TENET
2020.11.11.
Posted on 11.11.20
ようやくクリストファー・ノーランの新作『TENET』を観てきました!
自分が20代前半の頃は、「一番好きな映画監督は誰か」と聞かれたらクリストファー・ノーランと答えていたと思います。
ちょうどその頃に観た“メメント”と“フォロウィング”は、お気に入りの映画でした。
今では、超有名になって大規模なエンタメ作品を手掛けるようになりましたが、今でも大好きな映画監督の一人です。
今作も早く観に行きたかったのですが、当初は映画館の席の埋まり具合をネットで調べると、カリフォルニア工科大学の秀才と日本の小学生がオセロしてるのかと思うくらい多くの座席が黒く塗りつぶされてたので、真っ当な接客業に従事する自分は「IMAXで観たい」という欲張りな心の煩悩を抑えに抑え、ようやく世間のブームが“鬼滅”へと移行したので、「よし、行ける」と思って劇場を調べたらIMAXのスクリーンもまさかの“鬼滅”に明け渡されていました。生粋のツッコミ気質の人なら、間違いなくツッコんでるところです。
難波でも上映してましたが、映画が2時間半あるので、仕事終わりに行けるタイミングでちょっとでも早く始まる梅田の映画館で観ることにしました。
それでも仕事が終わってから上映開始時間までに時間が1時間以上あったので、梅田に向かう前に、お客様にオススメしてもらってた新町のラーメン店“フィッシュトンズ”(店主はフィッシュマンズ好きなのでしょうか?)に寄っていきました。
別のお客様からは「TENETけっこう酔う」と聞いてて、自分で運転してる車で酔いすぎて高速乗る前の路肩スペースで1時間半休息したこともある生粋の乗り物酔い体質の僕は、極度の不安症持ちでもあるので、自分の意思でラーメン屋の前に立ちながらも「TENET」前にこんなもん食べてはたして大丈夫か?と、急に心配になりだしたのですが、不思議なことにそれでも僕の指は“特選濃厚つけ麺”のボタンを押してしまうという……
結局、麺を1/3くらい残してしまいました。。
(味はとても美味しかったです。変な奴と思われても麺を残す理由を立ち上がってお店の人に全て説明したかったです。スミマセンでした。。)
梅田くらいはケロリと自転車で行ってしまう乗り物嫌いのワタシは、上映時間前には映画館に着いてパンフレットを購入。
上映までの時間にパラパラと見ながら時間を過ごしました。
かなり難解との前情報だったので、そこもかなり心配してたのですが、仕事終わりで疲れ切った脳を再起動させて極限まで集中力を高めて観たせいか、思ってたよりは理解できました。それでも、かなり難解な映画でしたが。
一番心配してた映像酔いも、麺を1/3残させていただいたおかげで(お店の方、貧困で満足に食べることもできない世界中の方々、本当にスミマセンでした)、なんとか大丈夫でした。
さすがはノーランという理系脳の深い知識から創造されたアイデアが遺憾なく発揮された映画だったと思います。
ノーランがここまでエンタメ作品にも起用される理由は、超物理学的でありながらも、それを全て理解できなくても楽しめるエンタメ性と映像美を出せるからというのが大きいのではないかと思っています。
サントラも良かったので、やっぱりIMAXで観たかったと思いつつも、IMAXなら完璧に酔ってた自信があります。
映画が終わった後は、すっかり深夜の時間帯で、また自転車で堀江まで帰ろうとしたのですが、その時、不思議な感覚に襲われました。
慣れない深夜の梅田だからか、頭を使い過ぎたからか、TENETの映像魔術がまだ解けてなかったからか、ノーランの別作『インセプション』のように梅田の街がグルグル回り、東西南北の感覚が失われていきました。
もしかしたら、しっかり映像酔いしてたのかも知れません。。
その後、魔法は解け、無事に帰宅できました。
パンフレット見たいという方は、お店に置いてますので、スタッフに一声かけてくださいませ!