ANTIQUE & GALLERY ROOM 702 ART JOURNAL
2018.10.10.
Posted on 10.10.18
Posted on 10.10.18
Posted on 09.23.18
今回は、OPN好き, クリストファー・ノーランやキューブリックなどの難解さを秘めたSF映画やテクノロジー好き, 宗教などの人間そのものの生態に興味があるという方にもオススメなかなりニッチなイベントのご紹介です!
今年の6月に発売されたOneohtrix Point Neverの新作『Age Of』について深く掘り下げるトークショー。
語り手は、個性派揃いのV:oltaのお客様の中でもこういった分野に関しては間違いなくナンバーワンに精通してると断言できる、関西インディシーンではお馴染みの古川さん。
この前、ご来店いただいた時に、トークの内容をちょっとだけ教えていただいたのですが、古川さんの考察というよりはダニエル・ロパティン(O.P.N.)自身の思考や表現に基づいた作品解説をしてくれるみたいです。
イベントは9月29日(土)at. ペフ(西天満)
参加料はname your price(投げ銭)とのことです。
下の映像は、古川さんも興味を掻き立てられたというAge Of のコンセプトを表した映像作品です。
ご興味のある方は、ぜひイベントに参加してみてください!
Posted on 09.14.18
Posted on 07.06.18
もう巷では早くも夏のセールが開催されていますが、それと同時期にパリでは来シーズンSSのメンズファッションウィークが開催されていました。
今回の最大の注目は、ルイ・ヴィトンのメンズデザイナーに就任したヴァージル・アブローと、ディオールオム(キムのデザイナー就任と共に“ディオール”に改名しました)のデザイナーに就任したキム・ジョーンズです。
ルイ・ヴィトンのデザイナーに就任したヴァージルは、他にもハイエンドなストリートブランド“オフホワイト”を自身で手がけています。
ヴァージルが就任するまでルイ・ヴィトンで前職を担っていたキム・ジョーンズもストリート色の強いデザイナーですが、キムの場合はあくまでラグジュアリーなモードの中でストリートのエッセンスを上手く取り入れるデザインが得意ですが、ヴァージルの場合は近年のアメリカン・ラグジュアリー・ストリートブームの旗手で、カニエ・ウエストのブランド“yeezy”でもデザイナーを務めていたようにゴリゴリのストリートデザイナーです。
そういう人物がパリコレの中でも最高峰に位置するラグジュアリー・ブランドのルイ・ヴィトンのデザイナーに就任するのは、ある意味、バラク・オバマがアメリカの大統領に就任するよりも革命的なことなのかも知れません。
しかし、自分のような偏屈な人間には、どうしてもこういった今のモード界のトレンドを好意的に捉えることができないでいます。
黒人(ガーナ系移民)であるヴァージルは、ショーで自身と同じアフリカ系のモデルをはじめ、様々な国籍のモデルを起用しました。
自分は、もちろん差別主義ではないですし、街中とかでもどちらかというと外国人にはカインドネスに接して日本を良い国だと思ってほしいと考えているほうです。
そして、黒人デザイナーのヴァージルがまだ差別意識がなくなり切っていないフランスにおいて自国が誇る最高峰のブランドのデザイナーに就任してこういった演出をすることで世界中にメッセージを発するということはとても素晴らしいことだと思いますが、それとファッションデザインの考え方が共感できるかどうかは別問題です。
オバマ元大統領だって、黒人だったから大統領になれたのではなく、国民がバラク・オバマ氏の考えに共感したから当選できた訳です。
僕も、ヴァージルが黒人だから嫌いなわけではないですし、黒人であれ、中国人や韓国人であれ、それこそ北朝鮮の人だとしても、その人の考え方や生き方が素晴らしいと思うのに国籍や肌の色なんか関係ありません。
それこそ、ヴァージルはルイ・ヴィトンからオファーをもらってデザイナーに就任しただけであって何も悪くありません。
ヴァージルを起用したルイ・ヴィトンをはじめとする今のモード界の流れに疑問を感じているだけです。
