アメリカ出身, ストックホルム在住の女性アーティスト, Kali Maloneによる3枚組の新作『Does Spring Hide Its Joy』

 

 

Stephen O’Malley(エレキギター)、Lucy Railton(チェロ)という豪華ゲストを迎えて、今回完成させた新作はなんと5時間越えの大作!!!

……タル・ベーラかよ!

 

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突然競馬の話になりますが、昔、グラスワンダーとスペシャルウィークという強い馬同士が宝塚記念という大きいレースで戦った時、実況を務めた杉本清さんは事前に「最後の直線は2頭のデッドヒートになる」と予想していて、最終コーナーを回って最後の直線に入った時には「もう言葉はいらないのか!」と叫んであとは2頭の叩き合いを“無言で実況する”という構想も考えていたそうです。

レースでは実際大本命の2頭が最終コーナーで後続を突き放して直線に入り、実況の杉本さんもイメージ通りの展開に「もう言葉はいらないのか!2頭の一騎打ちか!」という名実況を発したのですが、その後の直線ではグラスワンダーがあっさりとスペシャルウィークをも置き去りにするという強い勝ち方をしたので、結局杉本さんはその後も言葉を発して実況を続けることになったのですが。。

 

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つまり、わざわざそんな関係のない競馬の話を持ち出したかというと、Kali Maloneの叙情的で美しいドローンを聴いていると、「もう(音楽に)言葉はいらないのか」という気分になったという感想です。

 

それくらい素晴らしいアーティストだと思います。

永遠に聴いてられるぜ。