VOSTOK
2019.03.31.
Posted on 03.31.19
HUGE, Them magazineと右近了編集長の下で経験を積んだ編集者, 大城壮平氏による新たなモード誌『VOSTOK』が創刊されました。
HUGE~Themの流れは自分も読者として見てきたので、関西の書店では取り扱いがなく事前にどんな内容かを確認することはできませんでしたが、読んでみたいと思ってとりあえず注文してみました。
こうやって本来の意味でのモードを伝える媒体が新陳代謝していくことで、これからの若い世代にもモードの素晴らしさが伝えられていくことは、とても素晴らしいことだと思います。
内容を見て感じたのは、Themがアーティスティック寄りだとすればVOSTOKはクリエイティヴ寄りな印象を受けました。
コレクションで言うとロンドン・コレクションに近い感覚。
メインでフォーカスされてるブランドもCELINEやSAINT LAURENT、DIORなどThemと似たような構成でしたが、Themよりももう少し下の世代に特に刺激を与えられそうな雑誌のような感じがしたので、CRAIG GREENやNAMACHEKOなどのモード界の新しい風を感じるようなブランドももっと取り上げることでオリジナリティを強調しても面白そうに感じました。
後半のアートやカルチャーのページも面白かったですが、それらを絡めてファッションのトレンドを発信するなら、他の雑誌でもよくある最新の音楽や映画,本を紹介するコーナーは絶対にあったほうが良いと思いました。
あれはメインのファッション写真と同じくらい、その雑誌のセンスを表します。
とは言え、写真はとてもカッコイイし、インタビューやコラムも面白かったです。
何よりこういう世界観の雑誌が日本人の手によって生み出されるなら、それだけで応援したくもなります。
VOSTOKの今後にも期待したいです!