Posted on 03.08.23

先日のお休みはシネヌーヴォでクレール・ドゥニ監督の1994年の作品『パリ、18区、夜。』を観てきました。

 

 

 

ドゥニの昔の作品を観れる機会はあまりないので、今回のチャンスは絶対に逃すものかと思っておりました。

ちょうど僕が休みの月曜日に上映があってラッキーでした。

 

クレール・ドゥニは、ジャック・リヴェットやヴィム・ヴェンダース、ジム・ジャームッシュなどの元で助監督としてキャリアを積みました。

 

ジャック・リヴェットの創り出す世界観も非常に独特で美しいものですが、今作のドゥニの作風はどちらかというとヴェンダースやジャームッシュからの影響が色濃く出ている作品だと感じました。

 

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本作の舞台となるパリ18区は芸術の街として有名です。

一方で、移民が多く住む町という一面もあります。

ストーリーは、実際にあった老女連続殺人事件を中心に、パリ18区移民の街の生々しい事情と暮らしを描く群像劇。

 

前半はうっとりするくらい色鮮やかでバチっと決まったフレームワーク、そして物事が暗転していく後半ではカメラも薄暗い色調へと陰を落としていきます。

 

音楽も良かったです。

ファッションや音楽にも詳しい人の撮る映画は、映し出すショットにもその感性が如実に現れています。

 

特に主演のカテリーナ・ゴルベワが素晴らしかったです。

 

 

 

僕もジム・ジャームッシュやクレール・ドゥニの撮る映像のように、魅力的なカルチャーの要素をヘアスタイルにおいてもっと表現できるように、腕を磨いていきたいです。

 

 

今作も上映されている、特集『フランス映画の女性パイオニアたち』は京都の出町座でも開催されていますので、ご興味のある方はぜひそちらにも足を運んでみてください!