季節は3月中旬になり、ボリューム感のあるアウターに変わってジャケットやスプリングコートが主役となる気候になってまいりました。


サンローランにおけるエディ・スリマンの復帰もあって、メンズファッション界もレザージャケットやスキニーパンツといったロックなアイテムが再加熱しそうです。



画像は少し前に発表されたA/Wコレクションのものですが、より素晴らしかったのはコレクションを行わなかったS/Sでのクリエイション。


自分の勝手な好みによる感想ですが、A/Wのコレクションはエディではあるのかも知れないですがサンローランではなかったと思います。失礼ですが、今回のコレクションならディオールの頃の方が良かったのでは、とも思います。


エディ・スリマンの魅力とは、「ロック」でありながら「エレガンス」であって、「パンク」の要素がひとつもないところがエディ・スリマンがカリスマである所以ではないかと思っています。


S/Sのコレクションは、まさにエディの真骨頂でした。しかも、ディオールの頃にはなかった発想やL.A.での経験がそこにはありました。

エディらしい「ロック」さと、サンローランらしい「エレガンス」が見事に融合されていました。


エディ・スリマンを尊敬しているから思うのですが、今回のコレクションはなんかちょっとナンバーナインっぽかった。

(ナンバーナインももちろん素晴らしいブランドでしたが、格はサンローランの方が圧倒的に上)


でも、パンツのシルエットの美しさはさすがの一言…

パンツのラインをキレイに描かせたら、エディより右に出るデザイナーはいないのではないかと思います。


話が完全に反れましたが(毎度のことながら)、そんなエレガントでロックなコーディネートにオススメなヘアとして、エディの選ぶモデルのようなバーバー仕込みのヘアもカッコいいですが、逆にコンサバティブなヘアを合わせても面白いのではないかと思います!



世界観の違うヘアとファッションのハイブリットを取り入れるには、高いファッションセンスが必要ですが、ファッション好きでやってみたいと思う方はぜひチャレンジしてみてください!


一応、ヘアにおけるこだわりは、ぎりぎり“モード”だとわかる極限のバランスでコンサバティブにハズすというところです。


こういった提案を自信を持ってできるのが、モードに特化しているV:oltaの強みだと思います。


スタイル名は、code rock rive gauche(コード・ロック リヴ・ゴーシュ)としたのですが、リヴ・ゴーシュはイヴ・サンローランのプレタラインに使われてた名称で「左岸」という意味があります。

ロックのスタイル(コード)の対岸(リヴ・ゴーシュ)にあるヘアという意味を込めています。


女性のお客様にも、こういったヘアにおけるハイブリットはオススメです。

レディスの方がファッションが広いので細かくは書けないですが、こんな感じのことを常日頃考えながらサロンワークしております。


長くなりましたが、これからもV:oltaをよろしくお願いいたします!