Posted on 02.06.22

ドイツの写真家, August Sander の写真集『Masterpieces』を手に入れました。

 

 

 

ずっと欲しいと思ってた写真集のひとつなので、とても嬉しいです。

本当は、それは『People of the 20th Century』の方がより欲しいのですが、とても高価なので、とりあえずこちらを購入しました。

とは言え、いつか本丸の方も手に入れてやるんだという強い気持ちは今も変わりません。

 

 

本書はその『People of the 20th Century』から抜粋された153枚のマスターピース(傑作)が掲載されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アウグスト・ザンダーは、写真を撮るために着飾ったりポーズを決めたりすることを嫌いました。

これらの写真は、様々な階級、様々な仕事、様々な思想を持った人々の、ありのままの姿です。

 

当時の記録写真であり、何よりも美しく素晴らしい写真です。

 

本書はお店に置いていますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!

VOGUE ITALIA N.856

2022.01.29.

Posted on 01.29.22

イタリアンヴォーグの最新号が届きました。

 

 

表紙のモデルは、自称 “髄膜炎のサバイバー”

去年の東京パラリンピックに出場し、トライアスロンで銅メダルを獲得したアスリート,Veronica Yoko Plebaniです。

 

小さい頃からスポーツが大好きだった彼女は、15歳の時に急性細菌性髄膜炎を発症しました。

発熱、全身の痛み、皮膚が赤紫に変色するなどの症状で入院し、生死の境を彷徨いました。

医師はヴェロニカさんを救う為、皮膚や組織が壊死した手指数本と両足先を切断。

彼女の皮膚には、今でも火傷の痕のような深い傷が残っています。

 

これからの希望に満ちた年頃で、彼女が負ったものは、若干15才の少女にはあまりにも理不尽で辛いものだったと思いますが、彼女の心は折れませんでした。

病気を患う前はスノーボーダーだったヴェロニカさんは、退院後すぐにカヤッククラブに参加し、「水の中では障がいを持っていることを感じない」と水泳も始めました。

2014年にはソチで開催された冬季パラリンピックにスノーボードで出場し、2016年はカヤックでリオデジャネイロでのパラリンピックに参加し、そして東京パラリンピックではトライアスロンに出場しメダルを獲得しました。

彼女は今回の競技に参加するにあたり、1週間に5回はプールで泳ぎ、週に5~6回は自転車に乗り、週2回はランニングをしていたそうです。

 

今回の表紙では、手足に残る火傷のような傷跡も一切補正せずに彼女のありのままの姿を映し出しています。

MARNIのドレスよりも、ヴェロニカさん自身の方が何倍も輝いて見えます。

 

こういう表紙こそ、本来のイタリアンヴォーグ“らしい”ものだと思います。

 

他の写真も少しご紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧くださいませ。

Life Meets Art

2022.01.28.

Posted on 01.28.22

世界のアーティスト250人の部屋を収録した書籍『Life Meets Art』

 

 

隠れ家そして聖域。

「家」は偉大な創造者たちの情熱を映し出す芸術作品である。

 

コルビュジエやアイリーン・グレイ、ガブリエル・シャネルやユベール・ド・ジバンシィ、レオナルド・ダ・ヴィンチやピカソ、デヴィッド・ボウイやジミ・ヘンドリックスまで、世界の様々な分野のアーティスト達の部屋が説明文と共に掲載されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

インテリアだけ見てても楽しめますが、そこにアーティストそれぞれの生き方や考え方が凝着してて、そのアーティストの作品を思い浮かべながら写真を見ていると更に面白いです。

 

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方は、ご来店時にぜひご覧くださいませ!

Posted on 01.25.22

イギリス人のグラフィックデザイナー、Peter Savilleの作品集『Editions』

 

 

ピーター・サヴィルは、マンチェスター拠点のFactory Recordsのグラフィック・デザインを担当し、Joy DivisionやNew Order, Happy Mondaysなどのジャケットデザインを手掛けました。

その後はロンドンへと活動拠点を移し、SuedeやBjörkなどのジャケットデザインも手掛けました。

 

本誌は、2002年から2019年の間に制作した印刷物とマルチプル作品を収録した2冊からなります。

 

 

内容も少しご紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱりカッコイイです。

 

いくらかかるのか分からないですが、ピーター・サヴィルにお店のロゴをデザインしてもらいたいなと、今思いつきました。

誰かお客様でピーター・サヴィルと面識があるという方がいらっしゃいましたら、ぜひ仲介に入っていただいて、可能なら安倍晋三レベルの“お友達価格”を引き出していただけたらと思います。

 

本書はお店に置いてますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!

