みなさま、あけましておめでとうございます。

今年も張り切って毎月プレイリストを更新していこうと思っていますので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

 

新年最初のアートワークは、めでたく白と円形多めです(?)。

 

 

 

そんな中、女の子の表情が秀逸だったTony Bontanaのアルバムを中心に添えました。

「今年もやったる」

まだとても若いであろうにそんな芯の強い精神性が感じられます。

 

僕も負けずに今年も頑張ります!

 

年度代表盤 2025

2025.12.23.

Posted on 12.23.25

今年も早いもので、一年を振り返る時期になりました。

何人くらいが見てくれているのかもわからないようなランキングですが、毎年発表しているので今年も一応発表させていただきます。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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5th.

TLF Trio – Desire

 

ミニマルで彫刻的…

こういう落ち着いたムードの室内楽作品は、近年特に好んで聴くようになりました。

僕の場合、今から取り組んでもかなり絶望的だと思いますが、いつか何かの楽器を習いたいなという野望も持っています。

 

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4th.

Joanne Robertson – Blurrr

 

 

こんなに美しい音楽はなかなか無いです。

Joanne Robertsonのつぶやくような歌声とミニマルなギター。

無駄なものを削ぎ落とした彼女の美学がここにはあります。

 

 

 

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3rd.

Lust For Youth & Croatian Amor – All Worlds

 

今年の2月、コペンハーゲンのレーベル,Posh Isolationの終了が発表されました。

ここからリリースされるアーティストや作品は大好きだったので、このニュースを知った時は本当に残念でした。

レーベルは16年続きました。

僕が独立して美容室をオープンしたのと、ほぼ同じくらいの時期にスタートしたレーベルでした。

その頃から比べると、今はテクノロジーも人々の感覚も何もかも、全く違う時代になったなと感じます。

(本質的な部分は)ずっと変わらないで貫いた姿勢で継続していってほしい、というのはコアなファンであればあるほど願うものですが、今の時代はそんな甘い考えは許してもらえない時代なのかも知れません。

でも、多くの人から振り向いてもらえるようなものじゃなくとも、一部の人の心にはグサッと刺さるようなことをしているレーベルやお店って、やはり唯一無二な魅力を放っていると思うんです。

僕は、そういうものの方が魅力的に感じますし、応援したいです。

このアルバムは、Posh Isolationのラストを飾るに相応しい作品だと思います。

 

 

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2nd.

Elias Rønnenfelt – Speak Daggers

 

先ほどのPosh Isolationと繋がりますが、このElias Rønnenfelt率いるIceageが世界のインディシーンを震撼させた時、所属していたレーベルがPosh Isolationでした。

Posh Isolationが終わっても、そのDNAはこのエイリアスなどによって受け継がれていきます。

イケメンだし、もっと売れようと思えばいくらでも道はあったと思いますが、彼はずっと自分の信じた道を開拓し続けています。

ビッグスターやお金持ちになることよりも、自身の信念を大切にして生きる人だってたくさんいます。

その上でお金が稼げたら言うことないのでしょうが、これがなかなか難しいんですね。

でも、そんな不器用な生き方こそ、人間の一番の魅力だと思います。

 


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1st.

Big Thief – Double Infinity

 

Big Thiefとエイドリアン・レンカーの歌声は、近年悪化している世界情勢や世の中への不満に満ち溢れた世間の声など、目にしたり耳にするだけで疲れてしまいそうになる心に穏やかな安らぎの風を吹き込んでくれます。

歌声のないアンビエントやドローンも良いですが、ヴォーカルがある曲は直接的に感情に伝わりやすいです。

今の時代、ヴォーカルがAIの曲だって作られていますが、やはりその歌い手が発する歌詞や感情のこもった歌声には人でしか伝えられない魅力を感じます。

僕も美容師を通じて、お客様にそう感じていただけるような仕事がしたいです。

 

 

 

 

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ベスト5と少ないですが、今年はこんな感じのランキングでした。

来年もまた素晴らしい作品に出会えることを期待しています。

 

それでは、みなさま今年も最後まで頑張りましょう!

