Posted on 11.13.24

昨日は仕事を早めに切り上げて、トム・ヨークの大阪公演に行って来ました。

 

 

Radioheadのライブは20代の頃に何度か行きましたが、トム・ヨークのソロを観るのは初めてで、トム・ヨークをライブで観るのもかなり久々だったので、とても楽しみにしていました。

 

今活躍している芸人さんとかが若い頃、ダウンタウンの松本人志に大きな影響を受けたとよく言っていたりしますが、僕の場合はその存在がトム・ヨークでした。

 

Radioheadのアルバムは、翻訳や解説が付いている日本盤ではなく輸入盤を買って(CDは日本盤より輸入盤が並んでる方がカッコイイと思って基本輸入盤で買っていました)、英和辞典片手に自分で訳す程夢中になっていました。(自分で訳した方がトム・ヨークの言いたいことの本質に近づけると思って…)

 

今の時代は、インターネットで何でもすぐに調べられるし、SpotifyやApple Music,Youtubeなどで大抵の音楽はすぐに聴くことができます。

便利さで言うと今の時代の方が絶対的に便利ですが、不便な時代だったからこそひとつの対象物に今より向き合うことができた時代だったと思います。

インターネットもSNSもなく、(特に田舎では)ナードな趣味を持つ人達が孤立して点在していた時代、トム・ヨークはそんな若かりし頃の僕のヒーローでした。

美容学校に行ってキムタクに憧れて美容師を目指すような人達はたくさんいましたが、トム・ヨークみたいに薄毛でもカッコイイ髪型を作りたいと思って美容学校に進むような人は僕くらいだったかも知れません。

 

 

久々に観たトム・ヨークは相変わらず元気そうで、一人のステージで躍動していました!

 

 

フィナーレの“Idioteque”と、アンコールラストの“Lucky”は特に格別でした。

ライブには僕と同じく一人で来ている人の方が圧倒的に多くいて、この人達の中には僕と同じように若かりし頃、そして今も変わらず、トムヨークやレディオヘッドが少なからず心の支えとなってくれているような人も多いのではないかと思いました。

 

独立してV:oltaをオープンしてから、僕と同じような感覚を持っているお客様がたくさん僕の顧客となってくださいました。

僕が美容師を目指した一番の理由は、学生時代、自分で好みの合うお店を探していてもなかなかそういった感性が合う(理解してくれる)美容師さんに出会えなくて、それなら同じような境遇を抱えた方に「ここがいい」って思ってもらえるようなお店を作りたいって思ったからです。

大多数の人にはなかなか振り向いてもらえないお店でも、一部の人にとってはかけがえのないお店だと思ってもらえるように、これからもブレずに頑張ろうという気持ちになりました。

 

ラストの“Lucky”を歌い終えたトムヨークは、観客に向かって「コンバンワー!」と言っていました。

そんなトムのチャーミングな姿を微笑ましく思いつつ、心地良い余韻に浸りながら帰路に着きました。

 

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物販ではZINEを買ってきたので、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧ください!

 

 

今日大阪公演2日目に行かれる方は、ぜひ楽しんでください!