Bob DylanとLumisokea

2016.04.17.

Posted on 04.17.16

独立してお店を構えてからというもの、ライブに行く頻度が極端に少なくなった僕には珍しく、先週は2つのイベントに参加いたしました。

 

まず一つ目は、月曜日のお休みの日に、ボブ・ディランのコンサートに父と一緒に行ってきました!

 

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ボブ・ディランは父のほうが好きなアーティストで前回来日した時も一緒に観に行ったのですが、その時はZEPP大阪でスタンディング・ライブ形式だったのですが、今回は厳粛なフェスティバル・ホールでのコンサート形式で、セット・リストもまた全然違いました。

 

値段もゼップとは全然違いましたが、演奏の豪華さや音の質はさすがはフェスティバル・ホールといえるもので、おそらくは日本で観れるのが最後になるであろうボブ・ディランの歌声を前回以上に堪能できました。

僕は去年発売されたばかりのアルバム『Shadows in the Night』を聴いてなかったのでビックリしたのですが、セットリストの半分くらいはフランク・シナトラなどのスタンダードなナンバーのカヴァーで、歌い方もあのディラン独特の歌い回しとは違うものでした。それもまた良かったです。

 

前回のゼップでは“Like a Rolling Stone”を聴くことができ、今回は“Blowin’ in the Wind(風に吹かれて)”を聴くことができたこと、その両方の時間を父と共有することができたことは、とても良い思い出になると思います。

 

ボブ・ディランの名曲「風に吹かれて」が世に発表された頃のアメリカは、まだ人種差別が激しく、「どれだけの砲弾を発射すれば、武器を永久に廃絶する気になるのか」「為政者たちは、いつになったら人々に自由を与えるのか」「一人一人にいくつの耳をつければ、他人の泣き声が聞こえるようになるのだろうか」「人はどれだけの死人を見れば、これは死に過ぎだと気づくのか」などの歌詞から『アメリカ公民権運動』の賛歌にもなりました。

その頃から月日が経ち、アメリカはアフリカ系の血をひいたオバマ大統領が誕生するまでに時代は変わりました。

現代は当時よりもよくなった部分もたくさんありますが、改善すべきところでもそのままになっていたり、逆に一方で当時よりも悪くなってるところもあるのではないかと思います。

自分は目の前にいる歳をとったディランを眺めながら、「ディランは今の世の中をどう思ってるのか?」と思ったりしましたが、そういうことを自分達それぞれがもっと考えないといけない時代になっているのだと思います。

 

間近で見たボブ・ディランは、あまりにも輝いていました。

 

 

木曜日に行ったLumisokeaのライブは、ボブ・ディランとは打って変わって現在最新形の実験的インダストリアル・エレクトロニック・ミュージックで、ディランの渋さとはまた全然違いますが、こちらもメチャかっこよかったです。

爆音の中、天に召されそうになりました…

 

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こちらは、お客様も関わってるイベントということもあったので、お店のスタッフを連れて行ってきました。

イベント自体が音楽の中でもかなりマニアックなものということもあって、来てる方も独特の雰囲気を持った方ばかりでそれも面白かったです。

 

ご興味のある方は、ぜひご試聴してみてください!

 

 

 

 

「いやぁ~、音楽って本当に すばらしいものですね」 と故・水野晴郎ばりに言いたくなる一週間でした!