Apple Music playlist “v:olta”を更新いたしました。

 

 

 

本当に早いもので、今年ももう12月に入りました。

歳を重ねるごとに益々月日が経つのが早く感じるような気がするのですが、年末にはいつもこの1年のことを振り返っています。

今年は初日の出を見に行ったことから始まり、キーファー展や東京のパティ・スミス展に行ったり、ブライアン・イーノの映画を観に行ったり、万博に行ったりと、まだ知らない文化や新しく生み出されているものに触れて、それを楽しみながらも仕事に活かせるような体験をたくさんしてきました。

これもひとえに、そういった感性に共感してくださるお客様がいてくれてこそできていることでもあります。

みなさま、今年も1年ありがとうございました!

 

年末はご予約がかなり取りづらくなることが予想されますので、年末のご予約は少しでもお早めにいただけますと助かります。

今年も最後まで、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

Posted on 11.13.25

Posted on 11.11.25

ノルウェーのデュオ,Smerzが5月にリリースしたアルバム『Big City Life』の続編となる新作『Big City Life EDITS』をリリースしました。

 

 

 

アルバムの曲の別テイクを一纏めにしてリリースした感じなんですかね。

でも、これはこれでいい感じ。

作業してる時に流しておくのにもおすすめです。

 

普段からこういう音楽聴いてる人は、今はアルバムをCDで買う人なんて人は少数派で、基本サブスクで新譜チェックして良ければレコードを買うかアーティストが来日した際にライブに行くという楽しみ方をされている方が多いのではないかと思います。

 

僕の学生時代はまだCDの全盛期で、よくタワレコやHMVに出向いては海外アーティストのCDを爆買いしてたのですが、自分の特に好きなアーティストの出す新譜は買う時のフォーマットとして基本的に統一させていた輸入盤だけではなく、オタク感丸出しで日本盤も同時購入していました。

当時はまだ今みたいに円安ではなかったので、UKやUSからの輸入盤は日本盤より安かったですし、自分の部屋の棚に並べた時に輸入盤の方がカッコイイから、という海外カブレな若さ丸出し感も理由にありました。

でも、何より輸入盤を選んでた理由は、日本盤は独自の特典としてだいたい2曲くらいボーナストラックがアルバムの最後に追加されてたことにあります。

普通なら嬉しい特典だと思う方も多いかと思うのですが、当時の僕は中二病全開で、アルバムというのはアーティストの思いが詰まった作品なのだからボーナストラックなんて挿入するのは蛇足だと思っていたわけです。

だからステッカーやバッジが特典で付いてくるのは嬉しかったですが、アルバムにボーナストラックを入れてくる特典には基本否定的な考えだったんです。

この考えに関しては、今現在も同じようなスタンスではあります。

でも、やっぱり特にお気に入りのアーティストはボーナストラックも聴きたいから、別で買ってしまうという…(もちろん、メイン棚には飾らずに扉のついてるサブのCD棚にこっそりしまっておきました)

 

Smerzのこのアルバムを聴きながら、そんなことを思い出しました。

 

みなさまもぜひ若かりし頃のことを思い出しながら聴いてみてください。

 

P.E. – Oh!

2025.11.09.

Posted on 11.09.25

NYのエレクトロニック・ミュージック・コレクティヴP.E.の通算3枚目にして最後のアルバムとなる『Oh!』をリリースしました。

 

 

P.E.がこれまでリリースしてきた作品は、どれもすごく良かったので、これで最後の作品となるのはとても残念です。

 

最後の作品となる本作も、ラストランで圧勝して引退する名馬のような鮮烈なラストです。

これで最後とはあまりにも寂しい…

またたまには新作出してほしいです。

 

Posted on 11.04.25

ニューヨークを拠点に活動するアーティスト, KeiyaAによる新作『hooke’s law』

 

 

 

デビュー作が各メディアで高評価され一躍重要アーティストの一人となりましたが、それから5年の歳月をかけて制作された今作も素晴らしいです。

 

