Posted on 10.26.14

フライデー・ナイトは、お客様の主催(凄いです!)する『クラウト・ロック』のトークショーに参加させていただきました。

 

Krautrock

 

 

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聞き馴染みのない方もいらっしゃるかとは思いますが、クラウト・ロックというのは1960年代後半に西ドイツに登場した実験的で特異な音楽のことを指します。

有名なバンドで言うと、カン,クラフトワーク,ファウスト,ノイ!…etc.です。

 

トークショーは、“クラウトロック大全”を刊行した小柳カヲル氏と、関西のミュージック・フリーク達を育ててきたレコードショップForever Recordsの東瀬戸悟氏による対談形式で、非常に貴重な音源や映像を交えながら、マニアックな中にもわかりやすい表現で解説してくださり、とても興味深く面白いトークショーでした!

 

トークの範囲は、60年代後半のクラウトロック初期のカンやクラフトワーク~80年頃に登場したニュー・ウェーブのドイツ独自の形態である“ノイエ・ドイチェ・ヴェレ”を代表するアーティストD.A.Fまで。

 

クラフトワークという集団は、音楽を聴いていてもそうですが、完璧主義ゆえに商業意識や協調性に欠けてる部分があるらしく、全盛期のデヴィッド・ボウイや音楽界のスーパースター,マイケル・ジャクソンからのツアーオファーを断ったという事実があるらしいです。マイケルのオファーを断るなんて人はクラフトワークだけでしょう。

でも、それで実際ここまで売れたのだから、余計に素晴らしい逸話です。

他にも色々なアーティストの当時の逸話をお話してくれました。

自分より年上の音楽ファンの当時をリアルタイムで実際経験した方のお話は、とても面白いですし勉強になります。

 

D.A.FのこのP.V.もトークショーで流して解説してくれてたのですが、この映像は一発撮りだったみたいですが、リズム良く踊るヴォーカルのガビ・デルガド=ロペス(ちょっとエディ・スリマンっぽい?)は分かりますが、後ろに写っているエレクトロニクスを担当しているクルト・ダールケのやること無さ過ぎて棒立ち&袖のボタン留めるフリだけはホンマ笑けます。

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DAF – Liebe auf den ersten Blick

 

ちなみに、“クラウトロック”という言い方は、要するに当時の「ドイツのロック」の別称で、イギリス人がつけた言い方らしく、クラウトとはドイツ伝統の食べ物であるキャベツの酢漬けのことを指し、ある種見下した表現だったらしいです(日本ならスシ・ロック、韓国ならキムチ・ロックみたいに)。

それを逆手にとってあえて曲名としてアルバム“Faust Ⅳ”の1曲目に持ってきたのがファウストであり、この捻くれ方がドイツ人っぽくてとても粋です。この曲がまたカッコイイのです。

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Faust- “Krautrock”

 

壁に貼られていたクラウトロックのアーティスト達の写真もカッコ良かったです!

 

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この写真集は、残念ながら現在ではほとんど手に入らないものらしいです。

残念…

 

ご興味の出た方は、ぜひクラウトロック大全をチェックしてみてください!