イギリスにはブライアン・イーノがいますが、日本には坂本龍一がいます。
8年ぶりとなるオリジナルアルバム『async』
教授、このアルバムは美し過ぎます。
2014年に中咽頭がんを公表し、治療から復帰しての今作。
自らが死に直面したことで対峙したであろう心境の境地のようなものがこのアルバムから感じることができます。
それは複雑で儚くいろんな断片を持ちますが、一方で美しく洗練されています。
本作といい、デヴィッド・ボウイの『Black Star』といい、死というものが少なからず影響を与えている作品は、やはりどこか凄みを感じます。