自身がクィアでありブラックである、というKeiyaA。

社会では多様性を認める声も大きくなってきていますが、それでもそれらの個性を持っていることで直面する現実。

KeiyaAは、それらを受け入れつつ、その上で多様性や多面性を訴えかけます。

 

トランプがアレなので、こういうアーティストは特に応援したくなる今日この頃です。

 

 

Apple Music playlist “v:olta”を更新いたしました。

 

 

 

微睡んでいるうちに過ぎ去っていきそうな今年の秋。

そんな気分を叙情的に表現してみるなんてことは全くしていませんが、最後構成する時だけなんとなくそれっぽいイメージでレイアウトしてみました。

 

全然ちゃうやんけ(Kelly Lee Owensのあたりとか特に)という批判がある方も、どうぞその気持ちはそっと心の奥に閉まっておいてください。

 

 

Posted on 10.19.25

Posted on 10.16.25

ロンドンのアーティスト,Kleinによる新作『sleep with a cane』

 

 

初のミックステープ作品となる本作。

アンビエント的フォークロアとUKヒップホップの融合。

 

凄く良いです。

ずっと聴いていられる。

 

 

 

Malibu – Vanities

2025.10.10.

Posted on 10.10.25

フランス出身のアンビエント作家,Malibuのデビューアルバム『Vanities』

 

 

 

また素晴らしいアーティストが一人誕生しました。

 

都会に住み、そこで生活していることで感じる、もののあはれ。

そんな都会暮らしで疲弊した心を、時間をかけて優しく治癒してくれるような作品です。

 

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本作についてのMalibuのメッセージもご紹介させていただきます。

 

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海は小さな宝物を浜辺に戻してくれる。それを少女は毎日探し歩く。濡れた砂に埋もれた小さなものを見つけてはポケットに詰め込み、家へ帰る。家に戻ると、その小さな宝物を部屋のあちこちに並べる。

 

彼女は部屋から部屋へと歩き回る。ひとつの部屋は暗くて冷たい。エアコンは動いているのに、スイッチを押しても灯りは点かない。電動ブラインドに当たる太陽光は部屋の奥まで届かず、壁の上で光が踊る。それは予測できるのに、決して同じではない。少女は廊下が好きだ。そこは細長く、ヒールが木の床を打つ音が心地よい。二つの扉のあいだに小さな絵がかかっている。ゆるい額に収められたそれには、波がかすかに見え、水平線には太陽の誕生か死か分からぬ光がある。まあ、どちらでもいい。

 

夜になると彼女はシボレーに乗り、街をさまよう。クリーム色の革張りのシートは温かく、曲がりくねった道で彼女は目眩を覚える。車を停め、夕暮れにゆっくりと灯り始める谷を見下ろす。―沈黙の観察者のように。

 

私は、その中に紛れた目に見えない一人だ。窓を少し開けているかもしれない。行き交う車の定まらぬ交響曲の一部。ティーンエイジャーたちが大きな音を響かせ、速く走り去る。そして私たちは皆、同じ空を見上げ、同じ飛行機の離着陸を眺め、ダウンタウンの高層ビルの灯りの点滅を見つめ、テールランプの走廊を追い、視界を遮る同じ木々を見ている。夜の甘美な轟音の中で、私たちは幾千もの人生を夢想する。

 

彼女はため息をつき、家へ帰る。そしてまた翌日も、その次の日も戻ってくるだろう。

 

Apple Music playlist “v:olta”を更新いたしました。

 

 

ようやく朝晩は涼しいと感じる季節になってきました。

先月まで延長して開催してくださっていたBEATINK LISTENING SPACEには、僕の投稿を読んで「行ってきました」と言ってくださるお客様もたくさんいて、嬉しかったです。

当店には、もともとインディミュージックに詳しいお客様も多いですが、あまり詳しくはわからないけど(カルチャーに触れられる)良い機会だからと足を運んでくださった方もおられました。

 

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アメリカの社会学者 エベレット・ロジャースが1962年に提唱した“イノベーター理論”というものがあります。

