M.V.D
2019.10.24.
Posted on 10.24.19
表題のM.V.D.を見て、みなさま何だと想像しましたでしょうか?
またくだらんことなのだろうと思ったそこのあなた!
大正解です。
勝手に略してあるこの言葉は何かというと“Most Valuable Designer”
つまり、コレクションブランドにおいて何かと入れ替わりが激しい昨今、各ブランド(シグネチャーデザイナーを除く)に起用されたデザイナーのうち最も素晴らしい仕事をしたと思う人物を独断と偏見で選びました。
どうぞご興味のある人だけご覧ください。
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【ウィメンズ】
HERMÈS – マルタン・マルジェラ
Louis Vuitton – マーク・ジェイコブス
CHANEL – カール・ラガーフェルド
Dior – ジョン・ガリアーノ
Chloé – フィービー・ファイロ
Givenchy – アレキサンダー・マックイーン
BALENCIAGA – ニコラ・ジェスキエール
Céline – フィービー・ファイロ
LANVIN – アルベール・エルバス
LOEWE – J.W.アンダーソン
VALENTINO – ピエールパオロ・ピッチョーリ & マリア・グラツィア・キウリ
BALMAN – クリストフ・デカルナン
SAINT LAURENT – エディ・スリマン
CARVEN – ギヨーム・アンリ
KENZO – キャロル・リム & ウンベルト・レオン
GUCCI – アレッサンドロ・ミケーレ
Jil Sander – ラフ・シモンズ
MOSCHINO – ジェレミー・スコット
BURBERRY – クイリストファー・ベイリー
【メンズ】
Louis Vuitton – キム・ジョーンズ
DIOR HOMME – エディ・スリマン
BALENCIAGA – ニコラ・ジェスキエール
Givenchy – リカルド・ティッシ
LANVIN – ルカ・オッセンドライバー
LOEWE – J.W.アンダーソン
BERLUTI – クリス・ヴァン・アッシュ
VALNTINO – ピエールパオロ・ピッチョーリ&マリア・グラツィア・キウリ
BALMAN – オリヴィエ・ルスタン
SAINT LAURENT – ステファノ・ピラーティ
KENZO – キャロル・リム & ウンベルト・レオン
GUCCI – アレッサンドロ・ミケーレ
Jil Sander – ラフ・シモンズ
BURBERRY – クイリストファー・ベイリー
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また「ここは違うでしょ!」みたいな意見は、カットしに来てくださった時にでも議論しましょう!
こうやってみると、トレンドの中心から遠ざかってたようなブランドを一躍モードの中心にまで押し上げたデザイナーの顔ぶれは錚々たるものです。
少し前に、WWDが「モードって何?」という特集を組んでて、sacaiの阿部さん、ユナイテッドアローズの栗野さん、ヴォーグ ジャパン編集長の渡辺さんなど日本のモード界の中心にいる人達がそれに答えてたのですが、番外編としてロバート秋山扮する架空のファッションデザイナー,ヨウコフチガミさんもそのインタビューに答えてて、最初はお得意の「パリ、バリ、パリ、バリ…」から始まり、究極のファッションでは「裸」を推奨しており「皮膚は究極のオートクチュール」とか名言(迷言?)も入れつつずっとフザケた感じのインタビューが進んでて、「モードとは?」という質問でも「電化製品の切り替えシステムのこと」と訳のわからない断言をしてたのですが、「ファッション業界は電化製品に例えると何モード?」という問いかけに対して「扇風機の首振りモード」(笑)と答えてたのですが、その意味を問われると「今のファッションブランドは色んな人に首を振りすぎている気がする。誰にでも媚びへつらう感じで魅力がない。ファンを信じて風を当て続けなきゃ。そういうブランドにこそ、ずっとついてきてくれる人がいるんだと思う。」と急に核心をついたようなコメントをしてて、これだけ面白い冗談でキャラを演じながらも今のモード界の問題点を的確に捉えてるんだなと感心いたしました。
そして、これは何もファッション界だけに言えることじゃなくて、スマホが普及してSNSが世間に浸透した現在、多くの人は共感や新しいトレンドを求め、作り手もそれに合わせてこだわりの追求よりも次々に発信するスピード感の方に重きを置くようになってきていると思います。
モード界のトップブランドでも他のブランドで人気が出たアイテムを模したようなものを最近は平気で真似しています。
モードというのは、自分たち一般人の間では少し前の時代までは「マス受けなものでは満足できない」「デザイナーに魅了されて、もうこのブランドしか着たくない」などといった、ごく限られた人達の為にだけあるようなものでした。
だから各ブランドやデザイナーのこだわりも「他には真似できない特異点」のようなものをそれぞれにもっと追求してたように思いました。
今は、バレンシアガやマルジェラといったようなブランドでも、多くの人が知ってて「デザイナーとか歴史とかは詳しく知らないけど人気のブランドだからそれを持ちたい」と思う人もすごく増えたと思います。
そうなってくると、ずっとそれらのブランドの世界観や変わらないスタイルに憧れて、値段が高かろうが、誰にも気付かれなかろうが、ずっとそのブランドのファンで頑張って買ってたようなような人達は、気持ちが離れていく人も少なくないと思います。
V:oltaは、ヘアサロンですが、もともとファッションだけに限らずそういうニッチな感覚を持った人達に「自分の髪の毛を切ってほしいと思うのはここなんだ」と思っていただけるように、このSNS時代にも関わらずお客様の施術後写真も『撮らず、載せず、拡散せず』をモットーに頑張っております!
これからも軸はぶらさずに、モードを髪型を通じてもっと表現できるように精進していきたいです。
応援してくださってる顧客の皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!