 

L’UOMO VOGUE N.855

2021.12.30.

Posted on 12.30.21

L’UOMO VOGUE の最新号が届きました。

 

 

今号のテーマは『role play: acting up』

 

中のポートフォリオでは、映画『ダラス・バイヤーズクラブ』でも名演を演じたJared Leto(ジャレッド・レト)がフューチャーされていました。

 

 

 

 

先日、ジャン=マルク・ヴァレの訃報のニュースがあったばかりですが、これは何かの偶然でしょうか。

僕もダラス・バイヤーズクラブは好きな作品だったので、とても残念なニュースでした。

ご冥福をお祈りしたいです。

 

写真のジャレッド・レトは、ダラス・バイヤーズクラブで性転換を受けたHIV患者を演じました。

 

この役を演じる為に13kg以上の減量をして撮影に挑み、その演技は各所で絶賛されました。

この時、見事にアカデミー助演男優賞、他を獲得しています。

 

まだ作品を観たことがないという方は、ぜひこちらもご覧になってみてください。

 

 

 

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他の写真も少しご紹介いたします。

 

 

 

 

 

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧ください!

VOGUE ITALIA N.855

2021.12.29.

Posted on 12.29.21

イタリアンヴォーグの最新号が届きました。

 

 

 

極東の地方都市のイチ個人の声が届いたのか(絶対届いてないし余裕で無視されますが)、ここ数ヶ月のウケ狙いではなく、いつもの芸術的で美しい表紙に戻っています。

 

中の写真も素晴らしいです。

 

 

 

 

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年末でかなり寒さが厳しくなってきたので、最近カニずくしのことが脳裏を掠めるのですが、イタリアンヴォーグでは“デニム特集”が組まれていました。

 

 

 

 

デニムでも圧倒的なスタリングセンスの写真が並んでいます。

 

 

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他のポートフォリオも素晴らしかったです。

 

 

 

 

 

 

今月号をみて、ホッと一安心できました。

来年のイタリアンヴォーグにも期待できそうです。

 

本誌はお店に置いてますので、ご興味のある方はぜひご覧になってみてください!

Posted on 12.28.21

パリのギャラリー, Lafayette Anticipations(ラファイエット・アンティシパシオン)で10月に開催された MARTIN MARGIELA展の展覧会図録を入荷いたしました。

 

 

今のマルジェラは(どんなに欲しいと思うものがあったとしても)意地でも買いませんが、この本は絶対に手に入れてやるんだと言う強い気持ちで予約注文していました。

 

 

上の写真はチラシが乗っかってるだけで、それを取れば無地のホワイトグレーの表紙となります。

 

 

ページ面にはたくさんの付箋が付けられていました。

 

なんともマルタンらしいアイデアです。

期待に応えて、お客様方にも山ほど見てもらって、ボロボロに使用感が出るくらいの状態までもっていってやろうと思っています。

 

 

中身もそりゃ素晴らしいですよ。

今のマルジェラではほぼ失われた、マルタンの精神が詰まっていますから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方は、ぜひご覧ください。

Posted on 12.21.21

gap PRESSのパリ/ロンドン特集号が届きました。

 

 

 

表紙の中世の騎士の甲冑のようなルックは、ニコラ・ジェスキエール率いるルイ・ヴィトンのものです。

ミラノ/ニューヨーク号の時に、アジア系にルーツを持つアメリカ人デザイナーのクリエイションとの関係性の話を少し書きましたが、ニコラ・ジェスキエールは南仏生まれのフランス人ですがギリシャにルーツを持つらしいです。

この甲冑を模したヘッドピースも、ローマ軍が使ってた形よりはギリシャ軍の重装歩兵“ホプリテス”を彷彿とさせます。

昨シーズンでルイ・ヴィトンとコラボしたFORNASETTIも、ギリシャ神話のようなモチーフをよく使っており、なんとなくそのクリエイションにジェスキエール自身の血筋からの繋がりを感じさせます。

