ミニマリズムで描く「ディオール」の未来像
2012.10.09.
Posted on 10.09.12
今回のパリコレで特に注目されていたブランドといえば、「クリスチャン・ディオール」とイヴ・サンローラン改め「サンローラン・パリ」
ともに、ラフ・シモンズ(ディオール)とエディ・スリマン(サンローラン)という素晴らしいデザイナーを新たに迎え入れての“お披露目”コレクションでした。
個人的にも、この2人のデザイナーがどんなディレクションをするのかとても楽しみにしていました。
どちらかと言うと久々ということもあり、エディ・スリマン(サンローラン)のディレクションの方が楽しみだったのですが、いやいや、自分の感想としてはディオールにおけるラフ・シモンズのショウの方が上回りました!
サンローランも素晴らしかったです。何なら期待していた以上に良かった。
ディオール・オムで一世を風靡させた“スキニー”さも残しつつボヘミアンで、とてもシック!
イヴ・サンローラン自身が手掛けていたオートクチュール・コレクションをも彷彿とさせる素晴らしいコレクションでした。
しかし、ラフ・シモンズによる「ディオール」はそれをも凌ぐ圧巻のショウでした。
少し前に発表されたオートクチュール・コレクションでもそうでしたが、この人はどのメゾンに雇われても絶対にブレないんでしょうね。
めっちゃミニマル!
ムッシュ・ディオールによるファッション革命であった“ニュールック”に準えて、バー・ジャケットやAライン,Hラインといったメゾンコードの洋服がラフ流に解釈されてモダンに蘇りました。
ジョン・ガリアーノがやってた頃のディオールも唯一無二のファンタジーな世界観で素晴らしかったですが、個人的にはラフのディオールの方が圧倒的に好みです。
偏った意見ですみません…