Posted on 08.18.24

写真家,長島有里枝さんの名作『SWISS』が復刊されたということで、このタイミングで手に入れることができました。

 

 

なんと表紙のカラーは22色存在します。

鉄色と迷いましたが、やはりダークな色が自分の好みみたいで結局濡羽色を選びました。

濡羽色とは、なんだかアン・ドゥムルメステールを連想します。

 

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本書は、2007年にスイスのエスタバイエ・ル・ラックにあったVillage Nomadeのレジデンシープログラムに参加した際に撮影した写真と日記によって構成されています。

 

 

 

 

 

途中、チケットのようなものが挟んであったり、

 

 

日記の部分は、裏面の文字が透けるような紙質のものが使用されており、それが表の行間にうっすらと現れます。

 

とても素敵なアイデアと構成です。

 

花の写真もとても美しい。

 

 

 

これらの写真は、長島さんの亡くなった祖父の家から見つかった、25年ほど前に祖母が撮影し、箱に大切にしまっておいた花の写真にインスパイアされて撮られたものらしいです。

 

スマホを見ることに多くの時間を取られ、日々移り変わる景色さえもゆっくり観察する時間も取れる人が少ない現代にこそ、ゆっくり鑑賞していただきたい一冊です。

 

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!