Posted on 02.09.24

先日、仕事が少し早く終わったので、そのままパルコに入っているシアタス心斎橋へ向かい、レイトショーで ヨルゴス・ランティモス監督の新作『哀れなるものたち』を観てきました。

 

 

 

本作の主人公は、新生児の脳を移植された身体は大人の女性,ヴェラ。

無垢な感情を持つ彼女は、「世界を自分の目で見てみたい」という思いからヨーロッパ横断の旅に出るという、人間の本質や階級社会の在り方,そしてフェミニズムにも訴えかけるダークファンタジー作品。

 

 

ランティモスの才能は、本当に素晴らしいです!

豪華絢爛な衣装や映像にはうっとりさせられ、ストーリーは知的でありつつもクセが強い。

しかもブラックユーモア満載。

僕はいつもランティモスのツボからは絶妙にズレている感覚で、面白いけどクスリとはならないのですが、近くで観ていらっしゃった外国人の方は声出して爆笑してました。

世界の感覚は深いです。

 

 

ご興味のある方は、ぜひ映画館に足を運んでみてください!

 

Hair Arranges

2024.02.09.

Posted on 02.09.24

お客様が素敵なDMを持ってきてくださいました。

 

 

フランス人アーティスト,アンヴァレリー・デュポンの来日展覧会の案内です。

彼女は、家族や友人から譲り受けた古い布を組み合わせ“彫刻”として新たな命を吹き込む活動をしているテキスタイル彫刻家。
会場となる京都の法然院も素晴らしいロケーションです。

僕は以前、彼女のキーホルダーサイズの作品を購入させていただいたことがあります。
(本当は大きいのも欲しかったのですが、値段に躊躇して現実的な選択をしたんです)

そのキーホルダーを子供の保育園バッグに付けようとしたのですが、奥さんにさすがにそれはやめてくれと言われました。
一般的な家庭の親御さんから見れば、なんてデザインのものを付けさせているのかと思われるのかも知れません。

ということで、会期は2月20日~25日まで開催されています。

 

 

ご興味のある方は、ぜひ京都まで足を運んでみてください!

 

Short Bob

2024.02.08.

Posted on 02.08.24

Posted on 02.08.24

down town

2024.02.07.

Posted on 02.07.24

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

VOGUE ITALIA N.880

2024.02.07.

Posted on 02.07.24

イタリアンヴォーグの最新号が届きました!

 

 

とても美しく素晴らしい表紙です。

モデルはイタリア人の若手女優,Benedetta Porcaroliです。

 

右側に光跡がありますが、これはデジタル処理ではなくアナログな手法であえて光跡を作っているのでしょう。

どこかヒューチャリスティックなイメージのスタイリングに、背景や光跡などを巧みに操ってノスタルジーなムードを漂わせています。

本当に素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

 

もしお時間のある方は、これらの写真をSNSを見る時のように一瞬だけ見て流すのではなく、それぞれの写真を注意深く観察してみてください。

 

そうすることで感性というのは磨かれていくものだと思っています。

一瞬一瞬を見流すだけで、自身の糧にすることはとても難しいです。

 

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先日、センス抜群の素晴らしいセレクトショップを経営されているお客様から教えてもらったのですが、久々に関西の重鎮みたいな(ファッションの)トップスタイリストの方とお仕事する機会があったらしく、その時に最近面白いお店や気になるようなお店があるか聞いてみたらしいです。

そしたら、その方は最近は薄っぺらいお店ばかりだと言っていたそうです。

こだわりを持ってやっていたお店も、時代の流れとともにその軸がブレていっているところばかりだと。

僕も最近のお店事情には全く詳しくないですが、そんな気がしています。

 

でも、とても残念なことに、そんな薄っぺらいお店の方が流行ってしまうんですよね。。

だから、こだわり持って続けているようなお店も、どんどん軸がブレていくのだと思います。

 

欲を出し過ぎずに、自分の本当に良いと思うことだけ信じて続けてる方が、今来てくれている顧客様と長期的な付き合いができると思うし、絶対そっちの方がカッコイイと思うんですけどね。個人的には。

 

当店に来てくださっている10代~20代の若いお客様達には、強制的に本誌をお席に用意している雑誌の中にしれっと忍び込ませておこうと思います笑

 

ということで、本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!

Posted on 02.06.24

hang all snaps

2024.02.04.

Posted on 02.04.24

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Perm Hair

2024.02.04.

Posted on 02.04.24

paris fashion week

2024.02.03.

Posted on 02.03.24

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Bob Hair

2024.02.03.

