VOGUE ITALIA N.856

2022.01.29.

Posted on 01.29.22

イタリアンヴォーグの最新号が届きました。

 

 

表紙のモデルは、自称 “髄膜炎のサバイバー”

去年の東京パラリンピックに出場し、トライアスロンで銅メダルを獲得したアスリート,Veronica Yoko Plebaniです。

 

小さい頃からスポーツが大好きだった彼女は、15歳の時に急性細菌性髄膜炎を発症しました。

発熱、全身の痛み、皮膚が赤紫に変色するなどの症状で入院し、生死の境を彷徨いました。

医師はヴェロニカさんを救う為、皮膚や組織が壊死した手指数本と両足先を切断。

彼女の皮膚には、今でも火傷の痕のような深い傷が残っています。

 

これからの希望に満ちた年頃で、彼女が負ったものは、若干15才の少女にはあまりにも理不尽で辛いものだったと思いますが、彼女の心は折れませんでした。

病気を患う前はスノーボーダーだったヴェロニカさんは、退院後すぐにカヤッククラブに参加し、「水の中では障がいを持っていることを感じない」と水泳も始めました。

2014年にはソチで開催された冬季パラリンピックにスノーボードで出場し、2016年はカヤックでリオデジャネイロでのパラリンピックに参加し、そして東京パラリンピックではトライアスロンに出場しメダルを獲得しました。

彼女は今回の競技に参加するにあたり、1週間に5回はプールで泳ぎ、週に5~6回は自転車に乗り、週2回はランニングをしていたそうです。

 

今回の表紙では、手足に残る火傷のような傷跡も一切補正せずに彼女のありのままの姿を映し出しています。

MARNIのドレスよりも、ヴェロニカさん自身の方が何倍も輝いて見えます。

 

こういう表紙こそ、本来のイタリアンヴォーグ“らしい”ものだと思います。

 

他の写真も少しご紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧くださいませ。