Posted on 08.23.16

先週は5日間のお休みをいただき、ありがとうございました!

 

僕にしては珍しくちょこちょこと出かけたりもしたので、ちょっと思い出をしたためておこうと思ってパソコン付近にアイスコーヒーやらクッキーやら何やらをサッカーのブラジル代表並みのフォーメーションに配置して、その上でエアコンを快適かつ体に優しい28度に合わせて、何の不満もなくキーボードを叩いてる次第であります。

 

いつもお盆とお正月は実家のある淡路島に帰省することにしているのですが、連休の初日は両親が大阪まで迎えに来てくれたので、一緒に天王寺の大阪市立美術館で開催されているデトロイト美術館展に行ってきました。

 

 

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メインはゴッホやモネ、ルノワールなどの印象派の作品ですが、印象派よりは宗教画とかの方がもともと好きな僕個人的には「ドイツ表現主義」と呼ばれる20世紀のドイツ絵画が面白かったです。

 

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この作品はエルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーという画家の『月下の冬景色』という作品ですが、作者は酷い不眠症に悩まされながら描いた風景です。

これで「実際に窓から見た景色を描いた」と言うのですから、精神状態にかなりの不安を感じていたんだと思います。

結果、ドイツ絵画のポストカードばかり買って帰りました。

 

 

その後、実家に帰り、2冊本を読みました。

一冊は、読みかけてた川端康成の『名人』

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この主題の「名人」は囲碁の名人を指し、その名人とは(現在の実力制名人ではなく)終生名人制最後の名人となった本因坊秀哉名人の最後の引退試合を記した小説で、川端康成はその対局に同席し新聞に観戦記を記していました。

小説に登場する人物には違う名前が使われてたりもしていますが、この対局は実際に行われており、名人の体調の影響などもあり、たった一局の碁に実に半年もの歳月を費やした、大変な対局となりました。

 

自分は将棋しか指せないので囲碁のことはわからないですが、名人というその道の境地の域に達した人の対局に向かう姿勢に名人の生き様が現れてて、非常に楽しく拝読させていただきました。

 

ちなみに将棋は父から教えてもらったのですが、学生時代は全然父に敵わなかったのですが(それでも中学時代に県大会3位になったこともあるくらいなので決して弱い方ではなかったと思うのですが)、帰省の度に指す将棋は最近では自分の方が勝率がよくなりました。

将棋は年齢と共に大局観は洗練されていきますが、体力や計算力では若い方が有利で、そのバランス的には恐らく今の自分くらいの年齢が一番強い時期なんだと思います。

これは美容師に置き換えても似たようなことが言えると思います。

 

もうひとつの小説は、実家にあった文藝春秋に掲載されてた今年の芥川賞受賞作『コンビニ人間』です。

こちらは、冒頭から軽快な言葉のリズムで面白く読みやすく、一気に読み終えました!

さすがは芥川賞作品。とても面白かったです!

普段、活字を読まないという方でも楽しく読めると思います。

 

あとは実家では、家族で出かけたりオリンピック観たりしてのんびり過ごし大阪に戻ってきました。

 

大阪では、ディアハンターとサヴェージズという夏休みじゃなくても休みを取ってでも観たい2バンドがなんばhatchでライヴをするというので、早々からチケットを購入して楽しみにしていたのですが、ライヴが良すぎたのでこれにつきましては別に書かせていただきます。

 

という感じで、なんやかんやと趣味を満喫できたお休みでした。

 

自分は美容師ですが、ありきたりではない感性を持っていたいと思っていますし、そういう部分に関してもの凄くみなさまから期待していただいてると自負しておりますので、これらから得たインスピレーションや考え方をしっかりと仕事にも活かせるようにします。

 

それでは、またV:oltaでお待ちしております!