 

 

今回もいくつかブランドをピックアップしてご紹介いたします。

 

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MIU MIU

 

トップで紹介されていたのはGUCCIでしたが、それをスッ飛ばしてMIU MIUをご紹介します。

ミウッチャ・プラダが手掛けているコレクションは、ミラノのPRADAとこのパリのMIU MIUの2つあります。

昔はトラッドで大人びたPRADAに対して若々しいMIU MIUと、ブランド毎の差別化がきちんとできていましたが、モード界のトレンドが益々同一化している昨今ではその差別化ができず、2つのブランドの立ち位置が曖昧なものとなってきていました。

そこでPRADAは去年、ラフ・シモンズをブランド初めての外部からのデザイナーとして起用しました。

表向きのアナウンスは、ラフとミウッチャとの協業体制とのことですが、そのクリエイションを見ていると大まかにはラフに全権を与えているように思えます。

その期待に応えているラフもまた素晴らしいです。

そして、ミウッチャのPRADAにおけるクリエイションの負担が大幅に減ったことでMIU MIUにほぼ専念できる環境が整い、その結果としてMIU MIUも再び輝き出すという好循環が生まれています。

 

今シーズンも、ローライズとミニ丈で生地の面積を極端に少なくしたパンツやスカートが新鮮でした。

90年代の悪しき日本の流行のひとつに、(センスの悪い)下着が見えるくらいデニムをズルズルに落として履くというスタイルがありましたが、MIU MIUのルックの下着見せは全然だらしなく見えません。

日本人でこのスタイルを色気なしに着こなせるようなセンスと体形を持った人はかなり限られてくると思いますが、我こそはという方はぜひチャレンジしてみてほしいです。

 

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Raf Simons

 

 

そして、PRADAにおいてもその才能を存分に発揮しているラフは、自身のシグネチャーにおいても良い影響が出ているように感じます。

Calvin Kleinのデザイナーを務めていた時は、経営陣とのクリエイションにおける価値観の相違に苦しみ、自身のコレクションでその憂さ晴らしをするような時もありましたが、ラフはクリエイションにおいて良好な(自由な)状態にある時の方がその才能を遺憾無く発揮できるタイプなのかも知れません。

 

ラフはNew OrderやRobert Mapplethorpeなど、近年でも自分と趣味が被るようなアーティストをテーマにしたコレクションを発表していますが、僕がラフを実際に買う時はそういった象徴的なアイテムは逆に選ばないです。(Tシャツとかならたまにそういうものも欲しくなりますが)

それがなくてもラフは素晴らしいですし、むしろ象徴的過ぎないものの方がラフらしさを感じたりもします。

 

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SAINT LAURENT

 

今、パリコレにおいて最も「パリらしい」ブランドは、SAINT LAURENTなんじゃないかと個人的には思っています。

サンローランは、数年前からコレクションをエッフェル塔の足元にあるトロカデロ広場で発表しています。

去年はコロナ禍において、それも中止されました。

今シーズンは久々に夜空に光るエッフェル塔を背景に、また美しいコレクションを発表しました。

それは、パリのファッションが再び動き出したことを象徴するかのようでした。

前任のエディ・スリマンはカリスマでそれに相応しいクリエイション能力がありますが、現在デザイナーを務めるアンソニー・ヴァカレロのクリエイションもとても魅力的なものだと感じています。

 

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YOHJI YAMAMOTO

 

最後に日本から、YOHJI YAMAMOTOのコレクションもご紹介します。

未だ続くコロナ禍において、日本からはるばるパリまでコレクションを発表しに行ったブランドはヨウジだけでした。

その意気込みだけでもヨウジさんのパリコレクションへの強い想いと長年の感謝の気持ちが込められているように思います。

 

昨今の地球環境問題の深刻化によって、ほとんどのブランドがサステナブルな服作りに取り組んでいる現在ですが、多くのブランドがその素材や生産過程におけるサステナブルを掲げているのに対して、YOHJI YAMAMOTOは服をボロボロにしたり引き裂いたりとYOHJIはヨウジらしく服そのもので環境破壊を表現していました。

ショーで使うBGMも、「自分の声で」という意志のもと、ヨウジさん自身が歌っている詩や楽曲が使われています。

 

今の時代、“真のデザイナー”と言えるデザイナーがどれほどいるでしょうか?

