

.

2019 A/W VALENTINO

IMG_6484

 

 

ヴァレンティノのデザイナー,ピエール・パオロ・ピッチョーリはマリア・グラツィア・キウリと2人でやっていた頃からとても素晴らしいクリエイションをしてて、メゾンには最高のクチュリエ陣も要しており、大好きだし応援したいブランドの一つなのですが、最近、変なロゴが悪流行りしてるのがとても残念に感じていました。

gapがVALENTINOをトップに持ってきたのも、ロゴではなくそのクリエイションの出来が良かったからという評価だと思います。

大きく掲載されているルックはロゴが入っていないものばかりでした。

 

 

.

 

阪急メンズ館に行ってもホスト風の人やEXILEに憧れてそうな人を多く見かけたり、モードの風紀が乱れている昨今、モードを正しく伝えてくれる媒体の方が苦境に陥るという状況はとても悔しく思います。

名前も顔も知らないですがそのへんに絶大な影響力がありそうな三代目の人とかは、SNSにブランドの服とか載せるなら「gap press買いました!」とか「STREET(スナップ誌)オシャレ過ぎ!」みたいな投稿もガシガシして欲しいです。

 

Viva,MODE!!!