Posted on 06.19.22

南米はベルーにおいて1985年から1991年の間に収録された初期地下テクノ~エレクトロニック・ウェイヴ音源をコンパイルしたコンピレーションアルバム『Síntomas de techno : Ondas electrónicas subterráneas desde Perú 』

 

 

 

先日、仕事の合間に用事をしに北堀江まで歩いてる途中で、比較的若い世代がターゲットになってそうなストリート~ヒップホップ系の服屋さんからオリバー・シムの新譜が流れていることに気づきました。

 

近年のSNS人気で、デザイナーズブランドやセレクトショップでもミーハーなブランド好きに媚びたようなデザインの洋服が増しに増してきているので、僕は最近益々服屋さんに行かなくなってしまっているのですが、アパレル店においても確固としたカルチャー性を内包しているようなお店は最近では相当に少なくなっているのではないかと感じています。

 

10年も前なら、アパレル店でも「音楽好きなスタッフがいるのだな」と思うような音楽を流しているようなお店が今よりはもっとあったと思いますが、最近ではアパレル店でオリバー・シムを流しているくらいでちょっと「オッ」と思ってしまうくらいになってしまいました。

 

普段から音楽においても感性をアップデートしているような人達にとっては、そのお店で流れている音楽が絶妙にダサい(むしろJ-POPとかの方がまだ無害)と、その場にいることすら落ち着かなく感じてしまうことがあると思います。

それは服好きな人が、「ダサッ」と感じるような服を無理やり着させられている感覚に近いと思います。

絶対に落ち着かないでしょう?

 

で、アパレルショップから流れてきたオリバー・シムに何を思ったかと言うと、(最近の新譜では)Oliver SimやDestroyer, Soccer Mommyみたいなアパレルショップで流れててもおかしくない耳触りの良い音楽ばかりV:oltaで流していても当店に通ってくださっている音楽好きのお客様では満足しない方が一部にいる訳で、やはりこういうガビガビしたアンダーグラウンドな音楽を積極的に流していこうと思いました。

 

むしろそれで居心地が悪くなってしまう方は申し訳ないですが、ご理解くださいませ。

それができていないとV:oltaは大事な顧客様から「特別だ」と思われなくなってしまうので。

 

でもその中でも、一応配慮してちゃんと耳触りの良いガビガビを選んでいるつもりです。

音楽の強者ばかりしか通わない美容室であれば、もっとエグいのも流しています。