モード界はここ最近でニッチなものから、もっとオープンで若々しくてステータス性が高く仲間意識の強いものへと急速に移り変わっています。
今回のルイ・ヴィトンのショーのフロントローにも、カニエ・ウエストをはじめとするマーケットに強い影響力のある若者に人気のセレブ達が並んでいました。
そこには、かつてモードがモードらしくあり得た、小難しくて、ニッチで、排他的で、それでいて謙虚で気品漂うスピリットはひとつも感じられませんでした。
未だにモードに対してそんな願望を抱いている僕の考えがアナログで今の時代にマッチしないのかも知らないですが、僕は今の時代においても「売れるから」とか「時代がこういう流れだから」とかではなく何をするでも自分の考えにピンっと一本筋が通ったような生き方をしている人を応援したいです。
自分自身も20代前半くらいの頃は、まだモードに見た目のインパクトを求めていたように思いますが、歳を重ねてくるにつれてモードの本質というものが表面ではなく、より内面に存在するのだなということはわかるようになってきました。
(それに伴って同じブランドでも欲しいと思う服も変わっていきました。それでも数少ない買うブランドが変わらなかったのは、やはりそれらのデザイナーの生き方や考え方が変わらず好きだからです。)
そして、その本質を変えずに継続していく期間が長くなるほどに、それらは、より素晴らしいものへと昇華されていきます。
そういう作り手の考えが複雑で凝縮されているものの方が、一般的には小難しくて理解し難く、共感も得にくいゆえ時代にもマッチしてないのかも知れないですが、そういうものこそ貴重で尊く次世代に受け継がれていくべきものだと思っています。
今のモード界は限りなく表面的で短絡的に感じます。
と偉そうに語ってますが、何の肩書きも持たず、さして有名でもない小さな美容室を営む一美容師でしかない僕自身は、全然まだまだなレベルで、こういうことを言うことすらも身の丈に合ってないのですが、これからもそういう考えだけは大切に持って精進していきたいです。
僕は僕で、今来ていただいてるお客様をガッカリさせることがないようにしっかり頑張ります!
ここまで長文読んでいただいた方、ありがとうございました!
Dressing is a way of life.(服装とは生き方である) by イヴ・サンローラン
Posted on 02.10.18
昨日の金曜日は、夜の予約を切り上げさせてもらってイギリスのバンド,The xx のライブに行ってきました!
最初に、予約が混み合いやすい金曜日の夜にお休みをもらって、ありがとうございました!
でも、今回の公演はゼッタイに行きたかったのです。
the xxは、自分の『関西に来てくれるなら仕事を休んでも観たいアーティスト暫定ランキング』のベスト3に入ってました。
(あとの2つを挙げるとすれば、björkとAutechreです)
なので公演が決まるとすぐにチケットを取りました。
お客様には予約日を変更していただいたり、同じ音楽好きなお客様の中にはthe xx観に行くのを知ってて忖度して別日にご来店いただいたりとご迷惑おかけしました。
会場のZEPPベイサイドは沢山の人で一杯でした!
僕は到着が時間ギリギリになりそうだったので、予め2階席を取っていました。
1階の人の海を見て、2階席にしといて良かったと思いました。
こんな中に放り込まれたら、フィジカルが格段に弱い僕なら会場から出る頃にはウォーキングデッドみたいになっていたと思います。
2800人収容のZEPPベイサイドがソールドアウトだったみたいです。
オープニングアクトは、日本人アーティストのSapphire Slowsでした。
the xxですしBig Love関連での起用だったのでしょうか。
生で観たことなかったので、今回一緒に観れてラッキーでした。
彼女の音楽の世界観的には心斎橋のClub STOMPや堀江のSocore Factoryとかのほうがより合ってる感じがしますが、大勢の観客の前で今回初めて聴いた人も多かったでしょうから、良い機会になりましたね。
そして、満を持してthe xxの登場です!
登場から最後まで最高でした!
