peaceful one-pieces
2022.03.31.
Posted on 03.31.22
Posted on 03.31.22
Posted on 03.31.22
Posted on 03.31.22
Posted on 03.30.22
Posted on 03.30.22
届いたのは少し前で紹介するのを忘れていたのですが、gap PRESS MEN のパリ秋冬号をご紹介させていただきます。
表紙は、去年の11月にこの世を去ったヴァージル・アブローが遺したルイ・ヴィトンのラストコレクションからの写真です。
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コレクションのルックを掲載した最後には、ヴァージルの遺した言葉が添えられていました。
学生英語レベルの僕ですが、わからない言葉は翻訳して全文読みました。
全文を翻訳するのではなく、可能な限り自力で読むことで、ヴァージルの言葉のニュアンスを少しでも理解したいと思いました。
自分は正直、閉鎖的でニッチで他を寄せ付けない圧倒的な雰囲気を漂わせる、ヴァージルが現れる以前の古き時代のモード界に長い間魅了されてきたので、SNSの普及やラグジュアリーストリートなるジャンルの台頭と共に幅広い層にも開放されていくモード界の変化を悲観的に見ているところがありました。
“オフホワイト”を始めとするラグジュアリーストリート系のブランドは、モード誌で取り上げられていても全く買う気にならなかったですし、これからも買うことはないと思います。
ヴァージルがルイ・ヴィトンのメンズデザイナーに就任した時も、「伝統と格式を重んじてきたルイ・ヴィトンがついに時代に流された」という風にどちらかというとマイナスなイメージで見ていました。
でも、そうではなかったのだと思います。
時代に流されたのではなくて、時代が大きく変わろうとしていたのであって、人種差別やジェンダーなどの問題や温暖化などの環境問題が国際社会全体として大きくフォーカスされるようになる中、モード界自体も変わる必要がありました。
ヴァージルがモード界に及ぼした影響は革命的なものでした。
上にも書いたように、自分自身の好みとしてはヴァージルのクリエイションを選択することはなかったですが、それでもヴァージルがいなくなった今更ではありますが、彼がモード界に与えた革命的な革新性というのは本当に偉大なものだったと率直に思います。
ヴァージル・アブローの遺した素晴らしい功績に敬意を表し、心からのご冥福をお祈りいたします。
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他のコレクションも少しご紹介します。
DIOR MEN
DIOR MENは、ムッシュ・ディオールの代名詞であるバー・ジャケットを初めてメンズコレクションで発表しました。
現デザイナーのキム・ジョーンズも、ヴァージル同様ストリートファッションに精通した人物ですが、キムの方がストリートをラグジュアリー寄りに解釈させたデザインを好むように感じます。
キムのデザインするDIORは、機会があれば着てみたいなと思っています。
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Dries Van Notten
近年モード界の主要ブランドの多くが商業性を求めてマス寄りなアプローチを強めていく中において、ドリスはアイコニックなモチーフやロゴも使わず、変にバズらせず、メゾンの顧客を最も大切に考えている姿勢が伝わってくる数少ないブランドのひとつです。
僕の(数少なくなってきた)お気に入りブランドのひとつでもあります。
今のメゾンマルジェラがバズり倒している一方で、ドリス・ヴァン・ノッテンは真の服好き以外あまり着ているのを見かけないところに、SNSの影響力や日本人がいかにミーハーであるかということを改めて体感し、その現実を恐怖にさえ感じています。
でもドリスは絶対にバズらないでほしいです。
自分と同じようにドリスの服を愛している方の多くが、同じ気持ちではないかと思います。
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少ないピックアップですが、今回はこれくらいで終わりにさせていただきます。
本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方はぜひご覧くださいませ。
Posted on 03.30.22
Posted on 03.30.22
Posted on 03.29.22
Posted on 03.29.22
Posted on 03.29.22
Posted on 03.27.22
Posted on 03.27.22
イタリアンヴォーグの最新号が届きました。
表紙は、泣く子も黙る魔女,ドナテラ・ヴェルサーチです。
自分はモードを好きになってから暫くの間は、ラグジュアリーブランドのコレクションよりもデザイナーズブランドのコレクションに興味があったしそのショーに魅了されていたのですが、当時は(大して興味も湧かなかった)ヴェルサーチのショーの最後にドヤ顔で颯爽と登場してくるドナテラ・ヴェルサーチのことを「なんじゃこの派手なオバハン」と失礼ながら思ってて、割と苦手なタイプ(イケイケそうだし)に思っていたのですが、この人はその頃から自身のスタイルや美学を何も変えずにずっと貫いてて、そういう姿勢を長い間見てると次第に「かっこいいな」と思うようになってきました。
ヴェルサーチの美学が時代に最もフィットしてたのは80年代くらいだと思うのですが、それ以降,グランジやミニマル~近年のラグジュアリーストリートやオーバーサイズなど、どんな時代の波が来ようともヴェルサーチはずっとブランドの本質を守り貫き続けています。
それって、とても大変だし難しいことだと思います。
当店は、モードの大枠にも入れてもらえないくらいのレベルですが、美容室というカテゴリの中で言えばモードの本質をある程度は理解できているサロンではないかと思っています。
近年、モードファッションにおいても“BALENCIAGA”などを筆頭にロゴブームが起こりましたが、当店はモードを軸としててもそういったファッションをされるようなお客様は実は皆無と言っていいほどいないんです。
ロゴブーム時代のバレンシアガを着てても、デムナのデザインの本質が現れているような(ロゴが主張していない)面白いシルエットの洋服を、海外でもスナップされるであろうくらいのスタイリングで上手に着こなしていたお客様なら何人かの名前はすぐに思いつきます。
V:oltaは、そういった感性を持った方にも安心して髪の毛を任せてもらえるような美容室でありたいと考えています。
ヘアデザインにおいてモードに特化するということは、逆に言えばヘアデザインにおいてモードが及ぼすことができる限界点を見極めることができている必要があります。
つまりは、全体像の中でヘアスタイルが一番目立っていることが良いとは限らないということです。
自分自身の考えとしては、センスの良い人ほどヘアスタイルに過度なカラーリングは必要ないと思っています。
かといって自然に見えるスタイルの中にモードを宿らせるには、平凡さを取り除かねばなりません。
ファッションやトレンドというのは時代によって左右される生モノですが、その中心に一本ピンと筋を通せることこそ、モードの本質のひとつだと考えています。
ドナテラ・ヴェルサーチ及びヴォーグイタリアから話はだいぶ逸れてしまいましたが、誌面も少しご紹介いたします。
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このカラヴァッジョの絵画のようなポートフォリオ群は特に気に入りました。
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映画『ボディガード』は、ヴェルサーチの世界観に少し近いなと思います。
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このブログを見てくれている美容師さんがもしいるとして、モードな髪型を作れるようになりたいと思っているのなら、まずイタリアンヴォーグを自分のお金で毎号買うことから始めることをお勧めします。
自分で言うのも何ですが、一番早い近道はV:oltaの門戸を叩くことだと思いますので、やる気のある美容師さんは、ぜひ当店の面接を受けにいらしてください!
Posted on 03.27.22
Posted on 03.27.22
Posted on 03.26.22