福田平八郎展

2024.05.07.

Posted on 05.07.24

昨日のお休みは、最終日駆け込みで中之島美術館で開催されている『福田平八郎展』へ行ってきました。

 

 

中之島美術館は、メイン会場ではモネ展が開催されてて、そちらの方が大盛況といった感じでしたが、そのモネ展に並ぶ行列を尻目に福田平八郎展の入り口をスルリと抜けていきました。

 

福田平八郎は、日本画の画家ですが、従来の日本画のスタイルにおさまらないそのモダンさや斬新さは他に類を見ないものがあり、今回絶対に観に行きたいと思っていたのですがなんだかんだと休みの日も用事に追われ(というか月曜日は美術館休みなので、働き改革のルールに該当されない事業主である僕には祝日の月曜日か第3火曜日しかチャンスがなかったわけですが)会期ギリギリでの滑り込みとなってしまいました。

でも、なんとか観ることができて良かったです。

 

福田平八郎の作品群を観ていて思うのは、日本人の心の原風景がそこにあるということです。

 

 

これは代表作の『漣』という作品ですが、水面に煌めく波を何日も何日も丁寧に観察し、それを群青の線のみで描きました。

他にも、水や氷,雪や雨など、日本の原風景と共に描かれたそれら自然に着目した作品が素晴らしかったです。

 

 

今の時代。

スマホやタブレットなど、便利で楽しい製品に囲まれて、ゆっくり自然を観察することなんてほどんどしていないという人が大多数だと思います。

でも、自然をじっくり観察していると、自然ほど面白いものはないというような気持ちにもなります。

福田平八郎の作品を見て、もっと自然を観察する時間を作ろうと改めて思いました。

 

本当に美しいものは、きっと自分達の身近にもたくさん存在しているのだと思います。

それに気づくことができるかどうかは、その人の心の在り方,考え方次第です。

 

図録も買ってきたので、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧になってみてください。