Posted on 09.11.19

Rick Owensのコレクションを過去10年間捉えてきたフォトグラファー,Danielle Levittによるリック・オウエンスのビジュアルブック『Rick Owens Photographed by Danielle Levitt 』

 

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リック・オウエンスは、今コレクションを行なってるブランドの中では、恐らく最も芸術に近い洋服を発表しているブランドだと思います。

 

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かつて、アルチザンの祖 CARPE DIEM(カルペディエム)が解散した時、リック・オウエンスはカルペディエムで働いていた職人達に自身のメゾンの職人として働いてもらえるよう働きかけたらしいです。

 

リック・オウエンスの芸術的で創造性の高い洋服を創り上げるには、優れた職人なしには実現しませんでした。

 

この書籍には、そのリックのこれまでの歩みが素晴らしいポートフォリオで纏められています。

 

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どれもとても力強い作品です。

まだまだ載せたい写真はたくさんありますが、実際この書籍で見てほしいという思いもあります。

 

これらの写真を見て、ファッションが好きな人でもとても着れないと思うようなデザインの洋服が多いと思いますが、リックはこれらの服も全て売り物として実際に販売しています。

 

自分もリック・オウエンスは、存在を知ってからずっと好きなデザイナーでありブランドですが、デザイン性の高過ぎる洋服は流石にあまり買えません。

ですが、自分のスタイルとして取り入れられる範囲内で、リック自身の思いや考えが詰まったデザインの洋服は多少高くても頑張って買ってきました。

 

Rick Owensというブランドも数年前、今のヨウジみたいにモテたくてカッコつけたいような人達に目をつけられたことがありました。

今でも「リック来てるんだぜ」みたいに流行りのスニーカーと合わせて着てる人も、まだまだたくさんいるのだと思いますが、リックの洋服もヨウジとかと同じで、本来はデザイナーに敬意を表して謙虚に着るべき洋服だと思います。

 

と言いながら僕もリックの中でもミーハー心で買ってしまったものも今思えば少なくないですが、他のブランドも合わせた僕自身の全てのワードローブの中でも「ずっと大切に着続けたい」と思えるものもリック・オウエンスのものが本当にたくさんあります。

 

 

この本の最後に、リックの最愛のパートナーであるMichele Lamy (ミシェル・ラミー)の写真が掲載されていました。

 

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このリック・オウエンスとミシェル・ラミーを写した写真は、感動的なまでに美しいです。

リックが今まで作り上げてきた作品も本当に素晴らしいですが、結局、駆け出しの頃から苦楽を共にし、厳しいモードの世界で生き続けてきた2人の姿は、その素晴らしい作品群よりも見る手に伝わってくるものが遥かに大きいです。

 

自分も、リックとは住んでる世界も生み出すクオリティも全く足元にも及ばないですが、美容師として自分なりに創意工夫しながらリックのような生き方ができればいいなと思っています。

 

お店に置いてますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧ください!