Posted on 09.24.19

普段、月曜日が休みの僕は、美術館と定休日が被ってるので、なかなか鑑賞したい展示があっても行けるタイミングが限られてしまうのですが、先週と今週は月曜日が両方とも祝日だったので、このチャンスにクリムトをダブルテイクアウトしてやろうと考えて、そして実行しました。

 

まずは先週、はるばる愛知県は豊田市まで出向いて『クリムト展 ウィーンと日本1900』へ行ってきました!

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まず、僕はグスタフ・クリムトの集客力を舐めてました…

入り口でチケットを買うのに大名行列のような列に並び、展示会場も大蛇の如き人の列が出口まで切れ目なく続いてました。

 

クリムトはオーストリア=ハンガリー帝国の首都だった19世紀末のウィーンにおいて分離派として活躍した画家です。

 

後で書きますが、大阪の国立国際美術館で開催されている『ウィーン・モダン展』でもクリムトの作品を観ることができますが、こちらの豊田市美術館の『クリムト展』の方が“ユディト!”や“女の三世代”をはじめとする主力クラスの作品をたくさん鑑賞することができます。

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“ユディト!”

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“女の三世代”

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展覧会のタイトルにも「ウィーンと日本」とありますが、クリムトの作品は日本文化からも大きく影響を受けています。

それには当時の時代背景があって、この頃ウィーンで開催された万国博覧会に日本が初めて正式に参加したことにより、日本の浮世絵や工芸品が世界にも知れ渡るきっかけになり、特にウィーンをはじめとするヨーロッパの画家たちには大きな衝撃と影響を与えました。

モネやゴッホも日本文化に大きな影響を受けています。

だからクリムトの作品も日本人の琴線に触れやすいのだと思います。

 

名古屋からでも更に1時間くらいかかり関西からは少し距離がありますが、豊田市美術館にも初めて行けましたし展示も素晴らしかったので、行って良かったです。

 

作品集も買ってきたので、ご興味のある方は、ぜひ待ち時間などにご覧ください。

 

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そして、今週行った国立国際美術館の『ウィーン・モダン展』

 

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こちらでは上の写真でも大きく使われている“エミーリエ・フレーゲの肖像”や“パラス・アテナ”,“愛”などのクリムト作品をはじめ、クリムトの弟子でもある表現主義の画家エゴン・シーレなどの画家の作品の他、当時のウィーン世紀末文化におけるドレス,装飾品、イスやテーブル、建築物など、当時の芸術文化が網羅された内容の展覧会で、こちらもとても面白かったです!

『ウィーン・モダン』とタイトルにありますが、本当にめっちゃモダンでオシャレでした。

クリムトに代表されるような煌びやかで装飾的なものもあれば、最後に展示されてた建築物の壁はその逆で装飾を極力排した漆喰をただ塗っただけの質素なもの、と、互いに違う価値観を持つ芸術家たちがそれぞれに切磋琢磨して競い合ってた時代だったんだなというのがよくわかりました。

そういう関係性が成り立っている時は、いつの時代もハッとするような面白いものが生み出されています。

 

 

こちらの展覧会ではJosef Hoffmannのアートブックとシーレの“ひまわり”のポスターを買ってきました!

 

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シーレの“ひまわり”はスタッフルームに貼りました。

 

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ひょろっと細長い感じで気に入っています。

 

豊田美術館は、関西在住の方はなかなか行きにくいと思いますが、逆に国立国際美術館は行きやすいと思いますので、ご興味のある方はぜひ行ってみてください!

 

僕は運よく2週で両方行けたので、ボーリングで言うところの4番ピンと10番ピンが残ったスプリットをスペア取れたみたいな気持ちでとても晴れ晴れしています。

 

「目覚めよ、ウィーン!」