Posted on 06.05.24

先日のお休みはテアトル梅田でニナ・メンケス監督の映画『マグダレーナ・ヴィラガ』を観てきました。

 

 

 

映画のタイトルも映像もバチバチにカッコイイ!

本作の主演は、監督ニナ・メンケスの実の妹ティンカ・メンケスが務めています。

こちらもとてもカッコ良い俳優さんでした。

 

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本作の主人公は娼婦。

シャンタル・アケルマンの名作『ジャンヌ・ディエルマン』は、終盤までベッドシーンを一切映しませんでしたが、本作は逆で客達とのベッドでの様子、特に主人公の表情を執拗に映し出していました。

その表情は、娼婦という仕事に少しずつ精神を蝕まれているような虚無と怠惰の混在した静かなもので、とても複雑な感情を語りかけてきているように感じました。

 

ニナ・メンケス監督は、女性達が対峙する内面世界や男性からの性差別的な視点などをテーマに作品を作るフェミニストの映画監督でもあります。

僕は、普段から女性だけではなく人付き合いそのものが下手な性格なのですが、このような作品を鑑賞することで少しでも自分自身の見識も深めていきたいと思っています。

 

テアトル梅田では、来週はニナ・メンケス監督の別の作品『クイーン・オブ・ダイアモンド』(こちらもタイトルめちゃカッコイイ)が上映されますので、ご興味のある方はこちらもぜひご覧になってみてください!