Posted on 02.03.24

Posted on 02.02.24

先日発表されたジョン・ガリアーノによるMaison Margielaの2024 アーティザナル・コレクションが素晴らしかったのでご紹介させていただこうと思います。

 

 

今でも神格化されるほどの創業者デザイナー,マルタン・マルジェラが去り、その意志を継ぐデザインチームによって継承されていたマルタンイズムの中に、ジョン・ガリアーノがクリエイティヴ・ディレクターとして加入したのが今から10年前の2014年。

 

それからモード界もメゾン・マルジェラも、そして世の中も大きく変貌しました。

今、日本においても、そのブランドを手掛けているデザイナーを知らないで洋服やバッグを買う層が以前に比べてかなり増しています。

大部分と言っても良いかも知れません。

 

街でもマルタンの名作,Tabiブーツや、その派生系みたいな靴を履いている方をよく見かけます。

それらの方の多くが、そのデザインが生まれた背景についてなんて知らないでしょうし、そもそもそこまで知りたいなんて思わないでしょう。

でもそれを自身が買ったことはSNSとかに載せている方も多くいると思いますし、それが“メゾン マルジェラ”の人気商品であることに購買意欲を増す方が多いのでしょう。

 

それはマルジェラだけじゃなく、もともとモードが好きな人しか買っていなかったであろうバレンシアガやセリーヌ,その他諸々のラグジュアリーブランドでも同じような現象が起きています。

 

モードの世界は、SNSの普及や資本主義社会の拡大によって、その価値観と美学を愛する人達が憧れる存在から、一気にマス層へと浸透していきました。

その弊害は色々なところに出てきています。

世の中も、人の思考も、とても薄っぺらいものになってきているなと感じます。

モード界さえも目先の売上に魂を売りました。

 

 

僕自身も以前よりもモードに対する興味は少し薄れ、限定的なものとなってきていましたが、そんな時に今回のガリアーノのショーを観て、「モードってこういうものだったよな」って久しぶりに思いました。

 

 

ガリアーノはもともと、Diorのデザイナーとして素晴らしいコレクションを発表していました。

現在、モード界にいる全てのデザイナーの中でガリアーノを超える才能を持つデザイナーがいるのか?と問われたら、そんなに多くの名前は挙がらないでしょう。

もしかしたらナンバーワンかも知れません。

ある日の夜、酔っ払った彼はユダヤ人を差別する発言をしてしまいました。

今のようにSNSの普及していない時代でしたが、その様子が記録された映像は関係者の目にも留まり、ガリアーノはDiorを解雇されました。

 

それから数年後、モードの世界から追放されて粛々と生きていたガリアーノに救いの手を差し伸べたのはアナ・ウィンターだったそうです。

モード界に強い影響力を持ち、顔の広い彼女は、懸命にガリアーノのデザイナー復帰を手助けしました。

ガリアーノの才能をこのまま眠らせておくのは、何よりの損失だと思ったのかも知れません。

 

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今のモード界は、これまでモードを見てきた目の肥えた人達から見るとガッカリさせられるような状況です。

それは経営陣以外の、モード界の中枢でクリエイティヴに関わる人達は声には出さないけど多くの人が感じていることだと思います。

 

そんな人達にとって、今回のガリアーノによるショーは、“モードな人達”の渇いた心に久しぶりに感動を与えてくれるような素晴らしいものでした。

モードという精神が窮地に立たされた今、一度はモードの世界から追放された人物が今度はそれを見事に救ってくれたような気がしました。

 

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ガリアーノが描く少し歪んだ美的世界観。

今まで見たことのない美しいシルエットの洋服、振付師,パット・ボグスラウスキーによって監修されたモデルの演技のようなウォーキング、まるで陶器のようなメイク、ゴシックで不穏な気配を漂わせるスモーク、ショーの空気を彩る音楽、細部まで作り込まれた素晴らしいロケーションと映像のフレーミング…

息を呑むとは、まさにこのことです。

 

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こんなデザインの服、街で誰が着ますか?

こんなメイクや顔に誰が憧れますか?

 

でも、これこそが正真正銘のモードなんです。

 

ルブタンとコラボしたTabiブーツはきっとセレブ達のSNSには登場するのでしょうけど、ガリアーノ自身が見てほしいのはきっとそんなところではない筈です。

 

今は、このショーの素晴らしさが理解できるような人の感性の方が片隅に追いやられて、ルブタンのTabiブーツを買ってSNSでアップする人やマルジェラの四つ打ちステッチの入ったアイテムをこれ見よがしに上げる人の方が“オシャレ”と一般の人には認識されてしまうような世の中ですが、このガリアーノのコレクションがそんなつまらない世界を変えるきっかけになってくれることを願っています。

 

 

Semi-long Hair

2024.02.02.

Posted on 02.02.24