A Magazine Curated By Acne Studios
2020.12.23.
Posted on 12.23.20
A Magazineの最新号が届きました!
今号は、スウェーデンのブランド, Acne Studiosがフューチャーされています。
装丁にも趣向が凝らされており、裏側が封筒のフラップみたいに糊付けされていました。
開ける前に、綺麗な状態を写真に残しておこうと思って撮ったのですが、料理食べる前に写真撮る人みたいだなと思って、他のスタッフに撮ってるところを見られないようにこっそりと撮りました。
Acneは、今ではファッションブランドのイメージが強いですが、もともとはブランドの広告やグラフィックデザインなどを手掛けるクリエイティヴ集団でした。
今もやってるのかは知らないですが、AcneはAcne Paperという雑誌を定期的に発行していました。
今から10年近く前にパリに旅行に行った時に、北マレ地区にあったAcneでこのバカでかい&絶妙に重たい本を買って、わざわざ日本に持ち帰ったことがあります。
エッフェル塔付近のホテルから、パリ市内を散策しながら北マレまで歩いて、この本以外にも色々と買い物したものを持ってまた歩いてホテルまで戻ったのですが、パリの街はそんな手荷物の重さなど吹き飛ぶくらいに素晴らしい景色でした。
翌日は筋肉痛でしたけども。。
Acneは、ファッション事業として、まずAcne Jeansを立ち上げ、徐々にニットなどのベーシックアイテムを展開していき、現在は毎シーズン,パリコレで新作を発表するまでのブランドとなりました。
元々はファッションとは関係のないデザイン集団~ファクトリーブランドへ、そしてコレクションブランドへと大きな飛躍を遂げた原動力は、スウェーデンという北欧の感性もありつつ欧米にも負けない経済力を誇る洗練されたコミュニティが生み出した、Acne特有のデザインセンスの良さだと思います。
服作りに対するこだわりや執着が、他のコレクションブランドのデザイナーと比べるとそこまで強過ぎない、というのがプラスに出た好例です。
程よく着やすくもあり、デザインもやり過ぎてなく、だけど気の利いたセンスが光る。
コレクションを続ける中で、デザイン性もエッジの効いたものも増えてきた印象もありますが、Acneの特徴は、もともとそういう敢えてワンランク落としたエフォートレスな部分が強みです。
だから逆に前号、前々号のValentinoやJil Sanderと比べると、雑誌としては見劣りするのではと思って少し心配していましたが、中を開けると、さすがAcneらしいなと感心させられる内容でした。
なんとAcne Studiosの建物丸ごとを取材させた内容でした。
これは当然、インスピレーションなどの感性では他のデザイナーには見劣ると自分たちで理解した故でのアイデアでしょう。
日本の雑誌でいうとPenとかでも特集が組まれそうなモダンなクリエイティヴ性、こういうところがアクネの優れたところだと思います。
Acneの感性って、決してブッ飛んでないんです。
ただし、ブッ飛んだものも知っていて、それを踏まえて絶妙なラインで落とし込んでくる、そのバランス感覚とセンスが素晴らしい。
Acneは、あくまで日常にある洋服やデザインを作っているのだと思います。
そしてこれが一番伝えたくて大事なところですが、V:oltaは「アクネな髪型」もちゃんと作れます(笑)
来店を迷ってる&怯えてる方がいらっしゃったら、どうぞご安心していらしてください!
本誌はお店に置いてますので、ご興味のある方は、待ち時間などにぜひご覧になってみてください。