ミニマルな1stの曲から煌びやかな3rdの曲、Jamieのソロでは“On Hold Remix”などのチャラいやつもやってくれました。
the xxとJamieのソロが同時に観れるのは、Soulwaxと2 many dj’sのステージを一緒に観るよりも自分にとっては嬉しいことです。
ライブが終わると、駅に向かって帰路を急ぐ人も多かったですが、イヤホンなどで音楽を聴いてる人はほとんどいませんでした。
ライブ前に会場へ向かう間は、1人で来てる人はイヤホンしてる人が目立ちましたが、帰り道はひとりの人も何も聴かずに帰ってる人がほとんどでした。
きっとみんなライブの余韻を楽しんでいたんだと思います。
良いライブを観た後は、そういう気分になります。
音楽好きのお客様のご来店もお待ちしております!
Posted on 01.17.18
早速、観てきました!
アントワープが世界に誇るデザイナーの一人、Dries Van Noten(ドリス ヴァン ノッテン)のドキュメンタリー映画『Dries』
アントワープ系のデザイナーは、ハイダー・アッカーマンも含め、個人的に好きなデザイナーが多いです。
本作の主役ドリス・ヴァン・ノッテンもその一人。
マルタン・マルジェラやアン・ドゥムルメステールはデザイナーとしての表舞台を離れましたが、ドリス・ヴァン・ノッテンは未だその輝きをより一層増そうとしています。
テキスタイルや刺繍を使わせたらドリスより右に出るデザイナーはまずいないのではないでしょうか?
その使い方はコーディネートに気品を持たせながらも、とてもアヴァンギャルド。
もはや今のドリスは「折衷主義」の枠を超え、さらに上のステージを創造してるように思えます。
もともと洋服店を営んでいる家に産まれたドリスは、幼い頃から洋服が身近にありました。
父親は家業を継いで欲しかったようですが、本人は洋服を販売することよりも服をデザインすることに人一倍興味を持ちました。
もちろん、そう思った誰もが一流のデザイナーとして活躍できるほどモードの世界は甘くないですが、ドリスには類い稀な才能と果てしない探究心がありました。
この映画を観て思ったのは、本当に好きなことに取り憑かれたように没頭できる人は、死ぬほどの努力ができる人よりも強いのではないかということです。
ドリスの服に対して追求し続ける仕事姿は、努力という言葉とは異なるイメージのものでした。
まだ世界に存在しないものを創造しようとする研究者に近い姿だと思いました。
服作りに病的なまでに取り憑かれているのです。
僕も自分でなりたいと思って美容師になりましたが、やはり自分のやりたいを仕事にできるということはとても幸せなことなんだと思いました。
そして重要なのは、自分が作りたいヘアデザインがお客様が求めるものとマッチしているかどうか、ということです。
こちらも美容師として仕事できたら何でも良いわけではないというデザインへのこだわりもありますが、それを通すなら自分のデザインを求めてくださる顧客を常に一定数以上つけていないと、長い期間サロンを続けることができません。
ドリス自身、最初地元ベルギーで開催されたコンペにフルコレクションを揃えて3度参加しましたが、1着も売れずに終わりました。
この時は客側を意識せずに独りよがりで自分の作りたい服を作っていましたが、逆に最初にこの失敗があったから現在の素晴らしいクリエイションがあるのだなと思いました。
近年では若い世代の人達のほうが失敗を恐れて挑戦しない時代になってきたと思います。
僕はこの映画から仕事で使いたくなるような、たくさんのヒントと刺激をもらいました。
もっと今以上にお客様をワクワクさせれるヘアスタイルを作りたいですし、新しいヘアデザインを創造したいです。
ご興味のある方は、ぜひご覧になってみてください。
Posted on 11.14.17
私事ながら先月末に2人目の子供が生まれたのですが、そんな仕事以外は家庭のことを一番に考えて動かないといけない時期にも関わらず、ダメ亭主な僕は家庭を顧みずに2日続けて映画館に足を運びました!
