Posted on 05.22.25

先日のお休みは、連休を利用して久々に東京へ行ってきました。

 

長距離移動が苦手な虚弱の僕が東京行きを決行する時は、いつもミシュランみたいにそれぞれの候補の格付けを一人で勝手に行なってて、今回のメインに位置付けたのはMOTで開催されているPatti SmithとSoundwalk Collectiveによる『CORRESPONDENCES展』と、国立現代美術館で開催されている『ヒルマ・アフ・クリント展』です。

 

それぞれS(絶対に行きたいし、たとえこのイベントひとつだけでも行く価値があるもの), A(現地に行くなら絶対見に行くけど、スケジュール的に忙しい時期だったり他に目ぼしい目的がない場合はちょっと悩むくらいのレベル),B(S,Aを全て観てまだ余力があれば観たいと思うレベルのもので、いつもこのBの候補からは体力を鑑みていくつか選んで回ってます)とランク分けしてて、今回は上記の2つのイベントが個人的にはAランクという感じでした。

 

僕のブログをいつも観てくださっている方ならご存知の方も多いかと思いますが、Patti SmithとSoundwalk Collectiveによる『CORRESPONDENCES』は、先月京都でライブパフォーマンスもしてたんです。

その時、行くか行かまいかを死ぬほど悩んだのですが、公演日がG.W.序盤の祝日の火曜日だし、しかも夜の開演と言っても京都のロームシアターで17:30開演だったので、これに行くとなるとこの日の最終受付時間をカットカラーとかなら13時とかに設定したいといけなくて、それはさすがにお客様に迷惑をかけ過ぎるなと思って、しかもこの展覧会が東京であるということも知ったので、それなら休みの日に展覧会にだけ行こうと思って京都公演の方は諦めたのですが、東京から帰ってきた今現在、パティ・スミスの公演を諦めたことを僕の人生でベスト10に入るくらいに大後悔しています…

 

 

ということで今回の東京観光の目的は、ほぼ展覧会メインになりました。

しかも、美術館の多くが月曜日が休館日なのは東京も同じで、火曜日がスーパーヘビー級のスケジュールになってしまいました。

 

ということで、月曜日はお昼過ぎに現地に到着するくらいで出発して、まずは唯一月曜日に開いてたパナソニック汐留美術館の『オディロン・ルドン展』へ行きました。

 

ルドンは、50歳を過ぎる頃まで“黒の画家”と別名をつけられるくらい白黒の絵しか描かなかったですが、短命だった長男の死(まだ赤ちゃんの死亡率が高かった時代です)から3年後、次男が誕生したことで作風が一変、色彩豊かな作品を描くようになりました。

 

 

 

モノクロの絵も、色味豊かな絵も、どちらも幻想的で素晴らしかったです。

 

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この日は展覧会はこれだけで、あとは行きたかったアンティークを扱ってるお店や陶器屋さんを回りました。

 

 

 

お店用にも素敵な作品をいくつか買ってきたので、またそれらはお客様の手にも触れていただけたらと思っています。

 

青山にある陶器屋さんに行った後、まだ行きたいお店はあるけど疲れてきたしどうしようかなと思いながら表参道を歩いてたら、前から「中田さん」と声を掛けられて、見たら東京でカメラマンをされているお客様(イム君と言います)と偶然遭遇しました。

まさかこんなところで偶然会うなんて、とても嬉しかったです。

イム君にパティ・スミスのCORRESPONDENCES展を観に東京に来たことを伝えたら、彼は僕の行きたかった公演も観に行ったそうです。(流石です)

彼は、学生の頃からV:oltaに通ってくれてて、まだ2回くらいしか来店してない時に突然予約もなくお店に現れたことがありました。

どうしたのか聞くと、心斎橋のイベントで財布と携帯電話を無くして帰れなくて困ってると僕を頼ってここに来てくれたみたいでした。

僕はそのことがとても嬉しくて、今でも忘れていません。

(僕は面倒なことになるのが嫌なので、基本的にお金は貸したり借りたりしないので勘違いしないでください。彼はそんな状況でもお金を貸してほしいとは言いませんでしたし、僕もとりあえず最低限必要なお金しか渡していません)

今ではイム君はカメラマンとして独立して、彼の手がけた作品はモード誌などにも掲載されています。

それでも大阪に来た時は、今でもカットしにV:oltaに来てくれるんです。

 

「来週、関西で急遽撮影が入ったから、ちょうどカットしに行こうと思ってたんです」と言ってくれました。

これから打ち合わせがあって通りがかったと言っていたので、握手して(注:予約をくれたからとかではなく、なんかしたくなったんです)お別れしました。

 

このあとはゴジラ好きの次男の為に、新宿にあるゴジラショップまでわざわざ行って東京限定のアイテムを買ってホテルに帰りました。

 

 

という感じで1日目は終了で、2日目のことは別に書きます。