Posted on 05.06.25

昨日のお休みは、兵庫県立美術館でパウル・クレー展を観てきました。

 

 

パウル・クレーは、スイス生まれのドイツ人。

20世紀初頭モダンアート代表する芸術家のひとりです。

抽象芸術表現主義、キュビスム、シュルレアリスムなど多様スタイル融合独自画風ています。

バウハウスでも教鞭を取りました。

 

 

クレーの家庭は両親ともに音楽一家で、クレー自身もヴァイオリニストとしてオーケストラに籍を置くほどの腕前がありました。

クレーの抽象絵画は、音楽的だと言われます。

そして、その美しい色彩表現は『色彩の魔術師』とも評さています。

 

 

 

 

 

今回、近くで作品を見ることができて良かったです。

 

僕は、イチ美容師としてですが、ヘアスタイルに音楽的な要素や絵画のような色彩感覚を上手く出したいなと思って日々試行錯誤しているのですが、このような展覧会は自分にとってとても大事なインプットの機会となっています。

 

日本と海外(特に欧米)では、ファッションやヘアスタイルのトレンドというのは大きくかけ離れています。

日本では、皆がしたいオシャレなヘアカラーと思われているものの多くは、パッと見て何色かがハッキリとわかるものです。

毎シーズン、メーカーさんが持ってくるヘアカラーのパンフレットにもどのメーカーも似たような系統のヘアカラーをしたモデルさん達が掲載されています。

でも、僕が本当に作りたいのはそういう髪色じゃなくて(もちろん頼まれれば喜んでするんですけど)、このクレーの絵画にも出てくるようないろんな感情が混ざり合ったような繊細な色表現です。

自分の場合、キャンバスが髪の毛なので、絵の具のように混ぜ合わせたら作りたい色が出せるわけではないので、また違った大変さがあるのですが、難しいことに挑戦しているから仕事は面白いのだと感じています。

 

またいつものように図録も買ってきましたので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!