Posted on 01.16.13

アパレルショップでは、セールも一段落し、もうすぐ春物の商品が並びだす季節になりました。

ということで、今シーズンのトレンドについておさらいしておきましょう!


今期のトレンドといえば何と言ってもマーク・ジェイコブスによってもたらされた“オプティカル・アート”(通称オプアート)です!


ここでは“モードの定義”についても少し触れたいのですが、V:oltaでもモード,モードと言っておりますが、では「モードとは何か?」と問われたら何を思い浮かべるでしょうか?


「黒」や「モノトーン」といった俗に言う“モード系”をイメージする方もいれば、「ブランド」の服を着る人を“モード”だと思う方もいらっしゃると思います。


しかし、実際はただ黒を着てればいいほど単純なものではないですし、ルイ・ヴィトンやシャネルのようなラグジュアリーブランドでも,リック・オウエンスやマルタン・マルジェラのようなニッチなブランドでもそれだけの価格に見合ってないものはたくさん存在します。その中からデザイナーの心血が注がれたものを見極める目が必要なのです。


自分が思うには“モード”とは「トレンド(新しさ)」だと考えています。


ファッションにしてもアートにしても、もちろんヘアスタイルでもそうですが、そういったものには歴史があります。そして、その時代ごとに流行というものがあります。


なぜ「流行る」かと言うと、それらは、その時代までになかったものが産み出されたからであって、その流れは現在も続いています。つまり“過去にあったもの”ではなく“革新的”なものが人々の目や心を魅了してきたのです。


そしてそれらは、日本史や世界史で勉強した出来事と同じで、常に時代背景があり、繋がっているものです。


ちょっと回り道しましたが、ストーリー性のある映画と同じように、これがあとあと効いてくる筈なので、よろしくお願いします。


で、話は戻りS/Sのビッグ・トレンド“オプアート”であります!


「オプティカル・アート」とは –

錯覚を利用した絵の一種で、俗に「だまし絵」と呼ばれているトロンプルイユのひとつとも言われている。オプアートの誕生は1963年、ジョセフ・アルバートによる書籍「色彩の相互作用」。本書では、様々な色彩の正方形を用い、色が隣接する色を干渉し合う様子を研究した内容が記されている。

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先シーズンまでのトレンドは「装飾主義」

とことん足し算を重ねたファッションで、「(ドルチェ&ガッバーナのような)“派手さ”のあるアイテムをどれだけ上手に、かつデコラティヴに纏めあげるか」が腕のみせどころでした。

「(その中で)あえてシンプルに」とか、そういう流れでもなかったです。


そして今シーズン、トレンドは“足し算”から一気に反転して“引き算”に。

装飾を極力省き、さらには流行りのボリュームシルエットすら控えたシンプルでミニマルなシルエットをベースに、連続したボーダーやストライプ、格子柄などのポピュラーなモチーフの羅列で“視覚的な装飾”を錯覚によって生み出す『オプアート・ファッション』


この『革新』はルイ・ヴィトンでもクリエイティヴ・ディレクターを務めるマーク・ジェイコブスによって、大々的に発表されました。


自身のシグネチャー・ブランドなけではなく、ルイ・ヴィトンでもブランドを象徴する“ダミエ柄”をモチーフにオプアートを表現しています。

さすがはマーク!


てな感じで、今回はレディスのファッション界のトレンドをお伝えしました!

個人的には、今週から始まるメンズのA/Wのファッションウィークが楽しみで、パリコレに行かれるお客様も何人かいらっしゃるので、また根掘り葉掘り聞いてお伝えしようと思います!

バレンシアガは、今回はどうやらワンではなくニコラが手掛けた最後のコレクションになるみたいで、かなり気合いの入ったものと聞いておりますので、それが一番楽しみです。


No Fashion,No Life!!!