(注: ギャンブルと映画はほどほどに)
「羊たちの沈黙」のバッファロー・ビルは、殺害した女性の背中の皮膚を削いで集めていましたが、僕は映画館で鑑賞した映画はパンフレットを買って帰ります。大抵の場合において。
まずはレイトショーでトム・フォード監督による『ノクターナル・アニマルズ』を観ました。
スーザン(エイミー・アダムス)はロサンゼルスでビジネスの成功を収めているが、夫との関係には満たされていない。ある日、20年前に離婚したエドワード(ジェイク・ギレンホール)が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が突然届く。彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。
トム・フォードは前作『シングルマン』でも思いましたが、美的センスはさすが。
今作では本格サスペンスを描いてましたが、その中にもトム・フォードらしさが存分に溢れていました。
観た人ならわかると思いますが、冒頭のド迫力シーンはその日の夜に悪夢として出てきそうでした…
そして『ブレード・ランナー 2049』
普段はこういう大作系の映画はあまり映画館で観ないのですが、ブレード・ランナーだから観に行きました!
内容に関してもいつもは話の展開とかストーリーに重きを置きますが、今回はハナからブレード・ランナーの退廃的未来都市の世界観と映像美を楽しみにしておりました。
こういう後になって作る続編は失敗する映画も多いので若干の不安もありましたが、期待を遥かに上回るクオリティで心底素晴らしかったです!
ニコラ・ジェスキエールとアレッサンドロ・ミケーレとリック・オウエンスが手を組んだのかと思うくらいの素晴らしい世界が創り上げられていました。
どちらも良かったですが、ブレード・ランナー2049は個人的には文句なしで今年ナンバーワン映画になりそうです。
ご興味の湧いた方は、ぜひ映画館に足を運んで観てください!
Posted on 10.03.17
観てきました!
ジム・ジャームッシュによるThe Stoogesのドキュメンタリー映画『GIMME DANGER』
The Stoogesと言えば今もロック界に君臨するイギー・ポップが中心人物ですが、この映画はあくまでThe Stoogesの期間の活動に限ってフォーカスした映画になっています。
The Stoogesの音楽は、当時(60’s後半)は「下品で退廃的」と評論家から酷評されてたみたいです。
(僕はこのコメントみた時にめちゃくちゃカッコイイ褒め言葉だと思いましたが…)
ですが、今や『最高のバンド』の一つに挙げられるくらいにその評価は一変しました。
当時のThe Stoogesのライブは、バンドが曲の演奏を開始してもイギーは全然歌い出さずに変なダンスをしたり観客席に飛び込んだりしてたのですが、その間ギター,ベース,ドラムの他のメンバーはずっと下を向いて動かずにただただイントロを繰り返し演奏して待ってたそうです。
もう、想像しただけでカッコ良すぎ!
同じロックでもタイプはまた全然違いますが、80’s後半にUKで「シューゲイザー」というジャンルが台頭してきますが、このジャンルの語源「Shoegazer」(靴を見つめる人)は、靴を見つめるように下を向いたまま演奏している光景から名付けられました。
The Stoogesの場合は、もっと五月蝿い演奏の中でヴォーカルのイギーだけが躍動しています。
同じくらいの時代にドイツにCANというバンドがいましたが、CANが日本人ヴォーカルとしてダモ鈴木を迎えた70年頃のスタイルの方がThe Stoogesと少し似た感じがします。
後になって時代が理解し得なかったと評価される理由は大きく2種類あると思います。
その時代の標準と比べて洗練され過ぎてるか、それとも堕落し過ぎているかです。
CANは(当時から人気でしたが)時代よりもかなり洗練されてたと思いますが、The Stoogesは時代の上を飛び越えてたのではなく下からくぐり抜けていくような感じでしょうか。
ただ、同じ時代にもパフォーマンスが面白おかしいバンドややたらと攻撃的でうるさいバンドは他にもたくさんいたと思いますが、The Stoogesは下品なことをやりながらもその奥に確かな知性があったと思います。
そこが現在にあってもイギー・ポップがバンドマンから支持されている要因なのでしょう。
歌詞はボブ・ディランの真逆を行くように、少なくシンプルに。
イギー以外のメンバーは、演奏中極力動かない。
など、バンドとしての魅せ方にも非凡なセンスが感じられます。
現代となって、その当時の下品さが「最高」という評価に変わるのですから、時代とともに人々の感受性は成長して行ってるのかも知れません。
単なるジム・ジャームッシュ好きなら、この映画はオススメできませんが、イギー・ポップ及びThe Stooges好きにはとてもオススメな映画です。
イギーはジム・ジャームッシュの過去の作品にも出演してたり仲が良いので、自身のドキュメンタリーを撮るならとジャームッシュを指名したのだと思いますが、個人的にはThe Stoogesの歌詞のようにもっとシンプルな作りでも良かったのではないかと思いました。(偉そうなこと言って本当にすみません)
ジャームッシュの他の映画の方が断然センスが光ってます。
ご興味のある方は、ぜひ映画館へ足を運んでください!
