新聞記者

2019.07.09.

Posted on 07.09.19

大人になってから映画館で邦画を観たのは、おそらく今回が初めてです。

 

24053

 

 

 

国家権力とメディアの裏側を描いた映画『新聞記者』

 

今月21日は参議院選挙の投票日ですが、このブログをご覧になられてるみなさまの中で、選挙なんて行かないと思ってる人も少なくないのではないでしょうか?

一日の中で、政治のことを1秒も考えてない人は特に若い世代では多くいると思います。

そういう人は、まるで自分とは関係ない世界だと思ってるか、難しくてわからないと諦めてるかのどちらかの理由に当てはなる人がほとんどではないでしょうか?

 

今の生活に満足できてるという方、お給料から所得税や社会保険が引かれたり住民税を払ったり、今年の10月に消費税も上がりますが、別にそれでも全然負担じゃない、もしくはそれくらい引かれて当然でおかしいとは思わないという方は、別に最悪選挙に行かなくても困ってないんだと思いますし、選挙に行って“自民党”と書いておけば今の体制が引き継がれることを支持することになるのでそうするべきだと思います。

ですが、「こんなに税金取られておかしい」「年金も強制的に徴収されてても、将来安心して生活できる金額がもらえないのはアホらしい」とかは、普段政治に興味のない人でも感じていることだと思います。

そんな人にこそ、今から書くことを読んでほしいし、この映画もぜひ選挙までに観てほしいと思います。

今の政権は『国民第一』だとか口では言っておきながら、裏では好き勝手メチャクチャやっています。

国民が政治に無関心であればあるほどに、好き勝手できるので超ラッキーです。

「日本の国民なんてワイドショーで食いつきやすい芸能ネタ適当に与えとけば、あとは勝手にバラエティとかYOUTUBEとかNETFRIXとか観ることに忙しくて政治ニュースなんて興味示さないバカばっかりだからラクショー」くらいに心の中では思ってるのが今の政権で、その中心にいる人物こそ日本が誇る完全無欠の“ネヴァー・エンディング・サイコパス”安倍晋三首相であります。

 

世界の超大国アメリカでも、あんな品格の伴わない人物が大統領に就任してから現在でもそこそこ支持されてるのが未だに信じられないですが、アメリカは報道の自由が日本よりも尊重されてて、権力に対して歯向かうメディアや問題を提起する映画が多数存在するのは救いだと思います。

 

ここ日本では、「報道の自由」や「民主主義」という言葉はもはや建前だけで、今の政権が長期化するに増して国家権力によってメディアや各方面の権力者が取り込められ、今の政権に有利なように情報が操作され、政権にとって都合の悪い情報はその情報を出すメディアや人物を貶めることで国民にその情報自体の信憑性を疑問視させるというブラックホールみたいなやり方を編み出して、さらに国民の政治無関心も相まって、もはや今謹慎中の雨上がり決死隊の宮迫くらいの不祥事が権力側の人たちから発覚するくらいのことはそよ風よりも優しい、むしろそれで逆に批判する側を情報操作で落とし込んで国民にそっちが悪者として仕向けれられるから気持ち良い、くらいのことは余裕でできるおとぎの国状態と化しているのが今の日本です。

 

本来、報道メディアは権力とは緊張関係を築いて、政権が国民の為になることを正しくやっているか、不利になるようなことをしていないか、ということをしっかりと監視する立場にあるべきだと思いますが、今の日本ではその逆の事態になっています。

お友達内閣と揶揄されてるのは、何も政治家の中だけではなく、NHKも含めたメディア, 大企業, 著名人や芸能人へと、シンゾー・サイコパス・アベはそのお友達の輪をどんどん多岐にわたって広げていっています。

ただし、その輪に入れるのは日本でもごく一握りの勝ち組の人達のみです。

この人達は自分達が有利になるから現政権に頑張ってほしいので安倍首相を支持しまくりますが、それ以外の庶民にとっては税金が増えるなどデメリットの方がほとんどです。

海外では、人気アーティストや俳優などで反政権の立場を明確に表明している人達が多数いますが、日本ではそう言う人達は表舞台から消されていきます。ヤバイ奴のレッテルを貼られるのです。そういう流れを作ってるのも現政権です。

