ウトヤ島、7月22日
2019.03.28.
Posted on 03.28.19
マルジェラの映画を観に行った時に宣伝で流れていた『ウトヤ島、7月22日』が気になりすぎて、先日観てきました!
この映画は、2011年7月22日にノルウェーの首都オスロとウトヤ島で実際に起きた連続テロ事件を題材にしています。
まず、映画の冒頭でノルウェー時間の午後3時半頃に発生したオスロ政府庁舎の爆破事件を元にした映像が流れます。
この事件では実際8人の命が犠牲になりました。
その後、映像は本編の舞台となるウトヤ島に移ります。
ここからの登場人物のやりとりなどはフィクションですが、描かれている事件の全容は実際の生存者からの証言を元に製作されています。
そして、ここからの映像はなんとラストまで衝撃の72分間ワンカット。
自分もその場にいるような切れ目のない映像は、非常に緊迫感があります。
オスロ近郊にあるウトヤ島ではその日ノルウェー労働党青年部の集会が行われ、10代の青年約700人が参加していました。
現地時間5時頃、島内で無差別銃乱射事件が発生。
犠牲になったのは実に69人の若者たち。
犯人は、当時32歳、極右思想を持つキリスト教原理主義者のノルウェー人、アンネシュ・ブレイビクただ一人。
いつもの日常から一転、恐怖のどん底へと突き落とされる様子がリアルに描写されています。
ワンカットの72分間は、実際の事件発生から終息に要した時間と同じ。
本編での銃声の数も実際と同じ540発。
自分がもしその場に居合わせたらと考えると血の気が引きます。
ご興味の湧いた方は、ぜひ観に行ってみてください。