Posted on 08.20.17
Posted on 08.04.17
昨日、夜の予約を早く切り上げさせてもらって、アイスランドのバンド,Sigur Rós(シガー・ロス)の大阪公演に行ってきました!
自分が20歳くらいの時はインターネットもまだあまり普及してなかったのもあって、今みたいに聴くアーティストの母数もそこまで多くなく、特に気に入ったアーティストをとことん聴くことが多かったのですが、その頃、特に気に入って聴いていたアーティストの一つがシガー・ロスでした。
今のお店の名前はシガーロスと同じアイスランドのアーティスト,Björk(ビョーク)のアルバムから採らせてもらったのですが、最初はシガーロスに由来する店名をつけようと考えてたくらい自分にとっても思い入れの強いアーティストです。
今回は、僕と嫁と2人で観に行きました。
嫁とは出会ってから10年を超えそろそろ長い付き合いになってきましたが、二人で音楽のライブを観に行くのは今回が始めてです。
自分はそもそも音楽好きでライブにもよく行ってましたが、独立してお店を始めてからはなかなかプライベートを優先しづらくなったので、年に1回行くかどうかでした。
嫁とはそもそもの音楽の趣味も違うというのもありますが、今回のシガーロスは一緒に行きたいと言ったので、僕も初めて2階席のチケットを取って一緒に観に行きました。
V:oltaのお客様はご存知の方も多いと思いますが、今嫁は妊娠中です。シガーロスなら胎教にも良いだろうと思いました。
ここぞ!という時しか休みを取ってまで行けない分、行くとなったら多少は値段が張ろうが可能な範囲であればベストの条件で観たいので、今回は奮発してBESTA PACKAGEなるスタンディングの2倍もするチケットを購入しました!
その甲斐もあって2階の最前列しかもど真ん中という、今までの経験でも最高のロケーションで観ることができました!
しかもメンバー直筆サイン入りポスター付き!
2階席は座席の前方後方の差はあれど、このポスターが付くつかないで6000円の差があったので、お客様にもポスター付きの方を買ったと伝えたら「やり過ぎ」と言われる声の方が多かったですが、このポスターがとても豪華でした!
まず布の袋入り!
直筆サインもポスターに入ってるのではなく、しっかりとしたバインダーに書いてありました。
ポスターも厚手の用紙で3枚入ってました。
どれもライブの演出に映像で使われてたグラフィックのポスターでした。
「メンバー直筆サイン入りポスター付き」という肩書きが安っぽすぎて、もっと他に宣伝の仕方があっただろうと思うほど豪華な特典でした。
そして、待ちに待ったライブです。
アルバムは擦り切れるほど聴きましたが(当時はipodなんて便利なものは無くポータブルCDプレイヤーで移動中は聴いてましたから、文字通り擦り切れて音飛びするようになったので特にお気に入りのCDは買い直したりしてました)、僕自身シガーロスを観るのも初めて。
マイブラッディバレンタインの時はビビって耳栓を持って行きましたが、今回は2Fから楽しむ為、オペラグラスを持って行きました。
メンバーが登場して、演奏が始まりました。
目の前でギターをバイオリンの弦で弾きながら歌うヨンシーの姿に、色々な思い出がこみ上げてきて、鳥肌が出るほどに感動しました。
そして、シガーロスはアルバムで聴いてるより生の演奏のほうがより一層素晴らしかったです!