本来、ダウンタウンの松本さんみたいな立場の人が政権に対して厳しい目を向けてくれていたら、あまり政治に詳しくない人達も松本さんの発言に耳を傾け、そういった無党派層の政権に対する監視力を少なからず高められると思います。逆に、それくらい絶対的な立場の人じゃないとすぐに蹴落とされてしまうので今の日本では反政権の立場で矢面に立つということができないと思います。

それほど安定した立場にいないのに、政権に対して問題提起している著名人の方々には本当に敬意を評します。

自身も家庭や生活があるのに、それらを全て失うリスクがありながら庶民や弱者の為に声を上げているという行為に対して、もっと国民は感謝するべきだし応援するべきだと思います。

 

この映画は、一応フィクションですが、望月 衣塑子さんというジャーナリズム精神に溢れた新聞記者の著書を元に制作された映画です。

 

この人のことをネットで調べても、メチャ叩かれてると思いますが、それも政権側の人間が操作していることです。政権側にとって隠したいことや不利なことを取り上げてくるから、ネットなどで情報操作をしたり、時には嘘をでっち上げたりして世間にヤバイ奴として認識させるのです。そう仕向けてる人達が一番ヤバイのに。。

 

映画では、安倍首相の森友・加計問題やレイプ被害を告白した伊藤詩織さんをモチーフにした事件など、現政権で現れた事件がフィクションとして取り上げられています。

実際の事件でも籠池氏をヤバイ奴としてクローズアップさせ安倍首相は逃げましたが、籠池氏もそりゃ悪い側の人間なんだと思いますがこれほどのスキャンダルが発覚してもあまり深手を負わずにことなきを得た安倍首相は、籠池氏とはネズミとゾウくらい格が大きく違う巨悪だと思います。

 

自分はレイトショーでこの映画を観たのですが、日本では皆無といっていいほどの政権を啓発した映画が製作されこうして公開されてることに感動しましたし、映画配給会社がイオングループであるということ、レイトショーにも関わらずたくさんの観客がこの映画を観にきていたことに、まだまだ日本も捨てたものではないなと勇気付けられました。

出演されていた役者さんの演技も随所で素晴らしかったですし、監督さんを始めこういう政権風刺の映画に関わることを決意をしたことに敬意を表したいです。

 

政府は、自分達国民の無関心をいいことに、自分達の税金を使って好き勝手やっています。

危機管理能力が低くなった高齢者から振り込め詐欺をやってるような人達と一体どれくらいの違いがあるというのでしょうか?

表舞台で堂々と権力をかざしながら非人道的なことをする政権の方がよっぽどタチが悪いのではないでしょうか。

 

普段、政治に関心の少ないという方にこそ、この映画はぜひ観ていただきたいです。

アラジンとか観るならこれを先に観た方が良い。

国民全員がそれくらいの意識を持てば、間違いなく税金の無駄遣いの抑止力にもなるし、政治家も今ほど余裕ブッこいていれなくなるはずです。

 

ビル・ゲイツは去年、アメリカの大学を卒業する若者のうち希望者全員に『ファクト・フルネス』という本を無料で配りました。

(この本は旧発展途上国の現在における変化を伝えた目から鱗な内容の本で、とても面白いのでこちらもご興味のある方はぜひオススメします!)

 

自分は超富裕層どころか拙い一美容室の店主でしかないので、希望者全員にこの映画を無料で鑑賞させることはできないですが、この映画の鑑賞券の領収書をお持ちいただいた方全員1000円割引させていただきます。

まだ選挙権のない中学生であろうが、20才のギャルであろうが、安倍政権万歳なバリバリの富裕層の経営者の方であろうが、80才のおばあちゃんであろうが誰でも大丈夫です!

 

この映画も当然のようにTVなどではほとんど取り上げられてないですが、一人でも多くの人にご覧になっていただいて、そのことで政治に対して関心を持つきっかけになれば幸いです。