Posted on 11.18.10

「明日、いつもと同じ一日が、忘れられない一日になります」

2010年11月16日にiTunesストアに掲げられた文字が世界中を騒然とさせた。

ついに長年の懸案、ビートルズの配信か!いや、定額ダウンロード制だろうと憶測は飛び交かったが、正解は大本命、The Beatles!!!

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時はさかのぼり1978年。場所は法廷。

米Appleは”Apple”の名称とロゴの使用をめぐって英Apple Corpsと争っていた。

もつれに縺れた裁判は07年に米Appleが”Apple”に関する全ての商標権を取得し、Apple Corpsはライセンス供与を受ける形で今後も商標を継続的に使用する。という形で幕を降ろした…

AppleのCEOであるSteve Jobs氏は「われわれはBeatlesを愛しており、商標権をめぐって彼らと対立するのは苦痛だった。前向きかつ諍いの再発を防ぐ形で解決に至り、今は最高の気分だ」と述べている。

そもそもビートルズ・ファンにとっても「アップル」という呼称は特別な存在だった。

ビートルズが1968年5月「恵まれないさまざまなジャンルのアーティストにチャンスを与えたいんだ」と自らの手でレコード会社やブティックなどを作ったときの名前がアップルの起源であり、もちろんスティーブ・ジョブズはそのことを百も承知でアップルと名付けたわけだ。

そこに大きなリスペクトがあり、今回の件で彼が発言しているように“長く曲がりくねった道だったが(ビートルズのナンバー「Long And Winding Road」にかけている)、10年前にiTunesを始めて以来の夢がかなった”というのは心からの言葉なのだ。

iTunesストアでは13枚のオリジナルアルバムにシングルなどを集めた『パスト・マスターズ』、ミニドキュメンタリー、さらに初の米国公演の模様を収めたフィルムまでが入った『The Beatles Box』を始め、全オリジナルアルバムに加え『赤盤』『青盤』など、全16枚がそれぞれ単体で買えるように並んでいる。

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「ビートルズの音楽をiTunesで提供できることをとても嬉しく思っています。かつてレコードでリリースした曲がそれらが初めてリリースされたときのようにデジタルの世界でも愛されるのを見るのはとても素敵なことです。」──ポール・マッカートニー

「いつになったらiTunesでビートルズを聴くことができるのかと聞かれなくなることが特に嬉しいです。ついに、欲しければすぐにでも聴くことができるようになったのです。リバプール時代から今までのビートルズが。ピース・アンド・ラブ。リンゴ」──リンゴ・スター

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The Beatles – The Long and Winding Road