演出も良かったし、真夏にこんなに幻想的なものを観れて感無量でした。
ビョークはエクスペリメンタル性を求め遺伝子の突然変異のような進化を遂げましたが、シガーロスは逆に変わらずに自然体なところが良いです。
シガーロスの音楽には相反する要素が多く共存しています。
大自然の美しさとその内に潜む怖さ、静寂と激動、素朴と洗練…
ヨンシーの神々しい歌声と共に、それらが見事に融合し合った音楽こそがシガー・ロスの持つ最大の魅力だと思っています。
今回観ることができて良かったです。本当に良い思い出を作ることができました。
自分も美容師として、シガーロスのような「素朴さと洗練さ」の境地のようなヘアスタイルを追い求めて、これからもより一層頑張ろう!と思えた一日でした。
Takk… Sigur Rós!!!
Posted on 05.04.17
日の暮れる時間帯が気持ち良い季節になってきました。
夏がもうすぐそこまで近づいてきた感じがします。
僕はロマンチストではないですが、日々忙しく仕事してる分、休みなどで時間のとれる時はゆっくりと時間をかけて今の季節を楽しめることをしたいという気分になることもあります。
今の時期にしたいことと言えば、夕暮れ時の涼しい時間帯に長い距離をゆっくりとランニングした後に、軽くシャワーを浴びて、楽な格好に着替えて読書をしたいです。
そして、 そんな気分にタイムリーに浸れる新曲がThe War on Drugsからこの度発表されました。
タイトルは“Thinking of a Place”
11分を超える長曲ですが、時間を忘れさせてくれます。
美容師を生業にしてるので、夏のフェスとはなかなか縁がないですが、もしも自分が見たいフェスをプロデュースさせてくれるのならヘッドライナーよりも先にThe War on Drugsをトリから2つ前の夕暮れ時の時間帯に据えることから考えたいです。野球の監督だと2番バッターを中心に打線を組むように。
黄昏時に登場する自分にとってのヘッドライナー。
無人島に行くのにipodに一曲だけ入れることを許されるならこの曲を入れたいランキング暫定1位。
前のアルバムも個人的にその年のベストアルバムでしたが、次のアルバムはもっと良さそうです。
30代後半になってもメチャクチャ良いと思える音楽や洋服に出会った時は未だに心が躍ります。
それだけで十分幸せ。
Posted on 01.08.17
V:oltaは今年も5日間のお正月休みをいただきました。
お休みの期間でご迷惑をおかけしたお客様もいらっしゃったかと思いますが、おかげさまでスタッフそれぞれに良いお正月が過ごすことができました。どうもありがとうございました!
僕はいつもと同じように帰省して家族との時間を過ごしました。
普段はなかなか実家に帰れてないので、お盆やお正月のお休みは自分にとって実家に帰って家族と過ごせる貴重な時間です。
帰省時に今回も色々と出かけたのですが、久々に鳴門にある大塚美術館に行ってきました。
両腕にボディビルダーくらい荷物を抱えてたので、ちょっと写真がズレてますが、ここのスケールは凄いです。
ここには1000点以上もの西洋名画がオリジナルと原寸大で陶板に複写されています。
10年ほど前にも一度来たことがあるのですが、全部をサラッと見て回るのでもかなりの時間がかかるくらい広いので、今回は特に自分が好きなあたりをじっくりと見て回りました。
上の写真のように、実際に絵画が描かれてる場所をも再現している空間がいくつかあるので、なかなかヨーロッパに行く機会が取りにくい自分には嬉しいです。
最後の写真は、僕の父と息子です。
父はこの場所をもう何回も訪れていると思います。
父や僕と同じように、息子が将来絵画に興味を持ってくれたら嬉しいです。
ここを訪れると、やはり現地に行って本物を見たい気持ちが強くなります。
いつか、父がまだ元気なうちに息子も連れて本物を見に行きたいです。
というわけで、今年も一年頑張って行きますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします!
Posted on 11.25.16
ここ数日で一気に寒くなりましたが、皆さま、風邪などひかれておりませんでしょうか?
12月のイベント告知です!
今は、ファッションも音楽もロシアがアツい!
ということで、ロシアはモスクワより女性アーティストのKedr Livanskiy(ケダル・リヴァンスキ)の来日大阪公演があります。
彼女はButtechnoの彼女でもあり、少し前にOrange Milkからアルバムが発売された女性アーティストNVと並んで、今、注目のロシア女子アーティストです。
今回の公演は、CONDOMINIMUMのサポートということで日本のアンダーグラウンド女子として今やファッション誌でもクローズアップされているアーティストAya Gloomyも出演するので、普段、アンダーグラウンド過ぎると近づきにくいと感じているオシャレ女子の皆さまも是非足を運んでみてください!
