Mens Hair
2021.11.25.
Posted on 11.25.21
Posted on 11.25.21
Posted on 11.25.21
Posted on 11.24.21
Posted on 11.24.21
先日のお休みは、雨の中、テアトル梅田まで久々に(苦手とする)電車に乗って行き、ロベール・ブレッソン監督の『やさしい女』を観てきました。
わたくしごとながら、家族が増えたこともあって今のマンションが(だいぶ前から)手狭になってきてたので、去年、清水の舞台から二度飛び降りるくらいの覚悟でマンションを購入して(今の住所から徒歩1分以内の距離に)来年引越しを控えている身なのですが、実は新しいマンションのカーテンなどのオプションオーダー会が、僕が本作『やさしい女』を観に行けることが可能な日程とほぼ被ってたのですが、僕は迷うことなく『やさしい女』を観に行くことを選択した次第であります。
一般家庭のママさんなら、ダンナがこんなことを言い出したら「信じられない、バカじゃないの?一回死んでみたら?」と、その時点で婚姻生活にピリオドが打たれることになると思いますが、自分的にもDVD化もされてない本作を映画館で観れるこの機会は絶対に逃したくなかったですし、僕の奥さんももはやこれくらいでは大して驚かないくらいに諦めてる部分も多々あると思います。
前置きはこれくらいにして、ブレッソンの初カラー作品『やさしい女』の感想です。
原作は、ロシアの文豪,ドストエフスキー。
当店に通ってくださるお客様で、特に男性の方ではドストエフスキーが好きだという方がそこそこいらっしゃいます。
僕もドストエフスキーは、これとは別の小説を今読んでいる最中です。
本作の原作である『やさしい女 幻想的な物語』は、ドストエフスキーの短編の中でも最高傑作と呼ばれています。
それを映画界の素晴らしき巨匠,ロベール・ブレッソンが手掛けてるのだから、今回のデジタルリマスター版の公開の情報を知った時点から、(その時間の予約を全部止めてでも)絶対に観に行くと(誰にも相談せず勝手に)心に誓っていました。
お客様に迷惑をかけることなく、休みの日に観に行けて本当に良かったです。
上映してくれたテアトル梅田にも感謝の気持ちを表すべく、220円もする“いろはす”を購入させていただきました。
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「彼女は16歳ぐらいに見えた」。質屋を営む中年男は妻との初めての出会いをそう回想する。安物のカメラやキリスト像を質に出す、若く美しいがひどく貧しい女と出会った男は、「あなたの望みは愛ではなく結婚だわ」と指摘する彼女を説き伏せ結婚する。質素ながらも順調そうに見えた結婚生活だったが、妻のまなざしの変化に気づいたとき、夫の胸に嫉妬と不安がよぎる……。衝撃的なオープニングから始まる本作は、一組の夫婦に起こる感情の変化と微妙なすれ違いを丹念に描き、夫婦とは、愛とは何かという根源的な問いを投げかける。
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このテキストを読んで「難しそう」と思った方にはブレッソンの映画はオススメできないです。
そんなことを言っている僕だって、ブレッソンの映画の半分もまだ理解できていないと思います。
もっと理解できる人が羨ましい。
表紙の緑のコートを着こなすドミニク・サンダのなんと文芸的で美しいことか。
中に着ている中縹色のニットや、手に持っている赤銅色の本まで、見事な配色の妙です。
本編が始まって30秒もしないうちに、「あぁ、ブレッソンの映画だな」と今がまさに至福の時であるのを噛み締めるのと共に、感無量の気持ちになりました。
いつものようにキャストの演技の抑揚は少なくセリフも最小限、余計なものは写さず(理解しやすいように必要と思えるものさえも省かれる)淡々と進んでいくストーリー。
なのに、なぜこれほどまでに空間や時間の“余白”を美しく感じられるのか…
ちなみに主演女優のドミニク・サンダは本作がデビュー作。
その前は、VOGUEなどのモデルをしていたところをブレッソンがスカウトしたらしいです。
なんと実生活においても彼女は若干15歳で結婚と離婚を経験し、その後17歳の時に撮影されたのが本作とあって、そのリアルで突き刺すような演技と表情は特筆すべきものでした。
作中で、ドミニク・サンダが笑っているシーンがあるんですけど、ブレッソンは決して彼女の笑顔を映さないんです。観客に想像させる余地を残してるんですね。
原作を映像化しても、引き算的手法で観てる者に文芸的に感じさせてくれます。
そういう演出もブレッソンの際立って素晴らしいところだと思います。
僕自身ブレッソンの作品も(DVD等を所有してても)まだまだ観れていない作品もあるのですが、個人的には『白夜』が今まで観た映画の中でトップクラスに素晴らしかったですし、ブレッソンの映画は今のところカラー作品の方がよりグッときます。
もし、ブレッソン作品にご興味が出た方がいらっしゃいましたら、ぜひ彼の作品をご覧になってみてください。
特に本作『やさしい女』はなかなか観れる機会がないので、ぜひテアトル梅田に足を運んでみてください!
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「創造とは足すよりも引き去ること」
僕は日頃のサロンワークにおいて、ブレッソンのこの言葉を胸に刻んでいます。
Posted on 11.24.21
Posted on 11.24.21
Posted on 11.23.21
Posted on 11.23.21
Posted on 11.23.21
Posted on 11.21.21
Posted on 11.21.21
AnOther Magazineの最新号が届きました。
表紙は、レニー・クラヴィッツの娘, ゾーイ・クラヴィッツです。
(わざわざ言う必要はないことですが)個人的にはレニーにもゾーイにもあまり興味はありません。
AnOther Magazineは、いつも写真が面白いので、毎号とても楽しみにしています。
ヘアスタイルを作る上での大切なインスピレーション源にもなっています。
今号も面白かったです。
だいぶ分厚いので、読む時の体勢も気をつける必要がありますが、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧になってみてください!
Posted on 11.21.21
Posted on 11.21.21
Posted on 11.20.21
お店の装花を新しくしました!
今回は雲龍柳を白く塗ってくれています。
そして、フランケンシュタインのように黒い枝が刺さっています。
いつか見たWIREDの表紙、もしくはOneohtrix Point Neverの“MYRIAD”のP.V.を少し思い出しました。
多分どちらも全然違うと思いますが。。
お店に来られた際は、ぜひご覧になってみてください!
Posted on 11.20.21