これは、新しい製品や技術、アイデアがどのように社会に広まっていくのか を説明するものです。

ロジャースはこの受容者を、採用の早さによって5つのタイプに分類しました。

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5つの採用者カテゴリー

・イノベーター(Innovators:革新者) 約2.5%
新しいアイデアや技術を最初に試す人たち。
リスクを恐れず、好奇心が強い。
社会的には少数派。

 

・アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者) 約13.5%
トレンドに敏感で、社会的影響力がある層。
他の人々が参考にする「意見リーダー」になりやすい。

“インフルエンサー”とも呼ばれる。

 

 

・アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者) 約34%
慎重だが、ある程度の実績が見えると採用に踏み切る。
マーケットが大きく拡大し始める段階。

 

 

・レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者) 約34%
周囲の大多数が使い始めてようやく導入する層。
新しいものには懐疑的だが、取り残されるのを避けるため採用する。

 

 

・ラガード(Laggards:遅滞者) 約16%
最も保守的で、新しい技術には消極的。
既存の方法に固執し、必要に迫られて最後に採用する。

 

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ファッションのトレンドなんかでも、こういう感じで社会に広がっている訳ですが、社会的に広がっていくようなカルチャーのトレンドに関して言うとこの理論から抜け落ちているもうひとつの事象があります。

それは、カテゴリーがひとつ下になるほど、広がりやすいように形を変えながら(本来の意味からは離れて)伝わっていくということです。

僕のブログみたいなほとんどの人は興味がないような内容のものを日頃から読んでくださっているような方であれば、そんなことは例をあげなくともわかると思います。

 

毎年、パリで発表されているラグジュアリーブランドの洋服なんかでも、今流行っているブランドのものをいち早く買って着る人達でも、このカテゴリーでは“アーリーアダプター”です。

まだ注目はされていないけど、面白い試みをしているブランドのものを他の誰もが取り入れていない段階でひち早く身に付けて、その現象がアーリーアダプターに繋がっていくようなことができる人が“イノベーター”になります。

特に現代の日本では、イノベーターのような感覚のチャレンジをする人がそもそも少ないと感じています。

 

話は逸れましたが、音楽にもトレンドというものがあります。

そして、その最先端のインディ・ミュージックには、“イノベーター”のような新感覚の音楽をたくさん発見することができます。

しかし、音楽の場合はその感覚が繊細過ぎて、なかなかアーリーアダプターからアーリーマジョリティへ拡がらずに零れ落ちていくものがほとんどです。

でも、だからこそ、インディミュージックはより一層魅力的に映る存在なのかも知れません。

 

そんな僕の熱い気持ちにこのプレイリストが見合ってるのかどうかはわかりませんが、ご興味のある方はぜひご視聴してみてください!

 

Posted on 09.30.25

Posted on 09.21.25

ロッテルダム出身のプロデューサー, Rian Treanorと、スウェーデンを拠点にパフォーマンス・アーティストや即興演奏家として活動するCara Tolmieによるコラボレーション作『Body Lapse』

 

 

音の質感と複雑なリズムの組み合わせがとても面白い作品です。

新感覚のダンス・ミュージック。

 

割と音楽聴いてる方なのにビビリなのでクラブには行ったことがないのですが(アーティストのライヴは除く)、日本のクラブでもこういう音楽を流すところがたくさんあれば、もっと国内のカルチャーが面白くなるのになと思ったりします。

そうなる為には、一般人にもこのような音楽を聴く人がもっと増えていく必要がありますね。

 

誰か人気のあるインフルエンサーの方、この音楽をバックに変な踊りするショート動画をバズらせてください。

 

Posted on 09.20.25

グラスゴーを拠点とするシンガーソングライター, Joanne Robertsonによる新作『Blurrr』

 

 

Joanne Robertsonの作品は、毎回ため息が出そうになるくらい素晴らしいです。

静かで美しく、朧げで儚くもあります。

 

まだ聴いたことがないという方は、ぜひJoanne Robertsonの歌声に魅了されてください。