12.11.(sun) at Club STOMP
.
Kedr Livanskiy
.
Aya Gloomy
Posted on 10.14.16
ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞しました。
ディランのこの賞の受賞に世界では賛否の声があるらしいです。
自分も父と今年ボブ・ディランの来日公演を観に行ったファンの一人ですが、おそらくはディランが受賞に相応しいと思っている人はボブ・ディランがこの賞を受賞するのに“ミュージシャン”と紹介されることに多少の違和感を憶えるのではないかと思います。
もちろん、ディランは歌詞を書き歌を歌ってるのですから“ミュージシャン”という職業に該当すると思うのですが、根っからのディランのファンは「ライク・ア・ローリング・ストーン」みたいに曲がカッコイイと感じているだけではなく、彼の思いの詰まった詩に心を動かされてるのだと思います。ディランはそれを歌に載せるという手法で世界に届けているというに過ぎない。
そしてそれは、自分なんかよりディランと共に時代を生きてきた世代の人たちの心により深く刻まれているのだと思います。ボブ・ディランの音楽はそういうものなのです。
曲の歌詞の意味を全部調べてその人の意図を把握したくなるようなアーティストが今の世の中にどれ程いるでしょうか?
僕は高校生の時からRadioheadが好きで、その頃はトム・ヨークの歌う歌詞の意図を夢中になって調べていましたが、それでもディランが歌ってきたことほどに多くの人の生き方に影響を与えるものではなかったと思います。
今、ノーベル文学賞を受賞する程に相応しい歌手は個人的にはボブ・ディランの他いないと思います。
ディランには、文学賞よりも平和賞の方が相応しいのではないかという声もあるみたいですが、平和賞ならディランにとってありがた迷惑になりそうですし、平和賞でアーティストが受賞するならジョン・レノンの方がしっくりきます。
「The Times They Are a-Changin’」(時代は変る)
ボブ・ディランのアルバムのタイトルでもありますが、今回のディランの文学賞受賞というのが、時代が良い方向に進んだからのものなのか、また悪い方向へ向かいだしたからなのか…
その答えはディランなら知っているのかも知れません。
最後のほうは、やりすぎ都市伝説みたいになってしまいましたが、僕は素直にディランの受賞を嬉しく思います。
そして昨日は、久々にディランを聴きました。
ディランが受賞した年にディランを観れてよかった。
信じるか信じないかはあなた次第です!
Posted on 09.27.16
先週の日曜日は、営業後、東心斎橋にあるClub STOMPへPatriciaとJahiliyya Fieldsを見に行ってきました!
UKのアンダーグラウンドカセット、レコードレーベルOpal Tapesからアルバムを発表してたPatriciaと、NY・ブルックリン発祥のアンダーグラウンドレーベルL.I.E.S から音源をリリースしているJahiliyya Fields。
二人とも初来日です。
iPhoneカバーを(勝手に)“Body Issues”にしている僕が行かない訳にはいきません!
イベントの開始からは遅れて着いたのですが、ちょうどPatriciaの前から見れました。
V:oltaのお客さんも、この人はいるだろうなと思った人は大体いました。
でも、もっと多くの人にも広まって欲しいです。
このモジュラーシンセを見ただけでワクワクします。
左のハイダー・アッカーマンが髪型をさっぱりしたみたいなのがPatriciaで、右のアメリカの警備会社の人みたいなのがJahiliyya Fieldsです。
それぞれのソロに加え、二人のユニットInhalantsのライヴセットもありました。(上の写真はInhalants)
Patriciaは、アルバムほど篭った感じのダークな音ではありませんでしたが、それでもJahiliyya Fields共々NYのアンダーグラウンドな空気感を存分に感じることができて、とても良かったです!
今回来れなかった方でも、最近大阪でもこういったアンダーグラウンドの最先端をいくアーティストを見れる機会が増えてますので、ぜひご興味の出た方は今のうちに聴き漁って次のイベントにご参加ください!