welcome to the Valentino garden
2013.02.12.
Posted on 02.12.13
WWDのオートクチュール号を入荷しました!
今回のオートクチュールはどのブランドも素晴らしかったですが、表紙でも取り上げられてるようにその中でもピエール・パオロ・ピッチョーリとマリア・グラツィア・ キウリによるVALENTINOは圧巻でした!
VALENTINOのクリエイティヴ・ディレクターであるPier Paolo Piccioli(ピエール・パオロ・ピッチョーリ)とMaria Grazia Chiuri(マリア・グラツィア・ キウリ)は、Fendi(フェンディ)のメゾンで運命的な出会いを果たします。
フェンディのアクセサリー部門を任された二人は、当時のミニマルトレンドに対抗して、洗練されたエクスクルーシヴなスタイルにフォーカスし、ブランドからいくつかのアイコニックなバッグを誕生させます。
その後、1999年、ヴァレンティノ・ガラヴァーニから直接、ヴァレンティノのアクセサリーラインをデザインするよう依頼されます。
この新たな挑戦に触発され、彼らはイタリアオートクチュールのマスターと共に、クチュールディテールにヴァレンティノのスタイルを反映させたアクセサリーラインを創造し、様々なヒットアイテムを生み出しました。
2007年9月に、二人はアクセサリーラインのクリエイティヴ・ディレクターに就任し、その僅か一年後にはヴァレンティノ全体を統括するクリエイティヴ・ディレクターへと昇格しました。
『シークレット・ガーデン』をテーマに、西洋の庭園の門をイメージして描かれた今回のコレクションは、ループを蔓草模様に刺繍した「門」をイメージしたドレスに始まり、次第に庭に咲く花や緑の草木を思わせる圧倒的な刺繍やビーズ、スパンコールを加えたドレスへと景色が変わる様子は、とてもストーリー性の高いものでした。
そのドレスたちは、まるで整備されつくされた庭のような佇まいで、そのそれぞれに植物の伊吹が感じられ、時たま色鮮やかなドレスにはその色鮮やかな花たちの間を飛び交う蜜蜂が舞い、ふわりとそよぐ風のようなシルク・オーガンジーのドレスからは、気の遠くなるような時間を擁したであろうその拘りの素材創りが感じとれ、それぞれがヴァレンティノのアトリエの職人技の素晴らしさを物語っています。
さらにはお家芸である、ヴァレンティにしか出せないと言われる鮮やかな「ヴァレンティノ・レッド」
もう圧巻です…
本当に素晴らしいオートクチュールでした。
ついでに言わせてもらいますと、V:oltaでは当初、お客様からのリクエストは基本アッシュ系のカラーが大半でしたが、自分はこの“ヴァレンティノ・レッド”に憧れ、レッド系のカラーにも拘り「ヴォルタ・レッド」的なものを確立できるように打ち出してきました。
もちろんVALENTINO様とは比べものにならないレベルですが…
多分、こういうネーミングは自分から言い出すことはしない筈なので、誰かが言ってくれるのを今か今かと心待ちにしていたのですが(何人かのお客様にはヴァレンティノ・レッドがイメージソースだとこちらから切り出しましたが…)、このままでは永遠に誰もヴォルタ・レッドなんて言ってくれそうにないので、ここぞとばかりに書きました。エッジの効いた赤系にしてくれてるみなさま、「それは何色?」って聞かれたら、明日からは「ヴォルタ・レッド」ですって言ってください。そして、その根源である“ヴァレンティノ・レッド”について熱く語るのです。
あぁ恥ずかしぃ…