お客様の絵画作品
2024.10.11.
Posted on 10.11.24
以前こちらでもご紹介させていただいた絵画のポストカードをくださったお客様から、もし良かったら実際の絵画を少しの間お店に置かせてもらってもいいですか?とのご提案をいただいたので、お言葉に甘えて暫く作品をお借りしてお店に飾らせていただくことにしました。
こちらもとても素敵な作品です。
ポストカードで見るのとは違って、やはり本物を近くで見るとその繊細で時に大胆な色使いや筆使いがわかります。
当店には、世界的なアーティストのシルクスクリーンなどの作品は飾っていますが、実際に描かれている絵画は他に置いていないのですが、こちらの作品を眺めていると「やはり実物はいいな」という思いになります。
もちろんお客様の素晴らしい才能と技術があってこそそう思うわけですが、塗料の凹凸や薄く浮き上がるキャンバスの質感など、実際の作品を目の前にして細部まで観察していると製作中の作者の息づかいまで伝わってくるように感じます。
『PEACEFUL DAYS』というタイトルが付けられています。
現在、ガザ地区やウクライナなどでは激しい戦争が続いています。
そこには宗教の問題や歴史の歩みなど、お互いにとって譲れない主張とこれまでのさまざまな要因があるのだと思いますが、なんとか一日も早く世界に平和が訪れてほしいと願っています。
こちらの作品にも、そういった思いが込められているのかも知れません。
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せっかくお借りした作品だからなるべくお客様から目に留まるところに置かせていただこうと思って、でもプリントなどで複製したものではない本物をお借りするので、ディスプレイ棚の一角に飾らせてもらおうかと考えていたのですが、入り口近くの壁に並べてあるところに一緒に置いてもらえたらとのことでしたので、地べたに(ちゃんと日々掃除は行き届いております)置かせていただく申し訳ない気持ちを少し抱えながらも、廊下からも一番目につく場所に置かせていただきました。
隣にはリヒターとシーレが並んでいます。
どちらの作品も少し憂鬱なムードでしたので、こちらの絵画を置くとパッと華やかさが出ました。
黒とゴールドの2重になっている額縁や、その間を埋める隙間の黒まで、全てに感性の豊さを感じます。
額縁も作品に合わせてご自身で探しているとおっしゃられていました。
“こだわる”とは、こういうことを言うのだと思います。
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趣味も全力で楽しんで取り組めば、それが仕事にも良い影響を与えてくれると思いますし、何より文化的な生活というのは人生を豊かにしてくれます。
YOUTUBEやSNSも手軽で楽しめますが、絵画や本を嗜む人がもっと増えれば、今よりも世界は穏やかになりもっと道徳的な考えができるようになっていくと思っています。
見過ごしてしまいそうな日常の小さな変化や出来事にも、小さな幸せを感じることができるかも知れません。
ぜひ当店にご来店の際は、こちらの絵画もお近くでご覧になってみてください!