コペンハーゲン出身のBirk GjerlufsenとSebastián Santillanaによるユニット, Vanessa Amaraの2016年から2020年までの未編集のライブ音源を収録した作品集『Music for Acoustic Instruments & Feedback』

 

 

マイク、スピーカー、テープマシンなどを駆使して、アコースティック・フィードバックを利用したシステムを構築した彼らですが、本作を通じても彼らがライブを通じて行ってきた実践実験の過程が伝わってきます。

 

音作りは実験的な音楽そのものですが、その過程を通じて出来上がった音楽は、何よりも自然そのものを映し出しているようにも感じます。

 

非常に美しい音楽です。

 

Vanessa Amaraからのコメントも面白かったので、ご紹介します。

「フィードバックの自律性は、音の形成に即興的な関係を要求するものであり、非常に重要です。私たちは、認識を強要する完全な1onを拒否する能力を誘発したいと思っています。私たちの願いは、即興演奏が持つ透明性が、私たちや観客の人生における集団的、個人的な労働の中で、またその間で、動きや継続性を誘発し、同時に連帯感を養うことができると信じています。」