Posted on 09.23.20

チュニジア出身のシンセ奏者,ソフィアン・ベン・ユーセフを中心とするプロジェクト,Ammar 808の新作『Global Control / Invisible Invasion』

 

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北西アフリカのマグレブ地域に息づく伝統音楽を、Rolandが作ったリズム・マシーンの名器TR-808などの機材でエレクトロニックに昇華させたサウンド・フィーリングが面白いです。

 

世界の各地には色んな音楽があって、それをエレクトロニック・ミュージックを通じて知るというのもとても現代的だなと思います。

 

興味が出たものはその音楽のルーツを探り、更には現地の人々の生活や宗教などを知ると、より一層その音楽から感じられる部分も増していきます。

 

マグレブとは、アラビア語で「日の没する地」という意味らしいです。

その地で暮らすのはベルベル人。現在のモロッコ,アルジェリア,チュニジアの3国にあたります。

イスラム圏に属し、テロリストの出身地となっているとの指摘もあります。

 

2010年代初頭に発生した「アラブの春」運動のきっかけは、チュニジア人の若者の焼身自殺がきっかけでした。

 

いつの時代も音楽は、その時その場所に住む人達の生活や感情を表しています。