Posted on 02.19.25

先日のお休みは、映画監督,アキ・カリウスマキが故郷作った映画館,キノ・ライカのドキュメンタリー映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』を観てきました。

 

 

キノ・ライカは、カウリスマキ監督と共同経営者の作家ミカ・ラッティ氏が2021年に開館させた、フィンランドの小さな町カルッキラにある小さな映画館です。

 

 

周りから「田舎に映画館を作っても儲からない」と言われても、カウリスマキ監督の目的はそこではありません。

自らも朝7時から夕方5時まで作業し、仲間らと作り上げた手作りの映画館。

 

 

 

アキ・カウリスマキの映画を観る時は、いつもカルーセル麻紀が脳裏に浮かびます。(名前しか知らんけど)

 

カルッキアの自然も素晴らしかったし、映画館も本当に魅力的で、いつか行ってみたいという気持ちになりました。

劇中の音楽には、本作にも出演しているカルッキアに住む日本人,篠原敏武さんが歌う日本語の曲が使われていました。

本編の最後の方に、カウリスマキの盟友とも言えるジム・ジャームッシュのインタビューもあったのですが、そこで篠原さんの曲を流してジャームッシュがじんわりと聞き込んでいるシーンがありました。

 

 

ジャームッシュの映画ではかっこいいロックが流れることが多いですが、そのジャームッシュとカウリスマキのセンスを象徴するような篠原さんの歌う曲との対比がなんとも味わい深かったです。

どちらも素晴らしい映画監督です。

 

このドキュメンタリー映画は、カウリスマキ好きならマストですが、まだカウリスマキの映画を観たことがないという方は、ぜひそちらからご覧になってみてください。

控えめなキャストの演技に、フィンランドらしい美しい色彩がどの作品も素晴らしいです。

 

カウリスマキ監督も、キノライカも、どうか末永く健在でありますように。