Posted on 03.08.16

gap MEN’S COLLECTIONSの秋冬号が届きました!

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今回のコレクションも一応目を通しましたが、もし自分がその感想を求められるような立場なら「別に…」としか言いようがないです。

 

ミケーレのグッチは、メンズでも見てて面白いですが、実際着るとなると別の意味の面白さになってしまいそうです…

 

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ミケーレの新風は別格として、パリではパリコレを牽引すべきディオール・オムやメゾン・マルジェラとかの主要ブランドの出来もイマイチで、他を見渡しても「今が脂の乗り切ったピーク」と言えるようなブランドは皆無。というのが自分の率直な感想です。

あと、デザインが破壊的だったり趣向を凝らしすぎて若年化してる割にプライスは高騰という、今の日本経済ばりに悪循環に陥っていってるように思います。

今のメンズは、ウィメンズのグッチのようなポールポジションに君臨するブランドがなく(ランバンでさえもその安定感に陰りが見えるように思います)、マラソンで例えるならレース中盤でも先頭集団が団子状態になってるような状況で、多くのデザイナーがその中からの抜け出そうといろんな策を講じてますがあまり上手くいっていない、という感じがします。

 

一方で、ボッテガ・ヴェネタのトーマス・マイヤーやエルメネジルド・ゼニアのステファノ・ピラーティのように、派手さは無いけどメンズ・ファッションの本質を追求しているようなブランドの完成度はどんどん円熟味を増してて、さすがだなと思いました。

 

 

こんな風に思うのも、自分が老け込んだだけかも知れませんが。

 

先日発表されたウィメンズのコレクションは面白いブランドもたくさんありました。

ウィメンズの場合、着る前提ではなく、純粋にデザイナーのクリエイションを見てるからでしょうか…

来年のメンズの巻き返しにも期待したいです。