†Avatar†

2010.01.23.

Posted on 01.23.10

『観るのではない。そこにいるのだ。』

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【監督】ジェームス・キャメロン

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[あらすじ]

主人公ジェイク・サリーは、地球上での戦争で負傷して下半身不随になった元海兵隊員。彼はアルファ・ケンタウリ系惑星・ポリフェマスの最大の衛星パンドラでの作戦アバター・プロジェクトの参加者に選ばれる。このプロジェクトに参加して無事に地球に戻れば、高額の報酬とともに足も治してもらえるというものだった。ジェイクはパンドラへ向かうことを決意する。それは恐ろしげな動物や植物が共存する深いジャングルに覆われた未開の星であった。

パンドラでは、肉体的には人間よりも能力が高く、研ぎ澄まされた感覚を持つ人間そっくりの種族、ナヴィが生息していた。3メートルの身長、尻尾ときらめく青い皮膚をしたナヴィは、原始的ながらも自然と調和した暮らしを送っていた。ナヴィがテリトリーとするパンドラの森の奥には希少鉱物が埋蔵しており、それを求める人間との間で小競り合いが発生していた。

ジェイクは、この侵略に加担する一員として起用されていた。人間はパンドラの大気を呼吸できないため、人間とナヴィを組み合わせた肉体、アバターが遺伝子操作で作り出された。ナヴィそっくりに作られたアバターの体は、ドライバーとなる人間の意識と連結させることで人間がコントロールし、現実の世界でナヴィとして実際に生活することができるのである。ジェイクはアバターのボディを借りている間だけ、再び歩ける体を取り戻すことができたのだった。

パンドラのジャングル深く、スパイとして送り込まれた彼は、ナヴィの女性ネイティリと出会う。彼女は若くて美しく、そして勇敢な戦士であった。ジェイクは彼女のもとでナヴィとして生活しながら、森に住む多数のすばらしいもの、同時に危険なものに出くわす。そして息をのむほどに美しいパンドラの自然に魅せられ、それと共存することの尊さを学んでゆく。時が経過するうちにジェイクは種族の垣根を越えてナヴィに溶け込み、そしてネイティリと恋に落ちる。

その結果、ジェイクは採掘活動を進める地球の軍隊とナヴィの間で板挟みとなり、パンドラの運命を決める一大決戦で、どちらの味方につくか、決断を迫られることになる…

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現在、地球で当たり前のように人間の手によって行われている環境破壊や食物連鎖の崩壊に対して一石を投じる映画。
ジェームス・キャメロンが、長年頭の中で描いていた構想に最先端のテクノロジーが追いついた本作は、文句なしに『スターウォーズ』に負けないSF超大作である。
言わずもがな3D映像を用いてのパンドラの景色は素晴らしく、その映像だけで観るだけの価値があると思わせる。
映画を観終えて思うのは、ジェームス・キャメロンの描くCGのパンドラの景色も確かに素晴らしいが、それよりも価値のある、現在地球上に実際に存在する、今となっては残された数少ない“大自然の景色”を大切にしていく事が重要で、もっと地球に敬意を表するべきだな、と。
そういう思いを、いつも心の片隅に置いとけるようにしようと思います。
ありきたりなストーリーという声もありますが、そろそろ変わらなきゃならないのは“映画”の方ではなく、“視聴者”の方かも知れません…
良い映画だったなと思います。
今更ながらすいません。