Posted on 12.15.10

Katsumi Hayakawa

ペーパーを立体的に構築し、それらを並置することで都市の構造物を俯瞰する様相を見せています。

一見、平面作品より空中からの高度を下げて、より鮮明に見える構築物や都市空間のようでもありますが、そうした遠近法的構成を意図したものではなく、作られた空間の虚と実への考察が試みられています。

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在るのに無いもの、或は、無いのにあるもの。それが空間です。卑近な例としては、ドーナツの穴。それは在るのか無いのか。
前回の個展では、平面における空間のありようについて、基本的な透視図法を用いて様々な考察を試みました。今回の展示では、紙で作った数種類の直方体や立方体を構成し、イリュージョンではない実際の空間をつくり、また、色彩も極力抑えることによって、絵画の構成、構造そのものについて様々な角度から考え試行錯誤しながら製作された一連の作品を発表しています。
空間概念の虚と実、鑑賞者と作品の相対的な関係性についての考察を通じて、新たな表現の可能性を探求できればと思っています。
2010 年 早川克己

在るのに無いもの、或は、無いのにあるもの。それが空間です。卑近な例としては、ドーナツの穴。それは在るのか無いのか。
前回の個展では、平面における空間のありようについて、基本的な透視図法を用いて様々な考察を試みました。今回の展示では、紙で作った数種類の直方体や立方体を構成し、イリュージョンではない実際の空間をつくり、また、色彩も極力抑えることによって、絵画の構成、構造そのものについて様々な角度から考え試行錯誤しながら製作された一連の作品を発表しています。
空間概念の虚と実、鑑賞者と作品の相対的な関係性についての考察を通じて、新たな表現の可能性を探求できればと思っています。
by 早川克己

http://katsumihayakawa.com/