gap MEN 2018-2019 A/W

2018.03.07.

Posted on 03.07.18

gap MEN 2018-2019 AUTUMN&WINTER が揃いました!

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今回はパリコレに絞って考察したいと思います。

 

まず、表紙にもなってますが、一番前で紹介されてたブランドはVETEMENTSでした。

 

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モード界だけに留まらず最近のストリートブームの火付け役はこの人デムナ・ヴァザリアです。

今、デムナはBALENCIAGAのデザイナーも兼任してますが(BALENCIAGAのメンズコレクションは先日行われたウィメンズのパリコレクション内で同時に発表されました)、そちらでもスマッシュヒットを飛ばしてます。

個人的にはデムナのクリエイションは、メゾン・マルジェラで見てみたいなと思います。

彼自身、ヴェトモンを立ち上げる前にマルジェラでも経験を積んでいた時期がありますが、今シーズンのコレクションを見てもジョン・ガリアーノが率いている今のマルジェラよりも遥かにデムナのクリエイションはマルジェラにマッチすると思います。

 

先日、デムナの前にメンズのトレンドを牽引していた元サンローランのエディ・スリマンがセリーヌのデザイナーに就任してメンズも立ち上げるというビッグニュースがありましたが、今のデムナならエディが帰ってきてもトレンドセッターの座を簡単には奪われないと思います。

エディのセリーヌはとても楽しみですが、ウィメンズはどうなる(なってしまう)んでしょう???

 

 

 

そして、VALENTINOのピエールパオロ・ピッチョーリも陰ながら応援してるデザイナーの一人です。

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マリア・グラツィア・キウイと二人三脚で頭角を表し、ヴァレンティノをトレンドの中心へと誘いただけでも素晴らしいですが、マリアがディオールのデザイナー就任と共にメゾンを去ってピエールパオロ一人体制になってからの派手さはないけど実直なクリエイションにとても好感を持っています。

マリアもディオールで成功していますが、ピエールパオロも一人になったことでより自身の理想に寄せたコレクションを展開することで、また新たな魅力を生み出しています。

マリアが得意としていたキャッチーさを薄くすることは、SNSで広げる今のファッションビジネスとしてはマイナスの行為だと思いますが、ラグジュアリーブランドの多くがアイコニックさを意識したコレクションを発表している中で逆にその真面目さ誠実さを大切にしている姿勢に惹かれる人も少なくないと思います。

 

 

デムナのところでも少し書いたメゾン・マルジェラのメンズコレクションは、ガリアーノが就任してからメンズでは初めてガリアーノ自身が手がけたコレクションを発表しました。

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ガリアーノ就任以来、メンズは引き続きデザインチーム主体だったとは言え、生地はガリアーノが選んだりウィメンズの世界観に引っ張られるところもあってメンズのウェアもフェミニンになってきていましたが、ガリアーノが手がけた今回のコレクションではそれがより顕著になっていた印象です。

マルタン・マルジェラの精神がまた一層薄くなっていく感じがします…

 

 

この前、映画を観てきたドリス・ヴァン・ノッテンは相変わらず面白く絶妙なバランスのコレクションでした。

 

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ドリスもピエールパオロと同様、(万人に対して)売れる服を作っているという感じがなく、自身の考える理想のファッションを真摯に追求している印象を受けます。

 

 

簡単ですが、そんな感じのコレクション雑感でした!