そんな世の中にあって、山本耀司さんの生き様は、まさに「これぞデザイナー」と言えるものだと思います。

 

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そんな感じのパリコレ雑感でした。

 

本誌の後半にはBALENCIAGAが約半世紀発表したオートクチュールの解説も掲載されていて、そちらもとても興味深かったです。

 

 

ご興味のある方は、ご来店時にぜひご覧くださいませ!

Posted on 12.14.21

フランカ・ソッツァーニが亡くなって5年が経ち、フランカを失った最近のイタリアンヴォーグが少し不甲斐ないので、86年にフランカが作った書籍『A Noir』を購入しました。

 

 

 

各国ヴォーグ誌における歴代の錚々たる編集長たちの中でも、個人的にはフランカ・ソッツァーニが頭ひとつ抜けて好きでした。

 

本誌もその存在を知ってからずっと探してたのですが、なかなか見つけられなかったり価格が高騰してたりでずっと買えずにいたのですが、最近ようやく手に入れることができました。

 

“A Noir”のタイトル通り、カラーは一切使われず、モノクロで表現された書籍です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モード誌のエディターという職業は、大前提として読者に共感されるような誌面を作って一定の売り上げは確保しなければならないという使命があるので、一般的には“デザイナー気質”な人よりも“スタイリスト気質”な人の方が向いてる職業であるし実際にそういうタイプの人が多く働いていると思いますが、そんなエディターの中でフランカほどデザイナー的な感覚を持った人物はそうそういないと思います。

 

フランカが手掛けた本誌は、オシャレ好きな人からしても“アクが強く”感じるような写真もたくさん掲載されています。

そして、そういうものほど面白いです。

 

おそらくヴォーグの編集長で最も有名なアナ・ウィンターは黒が嫌いなことでも有名ですが、(ファッションエディターなのに)一冊丸ごと黒で統一してくるフランカ・ソッツァーニのそのセンスにただただ脱帽します。

 

なかなか見ることのできない本だと思いますので、ご興味のある方は待ち時間などに遠慮なくご覧になってみてください。

Posted on 12.08.21

gap PRESSの最新号が届きました。

 

 

今号の表紙は、NYコレクションから新進気鋭のブランド,Peter Doが飾っています。

 

コレクションの格でいうとNYよりもミラノが上なので、gap PRESSのミラノ/ニューヨーク号の表紙はいつもミラノコレクションで発表しているブランドが表紙を飾っていましたが、今号はニューヨークからの大抜擢です。

それに相応しいコレクションでもありましたし、今、Peter Doを表紙に持ってくることにも意義があるように感じます。

 

 

 

ピーター・ドゥは、フィービー・ファイロが手掛けていた頃のセリーヌのデザインチームにも在籍していました。

そのクリエイションにはフィービーのエッセンスも感じます。

 

デザイナーのPeter Doは、ベトナム系アメリカ人。

アジア系アメリカ人のデザイナーでは、アレキサンダー・ワンが台湾系、フィリップ・リムは中国系と、同じアジアでもルーツの違いでクリエイションにも特徴が出ます。

 

先日、ディオールの素晴らしき専属調香師,フランソワ・ドゥマシーのドキュメンタリー映画『NOSE』を観たのですが、映画の中でフランソワは「自身の一番古い記憶を辿ってみてほしい、その行き着いた先があなたの原点だ」みたいなことを言っていました。

古い記憶ほど、不思議とその景色だけでなく、その時の季節や香り, そして自分自身がその時に感じた気分と共に覚えているものです。

国籍のルーツによる個性というのも、デザイナーに限らず表現者なら多かれ少なかれ持っているものだと思っています。

 

Peter Do初のランウェイ発表となった今回のコレクションのファーストルックを飾ったのは、自身のルーツ,ベトナムの伝統衣装であるアオザイを現代的にトランスフォームさせたものでした。

Peter Doには、早い段階でパリコレを目指してほしいです。

 

