真夏の夜のシガーロス
2017.08.04.
Posted on 08.04.17
昨日、夜の予約を早く切り上げさせてもらって、アイスランドのバンド,Sigur Rós(シガー・ロス)の大阪公演に行ってきました!
自分が20歳くらいの時はインターネットもまだあまり普及してなかったのもあって、今みたいに聴くアーティストの母数もそこまで多くなく、特に気に入ったアーティストをとことん聴くことが多かったのですが、その頃、特に気に入って聴いていたアーティストの一つがシガー・ロスでした。
今のお店の名前はシガーロスと同じアイスランドのアーティスト,Björk(ビョーク)のアルバムから採らせてもらったのですが、最初はシガーロスに由来する店名をつけようと考えてたくらい自分にとっても思い入れの強いアーティストです。
今回は、僕と嫁と2人で観に行きました。
嫁とは出会ってから10年を超えそろそろ長い付き合いになってきましたが、二人で音楽のライブを観に行くのは今回が始めてです。
自分はそもそも音楽好きでライブにもよく行ってましたが、独立してお店を始めてからはなかなかプライベートを優先しづらくなったので、年に1回行くかどうかでした。
嫁とはそもそもの音楽の趣味も違うというのもありますが、今回のシガーロスは一緒に行きたいと言ったので、僕も初めて2階席のチケットを取って一緒に観に行きました。
V:oltaのお客様はご存知の方も多いと思いますが、今嫁は妊娠中です。シガーロスなら胎教にも良いだろうと思いました。
ここぞ!という時しか休みを取ってまで行けない分、行くとなったら多少は値段が張ろうが可能な範囲であればベストの条件で観たいので、今回は奮発してBESTA PACKAGEなるスタンディングの2倍もするチケットを購入しました!
その甲斐もあって2階の最前列しかもど真ん中という、今までの経験でも最高のロケーションで観ることができました!
しかもメンバー直筆サイン入りポスター付き!
2階席は座席の前方後方の差はあれど、このポスターが付くつかないで6000円の差があったので、お客様にもポスター付きの方を買ったと伝えたら「やり過ぎ」と言われる声の方が多かったですが、このポスターがとても豪華でした!
まず布の袋入り!
直筆サインもポスターに入ってるのではなく、しっかりとしたバインダーに書いてありました。
ポスターも厚手の用紙で3枚入ってました。
どれもライブの演出に映像で使われてたグラフィックのポスターでした。
「メンバー直筆サイン入りポスター付き」という肩書きが安っぽすぎて、もっと他に宣伝の仕方があっただろうと思うほど豪華な特典でした。
そして、待ちに待ったライブです。
アルバムは擦り切れるほど聴きましたが(当時はipodなんて便利なものは無くポータブルCDプレイヤーで移動中は聴いてましたから、文字通り擦り切れて音飛びするようになったので特にお気に入りのCDは買い直したりしてました)、僕自身シガーロスを観るのも初めて。
マイブラッディバレンタインの時はビビって耳栓を持って行きましたが、今回は2Fから楽しむ為、オペラグラスを持って行きました。
メンバーが登場して、演奏が始まりました。
目の前でギターをバイオリンの弦で弾きながら歌うヨンシーの姿に、色々な思い出がこみ上げてきて、鳥肌が出るほどに感動しました。
そして、シガーロスはアルバムで聴いてるより生の演奏のほうがより一層素晴らしかったです!
演出も良かったし、真夏にこんなに幻想的なものを観れて感無量でした。
ビョークはエクスペリメンタル性を求め遺伝子の突然変異のような進化を遂げましたが、シガーロスは逆に変わらずに自然体なところが良いです。
シガーロスの音楽には相反する要素が多く共存しています。
大自然の美しさとその内に潜む怖さ、静寂と激動、素朴と洗練…
ヨンシーの神々しい歌声と共に、それらが見事に融合し合った音楽こそがシガー・ロスの持つ最大の魅力だと思っています。
今回観ることができて良かったです。本当に良い思い出を作ることができました。
自分も美容師として、シガーロスのような「素朴さと洗練さ」の境地のようなヘアスタイルを追い求めて、これからもより一層頑張ろう!と思えた一日でした。
Takk… Sigur Rós!!!