Posted on 06.09.22

DJ HaramとMoor Motherによるフィラデルフィアのユニット, 700 Blissのデビューアルバム『Nothing To Declare』

 

 

 

こういうラップとクラブミュージックが融合した音って、ロンドンとかのアーティストの方が得意としている印象ですが、700 Blissはアメリカのユニットということでそれらのアーティストの出す音とは少しニュアンスが違う感じがします。

UKはエレクトロニックの土壌に黒人音楽を取り入れてというレイヤーに対して、アメリカはやはり黒人音楽が根付いている国でそこにエレクトロニックがレイヤーされています。

インターネットや音楽系サブスクの普及で、世界中の人達(まだそういう環境が行き渡ってない人達もたくさんいますが)が若い年齢からあらゆる音楽に触れられる時代になったことで、(音楽に限らずどの分野においても)育った環境の土着というものがクリエイションに影響を与える割合がかなり減ってきているのが現状だと思いますが、やはり育った環境や国籍のルーツというものはそのアーティストのクリエイションに個性を与えうるものです。