(全くもってどうでも良い話ですが、Peter Doのルックを見てる時、Beatlesの“Love Me Do”のあのほのぼのとしたイントロがどうしても脳裏に流れてしまいます。悔しいから、最後のSo please~の後のlove me do~のところはpeter do~にして成仏させています)

 

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そして何より、gap PRESSが素晴らしいのは、そのPeter Doのコレクションを表紙にはしつつも、中に掲載されているNYコレクションの序列では3番手で紹介しているところです。

 

ちなみに1番手は、NYコレクションの最終日を飾ったトム・フォード。

 

 

 

Peter Doはアップカミングだが今シーズンのNY全体のランクでは3番手なのだ、と冷静に評価されています。

誌面を見ててもそういうことはあまりに気しないという方もたくさんいるとは思いますが、僕はこういった誌面作りはとても良いなと感じるほうです。

 

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ミラノもいくつか紹介します。

 

PRADA

プラダは、ミラノと上海で同時にショーを発表しました。

会場の中に設置された大型のLEDスクリーンに、ミラノと上海, その距離約9,000km離れたそれぞれの場所で同じルックを着た異なるモデルが闊歩するライブ映像を配信するという演出は、現在のコロナ禍においてファッションを通じて人類の希望や無限の可能性を感じさせてくれるものでした。

 

 

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FENDI

 

昨今の動物福祉への関心の高まりからリアルファーを使用することがタブーとなった制約は、カール・ラガーフェルドを失ってからまだ日の浅いフェンディにとっては両翼を失った鳥のような心境だったと思いますが、そんなフェンディの窮地を救ったのがDIOR MENのデザイナーも兼任するキム・ジョーンズです。

今シーズンはヴェルサーチとのコラボも実現させたり、近年トレンドセッターの場所からは離れてきていたフェンディのブランドイメージを刷新するクリエイションは、これぞキム・ジョーンズという働きぶりです。

 

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少し長くなりましたが、これくらいで終わりにします。

 

本誌はお店においてますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧にください!

VOGUE ITALIA N.854

2021.11.30.

Posted on 11.30.21

イタリアンヴォーグの最新号が届きました。

 

 

 

今号の表紙は、みなさまお馴染みのレディー・ガガ様です。

先月の変なインフルエンサーに続き、今月のガガ起用の流れは、何だかなりふり構ってられない感が出てるような気がします。

 

素晴らしき編集長だったフランカ・ソッツァーニの死去から5年が経ち、イタリアンヴォーグからフランカのスタイルが少しずつ失われていくような、ちょっぴりセンチメンタルな気分です。

 

 

中のガガをモデルにしたページも、「第一回 チキチキ!レディ・ガガ七変化」って感じです。

 

 

まあ、そこはイタリアンヴォーグなので、七変化のさせ方も凄いんですけどね。

他の変化が気になる方は、お店でご覧ください。

 

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このKristen McMenamyをモデルにしたポートフォリオの方が、個人的には興味深くカッコ良かったです。

 

 

 

でも、やっぱりこういうものの方が今の時代には共感されづらいですし話題にもなりにくいのでしょうけど、ガガを全面に出しつつもこういうことをちゃんとするのがイタリアンヴォーグの伝統ですし、その本質もここにあると思っています。

 

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他の写真も少しご紹介します。

 

 

 

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧くださいませ!

 

追伸:
先日、突然の訃報のニュースが発表されたヴァージル・アブロー氏に心からの感謝と哀悼の意を表します。

Posted on 11.21.21

AnOther Magazineの最新号が届きました。

 

 

表紙は、レニー・クラヴィッツの娘, ゾーイ・クラヴィッツです。

(わざわざ言う必要はないことですが)個人的にはレニーにもゾーイにもあまり興味はありません。

 

 

AnOther Magazineは、いつも写真が面白いので、毎号とても楽しみにしています。

ヘアスタイルを作る上での大切なインスピレーション源にもなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

今号も面白かったです。

 

だいぶ分厚いので、読む時の体勢も気をつける必要がありますが、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧になってみてください!

