gap PRESS MEN 2025 S&S MILAN/LONDON
2024.08.25.
Posted on 08.25.24
gap PRESS MENの最新号は、2025 Spring & Summer、ミラノ,ロンドンコレクション特集号です。
表紙のエレガントと軽やかさがミックスされた、シャツジャケットとショートパンツの華麗なスタイリングはサバノ・デ・サルノによるGUCCIのものです。
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GUCCI
新体制でのGUCCIもすっかり板についてきた感じですが、やはりアジアではもっとアイコニックだったミケーレ時代のGUCCIの方が売れたのでしょうか。
南国とエレガンスという相反する要素のハイブリットが素晴らしいです。
今の時代、モードって言ってもこういうコレクションとかまで見てる人はほんの一部で、SNSで流れてくるそれっぽいブランドの画像や動画なんかのイメージからなんとなく「こういうのがモードなんだろう」と思う人の方が多いだろうし、着想源に対するデザイナーの深い研究や素材に対する認識なんかはあまり重要視されなくなっているんだろうと思います。
だからこそ、常に新鮮なアプローチをしていたり、細部にまでこだわりが表れているようなデザイナーや作り手の仕事には賞賛と尊敬の思いで一杯になります。
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PRADA
ラフ・シモンズのシグネチャーブランドは終了してしまいましたが、こうしてPRADAでラフのクリエイションが見れることに対してミウッチャにも感謝しなければなりません。
1990年代後半~2015年くらいまでは、唯一無二の魅力を放つデザイナーズブランドも強い時代でした。
マルタン・マルジェラやアン・ドゥムルメステール,そしてドリス・ヴァン・ノッテンなどのアントワープ系デザイナーはモード界の第一線から身を引き、ハイダー・アッカーマンやクリス・ヴァン・アッシュを起用するメゾンも存在しません。
それどころかフィービー・ファイロやルカ・オッセンドライバー, クレア・ワイト・ケラーなど、もともとラグジュアリーメゾンでクリエイティヴな仕事をしていたようなデザイナーさえ、今は主要メゾンの仕事には就いていません。
モード界は、玄人好みされるようなニッチな服作りが評価される時代から、アイコニックでわかりやすくキャッチーな服作りが求められる時代へと変化しました。
僕は今もニッチな服作りをするデザイナーの方がやはり好きなので、今も第一線で活躍しているラフやリックのことは応援しています。
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【Pitti Uomo】PIERRE-LOUIS MASCIA
今季のピッティ・ウオモは、ゲストデザイナーにフランス出身のピエール・ルイ・マシアを選出しました。
先シーズン、CHLOEの新デザイナーに就任したシェミナ・カマリは、新時代の“ボヘミアン”スタイルをコレクションで発表し、現在のモード界に新しいトレンドを生み出しました。
今回のピッティがピエール・ルイ・マシアを選出したのも、その新しいトレンドをいち早くキャッチした上でのことだと思います。
クロエの提案したボヘミアンとはまた一味も二味も違いますが、こちらも全く新しい形でボヘミアンを取り入れたコレクションを発表しています。
ピッティもマシアも、ちゃんとモードしています。
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【SHANGHAI】BALENCIAGA
デムナ率いるバレンシアガは、スプリングコレクションの発表の場に中国,上海を選びました。
画像編集で写真を上下に引き伸ばしたような縦長のシルエット構成や厚さ18cmという巨大プラットフォームブーツは、上海,浦東の高層ビル群から着想を得たものらしいです。
なんてこった。
デムナの故郷であるジョージアのストリートのエッセンスと、どこか乾いた大都会のイメージ漂う上海のムードが見事に融合したコレクションです。
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という感じで今回のコレクション雑感は、これくらいで終わりにさせていただきます。
本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方はカラーの放置時間などにぜひご覧くださいませ!