Posted on 10.30.13

観てきました!

梅田のガーデンシネマにて。

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『世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅』

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この映画は、「世界一美しい本を作る」と称されるドイツの小さな出版社、シュタイデル社のドキュメンタリー映画。

そして、写真の男こそ、本作りに情熱を注ぐ一人の男、ゲルハルト・シュタイデルである。

 

彼は、シャネルのデザイナー・カール・ラガーフェルド, ノーベル賞受賞作家のギュンター・グラス, アメリカを代表する写真家ロバート・フランクetc…たくさんの天才から愛され、信頼されています。

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数年先までプロジェクトの予定が詰まっているといわれるシュタイデル社。

その経営者・シュタイデルは、忙しいにも関わらず、自ら世界各国のアーティストを訪ね、打合せを重ねる。

ニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、カタール……トランク1つに溢れんばかりの本を詰め込んで、シュタイデルは世界を巡る。ときには、一日10件の約束がある日もあるという。

 

「旅は好きじゃないが、会って打合せをするのが一番。2、3ヶ月かかる仕事が4日間で終わる」

と映画のなかでシュタイデルは語る。

 

彼は、ベストセラーには興味がない。

 

『量より質』なのである。

 

シュタイデルが会社を大きくし過ぎないのは、本創りにこだわりを持ち続けたいから。

 

本のサイズも規定のフォーマットは存在せず、全てオーダーメイド。

 

「ページをめくる音やインクの香り、全てが本の要素」

 

情熱とたしかなクオリティがあれば、小さな出版社でも世界で活躍できることをシュタイデルは体現しています。

 

畑は違いますが、自分も技術者として、これだけ情熱とこだわりを持って仕事をしている姿をみて、とても刺激をもらいましたし、勇気が出ました。

 

V:oltaも目指すところはシュタイデルのような組織です。

 

今は足元にも及ばないですが、情熱と姿勢は同じベクトルのものだと信じて、これからも精進して参ります!

 

とても素晴らしい映画でしたので、ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。

 

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