Posted on 11.09.21

アメリカの映画監督, Jim Jarmuschが何年にも渡って制作してきたコラージュアートを纏めた一冊『Some Collages』

 

 

 

Jim Jarmuschと言えば、今ちょうど“Jim Jarmusch Retrospective 2021”と題したリヴァイヴァル上映が開催されてて、僕は『ゴースト・ドッグ』以外の作品は既に観てるのですが、初期の3作品のうちのどれかは観に行きたいなくらいに思ってて、先週と先々週はお店がもし早く終わる日があれば仕事帰りに観に行こうと思ってたのですが、ありがたいことに忙しい日が続いて映画を見ることはできなかったのですが、代わりにパンフレットだけ買ってきました。

 

 

 

色んな著名人のジャームッシュ映画に対する思い出や文章が掲載されてて、パンフレット自体もなかなか面白かったです。

 

そんな感じで、僕にとってもジム・ジャームッシュは(自分が若い頃に観てからというもの)とても思い入れのある監督の一人でしたので、そのジャームッシュがコラージュ本を出すと言うなら、それは興味ありますし問答無用で買います。

 

 

 

 

 

 

 

掲載されている作品を観てると、ジャームッシュが楽しそうにコラージュを作っている顔まで思い浮かんできました。

そして、さすがのユーモアとセンスです。

 

本書はお店に置いてますので、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧になって観てください!

VOGUE ITALIA N.853

2021.10.30.

Posted on 10.30.21

イタリアンヴォーグの最新号が届きました。

 

 

 

表紙の女性は、Chiara Ferragni。

世界を代表するファッションインフルエンサーらしいです。

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知らんし!

そんな奴(失礼)を芸術性が高くて権威あるイタリアンヴォーグの表紙に起用しないでほしいです。

ついでにセレブも嫌、アーティストなら芸術性が高いかアンダーグラウンド性を感じる人ならOK、というのが僕個人的なワガママで捻くれた意見です。

 

自分がそもそも前に出たくないタイプなので、今号のテーマである『PUBLIC PRIVACY(個人情報に関する公表事項)』とか言われても全然共感できるところがありません。

プライバシーを守りたいならSNSで自分のプライベートを載せたりしなければいい話だと思いますし、SNS等を存分に活用してフォロワーを集めて金銭を稼げるならそれはすごい才能だと思いますが、その代償として芸能人のように自身のプライベートに多少の影響が出てくるのはある程度は仕方がないことではないかと思います。

 

乱暴で無礼な文章で失礼いたしました。

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中のポートフォリオも少しご紹介いたします。

 

今号は、真冬仕様のボリュームのあるスタイリングがメチャかわいかったです。

 

 

 

ここ日本では確実にオーバースペックなスタイリングが目白押しでしたが、読者がイタリアンヴォーグに求めているのは実用性ではなく、卓越したセンスを存分に発揮させたアヴァンギャルドなスタイリングです。

 

今号の表紙はあまり気に入りませんが、イタリアンヴォーグの誌面からそれが失われない限り、僕はイタリアンヴォーグを買い続けます。

 

 

本誌はお店に置いてますので、ご興味のある方はぜひご覧くださいませ!

 

Posted on 10.29.21

ベルギーの写真家, Marleen Daniëls(マルレーン・ダーニエルス)による作品集『Sarajevo to Paris』

 

 

本書は、ダーニエルスが1989年~2019年の30年間にかけて撮影してきた写真が掲載されています。

 

ネットで予約注文してたのですが、届いた時に本の分厚さにまずビックリしました。

約6cmくらいあります。

 

インターネットが普及した現在において、今どき広辞苑でもこんな分厚くないんじゃないかとツッコミを入れたくもなりましたが、金額は先にわかって注文してるのでどうせなら多くの作品が掲載されている方がコスパが良いとの思いが愚かにも頭に浮かんでしまったのは、僕の脳が既に田舎の長閑な思考ではなく、バリバリの商売の街,大阪に染まり切ってしまったからなのかも知れません。

 

ダーニエルスがベルギー人ということもあって、アントワープ系のブランドの写真が多く掲載されていたことは、個人的にはとても嬉しいです。

むしろ、だからこそ、それなりにお値段の張る本書を買おうと思いました。

 

中の写真も少しご紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本書はお店に置いてますので、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧くださいませ!